世界同時株安に思う事
世界の同時株安がマスコミで連日報じられています。アメリカのサブプライムローンの焦げ付き問題に端を発したと言われますが、サブプライムローンの焦げ付きは、あくまできっかけでしょうか?
毎日、ニュースや新聞で株価を報道するのにはうんざりです。ニュース等で本日の株取引の情報になりますと、チャンネルをかえたりテレビ、ラジオを消します。
株式といってもギャンブルでしょう。
ギャンブルと言えば、私も20代の頃はポーカーが大好きで、ラスベガスまで行って、睡眠と食事以外は1日およそ17時間、1週間連続ポーカーをやり続けたなんて馬鹿な真似をした事もありますが、そんなギャンブルとどこが違うのでしょう?
いや、株は市場経済の運営の柱で資本主義の根本だ!株価は経済成長に伴い全体として価格が上がるものだ。ギャンブルのようなゼロサムゲームとは違う!それによって世界の経済も動くのだ・・・等と鼻で笑う経済学者や財界人はごまんといるでしょうが、そういう事こそが最も愚かでしょう。
ポーカーは単なるギャンブルのゲームです。
一方、株式もギャンブルなのに世界を動かすんです。狂ってませんか?
株を投機の金儲け以外の目的でやる人が何人いるでしょう?
ギャンブルと違ってしっかり情報を得て分析すれば、確実に儲けられるなどと言ってる連中は、インサイダー取り引きやそれに近い事をやっている輩でしょう。
金儲けの手段の株式なんかに世界を動かされているのです。株式が格差社会を生み、途上国の巨大開発事業で森林を破壊する資金を産み、先住民のすみかを奪い、戦争すら起こします。
株式なんかに世界を運営されて、安心出来る筈がありません。民主主義の世の中といいつつ、金権主義です。株を沢山保有している富裕層のほうが、世界を動かすことが出来るのです。
西洋人が発明した株式に世界中の人間が踊らされて、社会がそのシステムにかき回されて動いていくさまは、奴隷制度より愚かで滑稽ではないでしょうか? 全体主義国家より滑稽に感じます。とても正気の沙汰とは思えませんし、こんな市場経済に任せて、持続可能な社会がやってくると思える程に楽観主義にはなれません。株に人類の未来を託す程に人間は愚かなギャンブラーなのでしょうか?株券に未来を任せるよりは、カードやダイスに運命を任せる方が富裕層のイカサマがない分ましと言うものでしょう。
世界同時株安の話に戻りますが、今回の世界同時株安が、どの程度になるか?すぐに回復するか?ブラックマンデーレベルまでなるか?はたまた大恐慌レベルまでいくか?分かりませんが、そもそも経済成長を続けることは不可能です。いつかは株価は下げ止まらなくなって破綻するのではないでしょうか?。破綻は早ければ早いほど被害をより少なく抑えられるでしょう。しかし、グローバル化した現代社会では、経済も世界一斉に破綻するかも知れません。
世界がこれまでどおりの無理な経済成長を推し進めれば、世界同時株安から、世界同時経済破綻の流れは避けられないでしょう。問題は、環境と社会が持ちこたえられるかどうかです。
市場原理主義の象徴みたいな株式に、環境も社会も破壊されて崩壊させられたら・・シャレになりません。・・・。
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