yukitaの想い出日誌 CLANNAD―クラナド―・第7回・『星形の気持ち』
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CLANNAD―クラナド―・第7回・『星形の気持ち』

伊吹風子という少女は、朧気な存在です。
本当の彼女は、事故に遭った時から昏睡状態で、目覚めるかどうかさえ…。

それでも、姉を想う気持ちだけは、誰にも負けない。
『お姉ちゃんの結婚式を、一人でも多くの人に祝って欲しい。』
その一念だけで、朋也達の目の前に現れた風子。

朧気な存在の風子が、朋也達に認識され、彼等の中で存在感を増していく。
でも、一番大切な姉には、その姿も声も…認識されない。

それでも泣き言を言わず、ただ姉の幸せを祈る風子。
もし風子が、朋也達の前から姿を消してしまう事があっても、その想いは『ヒトデ』に込められている。
――そんな気が、しました。
目の前に大切な妹が居るのに、それに気付かない公子さん。
渚が、公子さんの目の前に風子がいる事を教えようとすると、無言で手を掴み引き留める風子。
それはきっと、『いつも一緒に』居る筈の公子さんが、風子の姿が見えない事を知ったら、悲しむだろうから。

自分がどんなに切ない想いをしても、大切な人には笑っていて欲しい。
そんな風子の気持ちを代弁する様に、祐介との結婚を公子さんに促す朋也達。

朋也達の後押しを受けて、結婚を決意した公子さん。
風子と共に過ごして来て、風子の気持ちを汲むまでに心を通じ合えた二人の言葉だからこそ、公子さんに届いたのだと思います。

そう言えば、サブタイトル場面で木の下に光の玉がありました。
これは、公子さんが結婚して幸せになる事を決意した証でしょうか?
それとも風子の気持ちが、公子さんに通じた証でしょうか?

ボタンにヒトデを手渡す風子。微笑ましい風景です。公子さんの結婚式に、ボタンが仲間と一緒に駆け付けたら、地元のニュースで放映されそうです。

そんな最中、風子の気持ちを案じる朋也と渚。
二人とも、自分達の思慮が足りなかったのではないかと、思い悩んでいる様子。
そして、翌日――。

ヒトデを配る風子に、全く気付かない生徒が。――まるで、風子が見えていない様に。
その様子を見ていた朋也は、確実にヒトデを受け取ってもらえそうな人物に、風子を引き合わせる。

図書室で本に没入する、ことみ。何度も『ことみ』と、朋也が呼びかけても反応なし。
「ことみちゃーん。」
朋也の声がようやく届き、「朋也君…。」と言葉を返すことみ。
「どうぞっ…。」
ズズッと、ことみの顔に近付くヒトデ。「…いじめっ子?」少し的外れな、ことみの反応。
もしかすると風子同様に、人付き合いの経験に乏しいのかも知れません。

それが風子からのプレゼントと知り、受け取ることみ。そして、それが『お星様』ではなく『ヒトデ』と知ると、すぐに学名から生態まで説明してのける、ことみ。

ことみのシナリオは、ドラマCDでしか知りませんが、宇宙理論から生物学まで(或いは、それ以上に多様な)知識を身に付けるのに、どれだけの時間を有したのでしょうか?
友達と遊んだり、他の楽しい事を全て犠牲にしてでも、為し得たい事があるのだと思います。
そう思うと、ことみも風子にどこか似ている気がしました。(大切な『何か』に対して、一途な所。)

図書室を退出後、お互いボーっとしているから、ことみと友達になれると、風子をからかう朋也。
自らを機敏だと語る風子と、早口言葉で勝負する事に。(お題:『東京特許許可局』※実在しません)
早口言葉を成功させた朋也に、「途中から、名古屋になっていました!」と言う風子。結構、負けず嫌い。
「お前、狡い奴だな!」「ずるくなんか、無いです!」
風子をなじる朋也。反論する風子。――精神年齢は、二人とも同じ様です。
そんな二人を見かけ、『仲が良い』と表した春原。一緒になって反論する、二人。

「岡崎さんも春原さんも、風子を困らせる事をしない方が良いです。さもないと…恐ろしい事が起こります!」

『やれるものなら、やって見ろ』と言わんばかりに、風子の鼻を突付き、からかう春原。
それを振り払い、『ぴすぅ~』と口笛を吹く(音は出ていない)風子。すると…。
「風子ちゃんを、守れーっ!!」
何処からとも無くやって来た親衛隊が、波の様に押し寄せ(推定100人以上)、春原を何処かへ運び去ってしまう。
「岡崎ぃぃ!助けてぇぇ!!」春原の絶叫が、空しく響く・・・。
召喚主の風子でさえ、春原の行方は解らない様子。――風子って、召喚士だったんだ!

下校時。風子を一人古河家へ返し、公子さんに事故に遭う前の風子の話を訊きに行く、朋也と渚。
公子さんに、「ふぅちゃんは、誰にも寄って行かない子でした。」と訊かされる二人。

風子はいつも、自分の傍から離れない子なので、新しい友達を自分で作る様に仕向ける為、仕事が忙しい振りをしていたと語る、公子さん。
そして、入学式。風子は「頑張って、お友達を作ります。」と、公子さんに約束。
――その日は、気持ちの良い朝だった。

そしてこの日…風子は、三井さんと友達になります。
(もしかしたら、自己紹介をした程度かも知れませんが、それ以来会っていないのに、お互いを覚えていたので、友達と言って良いと思います。)
風子が三井さんに声を掛けられたのは、どこかしら公子さんに、似ていたからではないでしょうか?

ふと思ったのですが、もしこの二人が何事も無く親友になっていたら、ことみとも仲良くなっていたかも知れません。

三井さんは、読書好きの様な気がするので、風子と一緒に図書室へ行ったら、ことみが居て。
何となく風子は、絵本が好きな気がするので(海外の絵本とかも、ありそう。)面白そうな絵本を探していたら、ことみが「ご本読む?」と言って、風子に絵本を手渡して。
それが海外の絵本なら、ことみが読んであげて。

2年に進級したら、資料室に有紀寧が居て。(有紀寧が入学時から、そこに入り浸っていたかは忘れました。)そして、有紀寧とも仲良くなって。

朋也や春原に対し風子は「さん付け」ですが、もし元気なら「岡崎君・春原君」と呼んでいたのかも知れません。
同じクラスになったら、子供の様に口喧嘩を繰り返して。
それを杏・椋が止めて――。

そして3年生に進学。

朋也が桜並木で、渚を見つけて。その傍には、風子達が居て。
転校生の智代が生徒会長を目指しているのを知り、皆で手伝って。

学校を辞めなかった公子さんが、皆に美術の授業をしていて。
そして、結婚が決まった公子さんを祝う為に、皆でヒトデを彫って。
生徒全員がそれを持って、公子さんの門出を祝う

――そんな展開が、あったかも知れません。

でも実際は…風子の事は、皆から忘れられつつある。
さっきまで、『だんごとヒトデの、どちらが可愛いか?』と言う、取り留めの無い事で張り合ったりしていたのに…。
風子と関わりの浅い人物から、風子を認識出来なくなる。
公子さんから知らされた、『夢の終わる時』。――風子はおそらく、目を覚ます事は…もう、無い。
その事を知って、公園のベンチで泣き崩れた、朋也と渚。
可能性がゼロに等しい事を受け入れつつ、それでも風子の目覚めを信じている公子さん。
僕も、これを書きながら、泣いてしまいそうです。
自分も、そうだったから。

でも、今は…泣く時じゃない。
風子が、皆と一緒に公子さんを祝う事が出来た時…歓喜の涙を流したいです。

※これを書いている最中に体調を崩し、完成が遅れました。
その体調のままで第8回を観た事と、色々と思い出した事もあり次回の更新も、少し遅れるかも知れません。
いつもお待たせして、申し訳ありません。
――なお関西では、第9回の放送が一週遅れます。その為、第9回の更新も遅れます。
重ね重ね、申し訳ありません。――では、また次回。
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