仮想通貨のマイニングは、マイニングに成功したグループ以外の人の努力は水泡に帰す。このため、莫大な電力が負け犬グループのコンピュータ資源によって浪費されることをご存じだろうか?
フランス、イギリスの別々の調査によると、去年だけで150-170TWh(テラワット時)の電力が消費されたという。これは、世界全体の電力消費量(原子力やエコ発電ふくむ)の0.4%にあたる。100➗0.4=250だから、電力ベースで単純に考えれば、電気に依存した文明活動の250分の1をマイニングが占めることになる(1日が1年の365分の1であることを考えると、ばかにならない。しかも、仮想通貨に関与しない人には単なる無駄遣いだ)。
そこで提案したい。無駄になるコンピュータ資源を、確実に儲かるカネのインセンティブをつけて、有効利用するのだ。例えば、インターネットのゴミ溜めには意外と有能な人材が燻っているかもしれない。彼らに、コンピュータを使うリモートワークを割り振るのだ。もちろん、中には倫理観のないクズも混ざっているだろうが、そのような者は能力も低くて使い物にならないと考えて差し支えない。
誰か、そのようなプラットフォームを作って欲しい。内資では無理だろう。
ここでのポイントは、カネで忠誠心と作業能力の「両方」を「丸ごと」買えることだ。箸で豆を一つずつつまむのに比べて、スコップですくったあと篩いにかける方が効率がいい。
仮想通貨マイニングに費やされる電力量とは、年約70メガトンの二酸化炭素排出に相当する。