11/14夜に、ニコニコ動画の公式生放送で、お笑い番組があった。
ナレーションに、ニコ生人にはよく知れた棒読みツールを使っていたり、
地上波では出来ないネタ(下ネタ、ブラックジョーク、商標関連)や、テレビでは見ない芸人が出ていてネット番組の新しさがあって悪くはなかったのだが・・・
黒字化とかCDがチャートに載ったりと勢いがあるようだったが、ニコニコ動画の終わりが見えた。
その3つの理由を記しておく。
各芸人のネタの後に、視聴者がOK/NGを投票し即座に結果が出るのだが、小数点1位までの%しか表示していなかった。
今、既存地上波テレビ番組が死に絶えてる最大の要因は、放送者側の意思が入ったヤラセや数字に、視聴者が気がついてしまい、1つのウソにより、全てがウソに見えるようになってしまった事だと思う。
それを安易に追随してしまった。
ヤラセをやった理由は明白だ。
名前も聞いた事がない芸人が優勝!とするよりも、もう既におわコンとなって面白くもない芸人でも、ネームバリューさえあれば、ニュース記事を作りやすい。
それが宣伝にもなり、ニコニコ動画の認知度を上げるのが簡単になる。
いくつかの芸人は、噛み噛みだったり、オチが無かったりと散々だった。
予選なんてやってないんだろう。適当な芸人を連れてきて、練習もせずにやっていたのが見え見えだった。
(だって、優勝する人決まってるんだもの。やる気なんて出ないよね。。しかし、芸人魂はどこへ行った!)
ニコ生のアンケートの仕組みは解るが、時間が進むに連れて人が減るし、なにより審査員という人のポイントも公開しないとか、デキレースそのものだろう?
司会の松尾貴史は、あのコメント数の多さにもかかわらず、かなり適当(適して当たってる)なコメント紹介をしていて、ニコニコ動画が初めてとは思えないほど手馴れた感があったが、一つ???となる発言があった。
一部の芸人が、地上波ではできない事をしようとしたのか、下ネタがあったのだが、結果はNGの方が多く、コメントでも「ダメダー」、「笑えない下ネタだな」と散々だった。
その後に、松尾貴史が「こんなにも下ネタが拒絶されるとは思いませんでしたね。ネットも高尚な感じになって来たんですかね」と言った内容のことを言っていた。
まるで、解っていない。テレビを見てる人も、ネットを見てる人も、同じ日本人なのだ。
これまで規制に守られて、ぬくぬくとやってきた為、ある程度の内容で視聴者は満足をしていたのだ。
その曖昧な満足しか芸人には届かない為、芸人さんも満足をしていただけだ。
そこへ、規制無しに何をやってもいいよという状況になり、いざやってみると何も出来なくなっていた。ただそれだけの事だ。
それをネットの人のせいだ。と言わせてしまった事にニコニコ動画の終わりがある。
なぜか?
昭和のテレビの全盛期、テレビ局の中の人は、自ら知恵を絞り、各局凌ぎを削る状態にあった。
60分と言う枠の中で、起承転結があり、視聴者が求める物=あー面白かったと言う満足感 を与える為にはどうすれば良いかを考え抜かれていた。
それが、いつの間にか字幕芸(笑う所はここですよーと教えてくれるアレ)やら、CMまたぎで引き伸ばしたりと言った小手先の技を使い出し、そして、今や情報番組風の商品宣伝しか作れなくなってしまった。
それは、なぜか?
番組は全て製作会社へ丸投げ、自らはただ放送するだけで、創意工夫をしなくなってしまったからだ。
そして、広告を入れることにより、その広告主に対する、批判や意見は言えなくなるという足枷を背負ってしまった。
(広告自体は、面白かった。皆でワーワー言いながら、見るのは悪くは無い物だった)
つまり、ニコニコ動画も、ネット中継をするサーバを持つだけの、ただの箱に成り下がったと言う事だ。
今は、その箱に中の人の魂が詰まっているかもしれないが、それはいずれ陳腐化する。
そうなった時、新たな魂を入れるノウハウは手元に無く、その結果は既存地上波と同じ道しか残されていない。
http://natalie.mu/owarai/news/40546
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日曜に、丸々2時間も見てるとか、どんだけ暇やねん。
変なものが集まりやすいだけで、ニコ動自体は最初からただの箱だったと思うけど。 >つまり、ニコニコ動画も、ネット中継をするサーバを持つだけの、ただの箱に成り下がったと言う...
各芸人のネタの後に、視聴者がOK/NGを投票し即座に結果が出るのだが、小数点1位までの%しか表示していなかった。 小数点1位以下の数値に意味があるの? 予選なんてやってないん...