えーっとこれって本当にGHOST IN THE SHELLなんでしょうか?
確かにGHOST IN THE SHELLから多くのシーンを持ってきているとは思うのですが、精神性がGHOST IN THE SHELLでは無いような気がします。
言わば義体をGHOST IN THE SHELLから持ってきているが、その中にいるゴーストは全くの別物といった所をでしょうか。
どちらかというとARISEとかに近いと思います。
元々のGHOST IN THE SHELLの根っ子にあるものは「ネットは広大だわ」に尽きる訳ですが、今回の物語ではネットはあくまでも舞台装置の一部に徹している印象です。
攻殻機動隊シリーズは世界線の変わる話が数多くあるので、こんなの攻殻機動隊じゃないとは言わないです。
むしろ今までの攻殻機動隊とは違うある程度気軽に楽しめるハリウッド版攻殻機動隊を目指そうとした意欲を買ってもいいぐらいです。
しかし、これはGHOST IN THE SHELLではないと思います。もちろんGHOST IN THE SHELLが海外では攻殻機動隊そのものを意味するのは分かります。
しかし、それでもこの映画の題名は別のモノであるべきだったと感じるのです。
邦題の「ゴースト・イン・ザ・シェル」を最初見たときずっこけましたが、見終わってみると納得しました。
この映画がGHOST IN THE SHELLで無いのだから、ゴースト・イン・ザ・シェルなのでしょう。