2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

吉林省公文書館で満州国関連文書発見

3月30日、朝日新聞朝刊、3、20、21面 関東軍が満州中央銀行の行員を対象に、満州事変への貢献度を調査させた報告書が見つかったというのも興味深いが、個人的には開拓団のトラブル、不満に関する記録が興味深かった。 「憲兵隊が記録した開拓団関係者の不平…

山本七平のアウシュヴィッツ論

(…)口蹄疫という病気がある。これがひとたび侵入すると家畜は全滅するから、この病気にかかった家畜はすぐ殺して焼き捨てねばならない。(…)とすれば、もしヒト家畜の中に、奇妙な「思想」というヴィールスをもった家畜がいると思われた(または誤認され…

浅見定雄の山本七平批判

id:finalvent 氏が依拠する山本七平について。 浅見定雄、『にせユダヤ人と日本人』、朝日文庫 finalvent 氏が引用した山本七平の文章は、『日本人とユダヤ人』の「しのびよる日本人への迫害―ディプロストーンと東京と名誉白人」と題する章に収められている…

昨日の書評欄から

12日(日)の朝日新聞書評欄で目を引いたのは次の二冊。 ビング・ウェスト、『ファルージャ 栄光なき死闘』、早川書房 H・エルベーレ、M・ウール(編)、『ヒトラー・コード』、講談社 前者は酒井啓子氏。のっけから「読んでいて、胸が悪くなる」と書いてい…

この際だからはっきりさせておくと…

※「党派的」構図をつくり出したのは誰か、「数」にこだわる欲望、などについて え〜、『ホテル・ルワンダ』のパンフレット論争についてはいまだにこことかここで続けております。ブログ主のお二人、特に E-Sasa さんには根気よくおつきあいいただいているの…

まあ結局のところ…

※「バターン死の行進」とか『ホテル・ルワンダ』とかをめぐって まぁあれですな。大山鳴動して歴史修正主義、ですか。いろいろと参考にはなりました。 あちこちでコメントしたけれども改めて確認しておけば、問題とされた町山智浩氏の一文はルワンダ虐殺事件…

『文藝春秋』の「バターン死の行進」検証(自称)記事をめぐるlovelovedog氏とのやりとり

「メディア・リテラシー」という語に新しい意味を付与しようと目論んでおられるとおぼしき方について まあなんというか…:例の件の落ち穂拾いというか後始末 これが“愛・蔵太式メディア・リテラシー”ですか?(追記あり) -

遅ればせながらひとこと

※『ホテル・ルワンダ』と関東大震災時の朝鮮人虐殺事件について ここをご覧の方なら多分事情をご存知だと思うので前置き抜きで。万一「なんじゃそりゃ?」という方がおられましたらこちらからあちこちリンク、トラックバックをたどってください。『ホテル・…

『イノセント・ボイス』

監督:ルイス・マンドーキ 出演:カルロス・パディジャ、レオノア・ヴァレラほか 2005年メキシコ、アメリカ、プエルト・リコ 原題は Voces inocentes 。1980年から12年間内戦の続いたエル・サルバドルを舞台に、少年兵の問題をとりあげた映画。ところでこの…