2025-07-04

宝石の国』の市川春子さんの短編集2冊は、発売当時に読んで衝撃を受けた

柔らかいタッチと巧みな時間操作コマ割り、軽い言葉のやり取りから漂うユーモア感、そして一貫して描かれる「人間空っぽである」という暗喩

人と人でないもの交流を描きながら、人の形をした物たちは物理的に「空っぽなのだ

切れたり割れたりしても死なない、だって空っぽなんだから

そこにあったのはたぶん、人間存在の儚さと虚しさ、空っぽだけど美しく、美しいか空っぽ

宝石の国』も最初はどうかと思ったけど、人間の虚しさを描き続ける執念みたいなものが滲み出ていた

この一貫性は怖い(褒め言葉

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