ドキドキ!プリキュア・23話『愛を取り戻せ!プリキュア5つの誓い!』感想
キングジコチューにジャネジーを注がれ、自分の心に芽生えた愛情を消されたレジーナ。
レジーナを元に戻す為に、4人のプリキュアは力を合わせ、ラブリーフォースアローで、レジーナの闇のプシュケーを浄化しようと試みました。
しかし、矢を放つ直前に、キュアハートの心にレジーナを攻撃する事についての迷いが生じ、ラブリーフォースアローは不発に終わってしまい、変身が解除されてしまいました。
「さようなら。偽りの愛の戦士・プリキュア…!」
憎しみを込めてレジーナが放った、巨大なエネルギー弾。マナ達の眼前に絶望が迫ろうとした瞬間、一条の光がマナ達を救いました。
「愛の切り札・キュアエース!!」
颯爽と登場した謎のプリキュアは、トランプ王国出身の真琴やダビィ達にも、見覚えの無い存在でした。
キュアエースは、その圧倒的な力でレジーナを翻弄。
勝ち目が無いと悟ったジコチュートリオは、レジーナを連れて退散しました。
「プリキュア、絶対許さない!!」去り際に、マナ達に憎しみの目を向けるレジーナ。
「レジーナを連れて行かないで!!」レジーナとの友情が崩れてしまった事がショックで、号泣するマナ。
レジーナとの友情にばかり目を向けて、立ち上がれないでいるマナの様子を見て、キュアエースはマナのキュアラビーズを没収。
「あなたが愛を取り戻すまで、これは私が預かります。」
真琴達の反論も無視し、キュアエースはその場を去りました。
『愛を取り戻す』とは、どう言う意味なのか?そして、キュアエースの正体は?
果たしてマナは、再び立ち上がる事が出来るのでしょうか?
『何なのアイツ!見てるだけで…胸の奥ががムカムカする!!』
キュアエースの姿を見て、胸を押さえながら苦しみ苛立つレジーナ。
その姿に見覚えがあるのか?
それとも、心に芽生えた愛を封印された影響なのか?
苛立ちをぶつけるかの様にレジーナは、キュアエースに怪光線を放ちました。
「何処を見てるのかしら?」岬を半壊させる程の威力の光線を余裕で躱し、反撃するキュアエース。
軽やかな体術で、レジーナの攻撃を全て躱して、実力の差を見せ付けました。
「一気に決めさせて頂きますわ!」ラブアイズパレットにキュアラビーズを填めるキュアエース。
「彩れ!ラブキッスルージュ!」
「ときめきなさい!エースショット!ばきゅーん!!」
大人の魅力を湛えながらも、子供っぽい掛け声で必殺技を放った、キュアエース。
この後、彼女の正体が明らかになった瞬間、その違和感は一気に解消されます。
「うわああああああ!!!」「レジーナ!!」
技を食らい、悶え苦しむレジーナの身を案じ、駆け寄ろうとするマナ。
しかし、その言葉は、今のレジーナには通じていません。
強力な浄化技である筈の『ラブキッスルージュ』を受けても、元の姿に戻らなかったレジーナ。
キングジコチューのジャネジーの影響の凄まじさが、浮き彫りになりました。
彼女を元の愛らしい少女に戻すには、マナ達の更なるパワーアップが必要になるでしょう。
気絶したレジーナを抱き上げ、去ろうとするベールに追い縋り、ふらつく身体を引き摺りながらもレジーナを助けようとするマナ。
「レジーナを連れて行かないで…!」手を伸ばし叫ぶマナの姿を、ベールの腕の中で聞いたレジーナ。
しかし、レジーナから発せられた言葉は、マナ達への拒絶と憎悪に満ちていました。
「プリキュア…!絶対許さないっ!――プリキュア~!!!!!」
「レジーナ!!」絶叫と共に去ったレジーナの名を叫んだ後、その場で泣き崩れるマナ。
「泣けば、あの子が戻って来るとでも言うのですか!?」
「さあ、立ちなさい!あなたには、立ち止まっている余裕など無い筈です!」
悲しみに暮れるマナに、厳しい言葉をぶつけるキュアエース。
「ちょっと待ってください!」
「あなたは知らないのよ!マナがどれ程、レジーナを思い遣って来たか!」
「何処のどなたか存じませんが、マナちゃんの気持ちを蔑ろにするのは許せません!!」
キュアエースの言葉に反論する、六花達。
そんな3人に、キュアエースは、更に凛とした態度で接しました。
「もっと、強くなりなさい。」一瞬だけ優しく、言い含める様に語った、キュアエース。
しかし、「これ以上、強くなんてなれない…!」と、完全に挫けてしまっているマナ。
「仕方がありませんね…。」と溜息を吐いたキュアエースは、マナの頭のリボンに付いているキュアラビーズを毟り取りました。
「あなたが愛を取り戻す迄、これは、私(わたくし)が預かります。」
――いいですね?アデュー。
マナ達に背を向けるキュアエースを、咄嗟に呼び止めようとした六花。
しかし、キュアエースはその言葉に耳を貸さず、その場を颯爽と飛び去りました。
「ゴメン…皆。あの人の言う通りだよ…。私には、プリキュアの資格なんてない…!」
「マナは何も悪くない!だから…泣かないでよ…!」
泣き崩れるマナの手を握り締めながら、涙を堪える六花。
どんな時でも諦めず、前を向いていたマナが今、絶望の淵に追い遣られてしまいました。
果たしてこのまま、マナは立ち直る事が出来ないのでしょうか?
※かつて、ありすを苛めていた男子に「ウザい」と敵意を向けられ、悔し涙を流したマナ。
そして、レジーナが約束を反故し、ロイヤルクリスタルを渡さなかった事に腹を立てた六花が「あの子はもう、友達じゃない!」と言い放った時も、酷く傷付いた表情をしていました。
マナにとっては、『悪意を以て拒絶される』事と、『友情を失う事』は、何よりも辛い事なのでしょう。
どんな時でも諦めず、物怖じしない胆力を持つマナですが、誰よりも傷付き易い繊細さも持ち合わせている様です。
「う…うわああああ!!!!」
キングジコチューの眼前で胸を押さえ、悶え苦しむレジーナ。
レジーナの心の中で、愛とジャネジーがせめぎ合いをしているのでしょうか?
「可哀想な我が娘よ。今は眠れ…。深く!もっと深く!!」
「そのキュアエースとは、何者なのだ!!」
レジーナを深い眠りに就かせ、苦しみを取り除いたキングジコチュー。
その直後、早速ジコチュートリオに、事の顛末を詰問しました。
「解りません。ですが、恐ろしい相手です。」
「フフッ!随分梃子摺ってるじゃない?ベールちゃん?」
「その呼び方は止めろ!リーヴァ!」
キングジコチューに報告中に、背後から聞こえた、不気味なオカマっぽい声の男に抗議するベール。
そしてオカマっぽい男の傍には、太った巨漢が。
「あれからまだ、一つの世界も攻略出来てないんですって?」
「俺達はもう、世界を3つも滅ぼして来てやったぜ!!」
「グーラ!」「へっ!どうせ、猿しか住んでいない様な、チンケな世界だろ?」
巨漢・グーラの登場に驚くマーモ。挑発するイーラ。
イーラの挑発に乗って、リーヴァとグーラがケンカ腰になった瞬間、キングジコチューの激しい叱責が。
そしてキングジコチューは、プリキュアの殲滅を新幹部に命じました。
キングジコチューに畏まりながら、その決定を苦々しく思う、ジコチュートリオ。
どうやら、かつてベールが言っていた『上』と言うのは、リーヴァとグーラの事であり、ジコチュートリオと彼等は、犬猿の仲の様です。
ただ、何となくですが、リーヴァに関しては、ベールの事を『ベールちゃん』と呼んでいるので、『個人的な特別な感情』をベールに抱いている気がします。
――気のせいだったら良いのですが。
『大貝商店街祭り』が開催され、賑わいを見せる商店街。
『ぶたのしっぽ亭』の店頭では、相田夫妻が調理するフランクフルトが販売されていました。
いつもなら、その傍に響く筈の、マナの快活な声。
しかし、マナはまだレジーナとの一件から立ち直れず、自室に閉じこもっていました。
大貝第一中学校は、装いも新たに夏服へ移行。
下校中と思しき六花と真琴は、相田夫妻からマナがまだ塞ぎ込んでいる事を聞き、その身を案じました。
「もしかして、レジーナちゃんとケンカでもしたんじゃないかと思って…。」
「あれは、ケンカってレベルでは無かったと思うけど…。」
娘を心配する健太郎さんに、迂闊な事を呟いた六花を、真琴がフォロー。
「マナは直ぐに、元気になると思います。」と、相田夫妻を安心させました。
「…そうだな。マナは本当に、良い友達を持ったな。」
マナ達の事情は全ては察していないものの、真琴の言葉を信じた健太郎さん。
この『察しの良さ』がきっと、マナに遺伝したのだと思います。
ベンチに腰掛けながら、相田夫妻から貰ったフランクフルトを食べる六花と真琴。
2人がマナの身を案じつつキュアエースの正体に思いを巡らせていると、ありすが登場。
セバスチャンによると、四葉財閥の技術力を以てしても、キュアエースの正体は判明不能の様です。
一体、どんな科学力や魔力が、キュアエースの正体を隠しているのでしょうか?
「あら?」と、ダンボール3箱を抱えた宗吉さんが階段から降りている姿を見付けたありす。
詳細を訊くと、フリーマーケットの荷物との事。
本当ならマナが手伝ってくれる筈でしたが、今のマナにそれが不可能な事は、周知の事実。
六花達は、マナに代わって祭りを盛り上げる為に、フリーマーケットの売り子を買って出ました。
「いらっしゃいませ~!」朗らかに笑う真琴の傍には、DBに変装したダビィが。
国民的人気アイドルの登場に、会場は大盛り上がり。
もしかしたら、出品が全て『まこぴ~の私物』と思ったのか、売り上げは上々の様です。
六花達が会場を沸かせている頃、マナは未だに、レジーナが去ってしまったショックから立ち直れずにいました。
その寂しさから立ち直れないマナは、シャルルが持って来てくれた差し入れにも口を付けようともしませんでした。
「私は、もう…。」マナが何もかも諦めそうになった瞬間、「きゅぴらっぱ~!」と、相田家に何らかの魔法を掛けたアイちゃん。
「何…?今の。」異変に気付き、ロフトから降りたマナ。
この直後、マナは、自分の境遇が一変する事実を知る事となります。
「表が忙しくなって来たから、少しの間、アイちゃんを見ていてくれる?」
「ええっ~!!!?」
アイちゃんを抱っこするあゆみさんの姿を見て、驚きを隠せないマナ。
「アイちゃん、どうして此処に?」
「あなたの妹なんだから、此処に居るのは当たり前でしょ?」
驚くマナにアイちゃんを抱かせ、再び出店に戻ったあゆみさん。
マナは、さっきの魔法でアイちゃんが、『アイちゃんはマナの妹』と、相田家の記憶を改竄した事に気付きました。
こうしてマナは、『相田家の一人娘』から、『羽の生えた妹を持つ姉』になりました。
突然家族構成が変わってしまいましたが、戸籍は一体、どうなってしまうのでしょうか?
「マナ?」「アイちゃん!今、『マナ』って呼んでくれた?」
アイちゃんに名前を呼ばれた途端、元気を取り戻したマナ。
「アイちゃん、マナ。一緒きゅぴ~!」
アイちゃんの掌には、『お世話ラビーズ』が。マナが使って見ると、オモチャのラッパが召喚されました。
「マナ!げんき、げんき~!」
ぷっぷ~!ぷっぷ~!
アイちゃんの姿はまるで、ラッパを吹く天使の様でした。
「もしかして、私を励ましてくれてるの?」「あ~い!」
「アイちゃん…!私の方が、お世話されちゃった。アイちゃん、有難うね。」
アイちゃんの励ましで元気を取り戻したマナは、『妹』アイちゃんを連れて、お祭りの様子を見物しました。
「お祭り、賑やかだねぇ。…レジーナが見たら、喜ぶだろうなぁ…。」
一応は元気を取り戻したものの、まだ吹っ切れていないマナ。
それは、マナの周囲の人物が全て黒い背景である事が、如実に示しています。
マナの心はまだ、レジーナの事しか見えていない様です。
マナがふと視線を上げると、その先に見えたのは、レジーナそっくりの金髪の少女の姿。
アイちゃんを抱きながら、追い詰められた形相で少女を追い掛けるマナ。
お祭りの出店を抜け、住宅地に辿り着いたマナ。しかし当然、レジーナの姿はありませんでした。
落胆し、背中を丸めてお祭りに戻ろうとした瞬間、マナは背後から、謎の少女に声を掛けられました。
「何時まで背中を丸めているつもり!?」
マナが振り向くと、其処にはアイスを持った赤い服の少女が。
何処となくレジーナと似た風貌の少女に、アイちゃんは笑顔で飛び付きました。
「そんな事では、いずれあなたの、一番大切なモノを失う事になってよ!相田マナさん!」
アイちゃんを抱きながら、凛とした態度を取る少女の言葉に、呆気に取られるマナ。
その頃、大盛況の相田家のバザーでは、売り子である真琴のファンの男子2人が、サインを求めていました。
「ゴメンなさい。今日は、プライベートですので、サインはちょっと…。」
男子の申し出を、丁重に断るダビィ。その言葉を聞き、がっかりする男子ファン。
しかし、「まこぴ~、生で見られたし。」と、自分の幸運に納得する事にしました。
「我慢する事、無いじゃない?」男子の心に囁き掛けたのは、ジコチューの新幹部・リーヴァ。
「あなたの望み、叶えてあげるわ!」リーヴァが指を鳴らした瞬間、2人のプシュケーは闇に染まりました。
「暴れろ!お前等の心の闇を、解き放て!!」
こうして真琴のファンの男子2人は、リーヴァとグーラによって、『サインジコチュー』に変えられてしまいました。
嗚呼。これが先週までだったら、『お姉さん』のマーモか、美少女・レジーナに唆される展開だったのに。
一週遅れた所為で、彼等はオッサン2人に操られる羽目になってしまいました…。
「サイン!」「頂戴!!」ペンから放たれるインクと色紙の連携攻撃で、周囲の人々に襲い掛かるジコチュー達。
真琴・六花・ありすの3人は、人々を守る為に、プリキュアに変身しました。
「あ~ら。お早い登場ですコト。」
「あなた達、何者!?」
「私はリーヴァ。」「俺は、グーラ!」「どうぞ、お見知り置きを――。」
キュアソードの質問に、シルクハットを放って答えたリーヴァ。
勢い良く投げ付けられたそれを、3人が間一髪で躱すと、背後の木が、縦2つに両断されました。
「余所見してると、食べちゃうぞ!!」
呆気に取られるキュアダイヤモンドを齧ろうと、飛び付くグーラ。
キュアロゼッタが咄嗟にロゼッタリフレクションで防ぎますが、それすらも齧り、砕いてしまいました。
『暴食(※ラテン語で『gula』(グラ))』の名は、伊達ではありません。
「サイン!」「頂戴~!!」
何とかジコチュー達の攻撃を躱したものの、ジコチュー達と幹部達に囲まれてしまったキュアソード達。
絶体絶命の、ピンチです。
「あなたは…?」「マナ、闇の鼓動シャル!!」
謎めいた少女を目の前にして、呆気に取られるマナに、仲間の危機を知らせたシャルル。
『スパークルソードが効かない!!』どうやら、敵には必殺技が効かない様です。
傷付き倒れ、止めを刺される寸前の仲間達。その危機を救う為に、マナは遂に立ち上がりました。
「行こう。シャルル!皆の所へ!!」
マナの瞳に戻った、熱い情熱。変身出来ないマナを心配するシャルルに、「それでも行く。」と笑顔を向けたマナ。
謎の少女・円 亜久里(まどか あぐり)に向き合い、礼を述べました。
(※少女の名前は、字幕放送で確認出来ます。また、発売中の一部関連部商品にも、少女の名前は紹介されています。)
「有難うございました。私、レジーナが居なくなった事で、頭が一杯になって、大事な事が見えなくなっていたんですね。」
「でも、何が一番とかじゃなくて、私は、皆の笑顔を守りたい!」
「仲間達の笑顔も!レジーナの笑顔も!全部、守ってみせる!!」
強い決意を胸に、仲間達の救出に直走るマナ。一緒に付いて行くアイちゃん。
その様子を確認し、少女は満足そうに微笑みました。
「サイン!」「頂戴!!」弱ったプリキュア達に連携攻撃を浴びせ、遂に『キュア拓』を採る事に成功したジコチュー達。
その様子に満足する、リーヴァ。
しかし、傷付き倒れても、プリキュア達は誰一人として、諦めようとしませんでした。
『マナの分まで、人々を守ってみせる』その一念で、再び立ち上がりました。
「鬱陶しいわねぇ~。」と、ジコチューを3人にけしかけたリーヴァ。
その魔の手が3人に振り下ろされた瞬間、立ちはだかったマナ。
「ちょっと、待ったああああ!!!!!」
気合の叫び一つで、ジコチューを弾き飛ばしたマナ。
変身出来ないマナを案じる仲間達を庇いながら、マナは自分の決意を叫びました。
「私は、もう逃げない!大切な人達を守る為に、私は戦う!!」
インク攻撃を、パラソルで防ぐマナ。そして、そのインクはもう一体のジコチューに命中。
2体のジコチューは、仲間割れを始めました。
堂々としたマナの態度に、賞賛の言葉を贈る仲間達。そして、謎の少女もまた、マナを絶賛しました。
「お見事です。相田マナ。いえ、キュアハート!!」
「プリキュア5つの誓い!一つ!」
「『プリキュアたる者、いつも前を向いて歩き続ける事』!」
少女の言葉を聞き、キュアダイヤモンド達は漸く、少女の正体に気付きました。
「取り戻したみたいですね。あなたの愛を。さあ!一緒に戦いましょう!!」「はい!」
少女からキュアラビーズを受け取り、キュアハートに変身したマナ。
その背後には、自信に満ち溢れたオーラが漲っていました。
「ソイツの顔も、真っ黒にしておしまい!」「出来るかしら?あなた達に。」
ジコチュー達の前に颯爽と立ち、余裕を見せる少女。
そして遂に、キュアエースの変身する瞬間が明らかになりました。
「アイちゃん!行くわよ!」「きゅぴ~!」
「プリキュア・ドレスアップ!!」「きゅぴらっぱ~!!」
アイちゃんが放った光から現れたのは、『ラブアイズパレット』キュアエース専用の変身アイテムです。
ラブアイズパレットを使い、少女がメイクを施すと、少女の身体が急成長。
『炎髪灼眼の討ち手』の様に炎を身体に纏わせ、キュアエースに変身しました。
「愛の切り札・キュアエース!!」
「美しさは正義の証!ウインク一つで、あなたのハートを射抜いて差し上げますわ!」
「「「えええっ???」」」
小学生っぽい少女が急成長を果たした瞬間を目の当たりにし、驚くキュアダイヤモンド達。
「行くわよ!」「はい!」
初めて一緒に戦う筈なのに、ピッタリと呼吸を合わせて戦う、キュアハートとキュアエース。
特にキュアエースは、指先一つで敵を吹き飛ばす程、圧倒的な身体能力を有しています。
キュアエースの動きに呼応する様に、軽やかにそして激しくジコチューを攻撃したキュアハート。
その攻撃もまた、キュアエースと同様に、強力な一撃でした。
「宜しくて?」「ええ!」並んで、構えを取る2人。
こうして改めて見ると、キュアエースの身長は、キュアハートより高い事が確認出来ました。
どうやら、変身時の少女の身体年齢は、マナ達以上の様です。
「彩れ!ラブキッスルージュ!!」
「ときめきなさい!エースショット!ばきゅーん!!」
「プリキュア・ハートシュート!!」
2人のプリキュアの浄化技により、ジコチュー達は浄化され、プシュケーは男子達の許へ。
こうして、町の平和は守られました。
「キュアエース。」「次は、容赦しないわよ。」
小手調べが終わり、消え去ったリーヴァとグーラ。
「キュアハート!!良かった!本当に良かった!!」
復活を果たしたキュアハートにしがみ付き、喜びの涙を零すキュアダイヤモンド。
どんな気丈に振る舞っていても、やはりマナの事を一番心配していたのは、六花でした。
「ゴメンね。心配掛けて。」「良いのよ。ハートが元気を取り戻してくれたのなら。」「ええ、本当に。」
キュアハートの完全復活を喜ぶ、仲間達。
しかし、そんな4人に対し、キュアエースは喝を入れました。
「喜んでいる暇は無くってよ!あなた達の試練は、まだ始まったばかり。」
「早く登っていらっしゃい。私のステージまで!」
――待ってるわ!アデュー!
花弁を散らし、颯爽と去って行った、キュアエース。
依然として正体不明の彼女を、夕暮れと共に4人は見送りました。
そして次回。
真琴はキュアエースに、アン王女が見付かった事から来る気の緩みを指摘され、アイドルを辞める決意をする様です。
しかし、アン王女を探す為に始めたとは言え、真琴にとって歌は大切な筈。そして何より、真琴はファンを大切にしている筈です。
本当に真琴は、アイドルを辞めてしまうのでしょうか?
そして、謎の少女・円 亜久里の正体は?
次回も見逃せません。
※ここ一週間体調を崩し、感想を書き終えるのが本当にギリギリになってしまいました。
これから夏にかけて、益々、体調管理に注意しようと思います。
今回、キュアエースが必殺技を放った際の、「ばきゅーん!」と言う決め台詞には、本当に笑ってしまいました。
一見大人っぽいキュアエースですが、正体が小学生なら、致し方ないのかも知れません。
寧ろ、彼女の本質を表している感じがして、好感が持てました。
彼女の正体と、レジーナに雰囲気が似ている理由は、追々明らかになるのでしょうか?
これからの展開が、とても楽しみです。
レジーナを元に戻す為に、4人のプリキュアは力を合わせ、ラブリーフォースアローで、レジーナの闇のプシュケーを浄化しようと試みました。
しかし、矢を放つ直前に、キュアハートの心にレジーナを攻撃する事についての迷いが生じ、ラブリーフォースアローは不発に終わってしまい、変身が解除されてしまいました。
「さようなら。偽りの愛の戦士・プリキュア…!」
憎しみを込めてレジーナが放った、巨大なエネルギー弾。マナ達の眼前に絶望が迫ろうとした瞬間、一条の光がマナ達を救いました。
「愛の切り札・キュアエース!!」
颯爽と登場した謎のプリキュアは、トランプ王国出身の真琴やダビィ達にも、見覚えの無い存在でした。
キュアエースは、その圧倒的な力でレジーナを翻弄。
勝ち目が無いと悟ったジコチュートリオは、レジーナを連れて退散しました。
「プリキュア、絶対許さない!!」去り際に、マナ達に憎しみの目を向けるレジーナ。
「レジーナを連れて行かないで!!」レジーナとの友情が崩れてしまった事がショックで、号泣するマナ。
レジーナとの友情にばかり目を向けて、立ち上がれないでいるマナの様子を見て、キュアエースはマナのキュアラビーズを没収。
「あなたが愛を取り戻すまで、これは私が預かります。」
真琴達の反論も無視し、キュアエースはその場を去りました。
『愛を取り戻す』とは、どう言う意味なのか?そして、キュアエースの正体は?
果たしてマナは、再び立ち上がる事が出来るのでしょうか?
『何なのアイツ!見てるだけで…胸の奥ががムカムカする!!』
キュアエースの姿を見て、胸を押さえながら苦しみ苛立つレジーナ。
その姿に見覚えがあるのか?
それとも、心に芽生えた愛を封印された影響なのか?
苛立ちをぶつけるかの様にレジーナは、キュアエースに怪光線を放ちました。
「何処を見てるのかしら?」岬を半壊させる程の威力の光線を余裕で躱し、反撃するキュアエース。
軽やかな体術で、レジーナの攻撃を全て躱して、実力の差を見せ付けました。
「一気に決めさせて頂きますわ!」ラブアイズパレットにキュアラビーズを填めるキュアエース。
「彩れ!ラブキッスルージュ!」
「ときめきなさい!エースショット!ばきゅーん!!」
大人の魅力を湛えながらも、子供っぽい掛け声で必殺技を放った、キュアエース。
この後、彼女の正体が明らかになった瞬間、その違和感は一気に解消されます。
「うわああああああ!!!」「レジーナ!!」
技を食らい、悶え苦しむレジーナの身を案じ、駆け寄ろうとするマナ。
しかし、その言葉は、今のレジーナには通じていません。
強力な浄化技である筈の『ラブキッスルージュ』を受けても、元の姿に戻らなかったレジーナ。
キングジコチューのジャネジーの影響の凄まじさが、浮き彫りになりました。
彼女を元の愛らしい少女に戻すには、マナ達の更なるパワーアップが必要になるでしょう。
気絶したレジーナを抱き上げ、去ろうとするベールに追い縋り、ふらつく身体を引き摺りながらもレジーナを助けようとするマナ。
「レジーナを連れて行かないで…!」手を伸ばし叫ぶマナの姿を、ベールの腕の中で聞いたレジーナ。
しかし、レジーナから発せられた言葉は、マナ達への拒絶と憎悪に満ちていました。
「プリキュア…!絶対許さないっ!――プリキュア~!!!!!」
「レジーナ!!」絶叫と共に去ったレジーナの名を叫んだ後、その場で泣き崩れるマナ。
「泣けば、あの子が戻って来るとでも言うのですか!?」
「さあ、立ちなさい!あなたには、立ち止まっている余裕など無い筈です!」
悲しみに暮れるマナに、厳しい言葉をぶつけるキュアエース。
「ちょっと待ってください!」
「あなたは知らないのよ!マナがどれ程、レジーナを思い遣って来たか!」
「何処のどなたか存じませんが、マナちゃんの気持ちを蔑ろにするのは許せません!!」
キュアエースの言葉に反論する、六花達。
そんな3人に、キュアエースは、更に凛とした態度で接しました。
『プリキュアプリキュア5つの誓い』
一つ・プリキュアたる者、いつも前を向いて歩き続ける事。
「もっと、強くなりなさい。」一瞬だけ優しく、言い含める様に語った、キュアエース。
しかし、「これ以上、強くなんてなれない…!」と、完全に挫けてしまっているマナ。
「仕方がありませんね…。」と溜息を吐いたキュアエースは、マナの頭のリボンに付いているキュアラビーズを毟り取りました。
「あなたが愛を取り戻す迄、これは、私(わたくし)が預かります。」
――いいですね?アデュー。
マナ達に背を向けるキュアエースを、咄嗟に呼び止めようとした六花。
しかし、キュアエースはその言葉に耳を貸さず、その場を颯爽と飛び去りました。
「ゴメン…皆。あの人の言う通りだよ…。私には、プリキュアの資格なんてない…!」
「マナは何も悪くない!だから…泣かないでよ…!」
泣き崩れるマナの手を握り締めながら、涙を堪える六花。
どんな時でも諦めず、前を向いていたマナが今、絶望の淵に追い遣られてしまいました。
果たしてこのまま、マナは立ち直る事が出来ないのでしょうか?
※かつて、ありすを苛めていた男子に「ウザい」と敵意を向けられ、悔し涙を流したマナ。
そして、レジーナが約束を反故し、ロイヤルクリスタルを渡さなかった事に腹を立てた六花が「あの子はもう、友達じゃない!」と言い放った時も、酷く傷付いた表情をしていました。
マナにとっては、『悪意を以て拒絶される』事と、『友情を失う事』は、何よりも辛い事なのでしょう。
どんな時でも諦めず、物怖じしない胆力を持つマナですが、誰よりも傷付き易い繊細さも持ち合わせている様です。
「う…うわああああ!!!!」
キングジコチューの眼前で胸を押さえ、悶え苦しむレジーナ。
レジーナの心の中で、愛とジャネジーがせめぎ合いをしているのでしょうか?
「可哀想な我が娘よ。今は眠れ…。深く!もっと深く!!」
「そのキュアエースとは、何者なのだ!!」
レジーナを深い眠りに就かせ、苦しみを取り除いたキングジコチュー。
その直後、早速ジコチュートリオに、事の顛末を詰問しました。
「解りません。ですが、恐ろしい相手です。」
「フフッ!随分梃子摺ってるじゃない?ベールちゃん?」
「その呼び方は止めろ!リーヴァ!」
キングジコチューに報告中に、背後から聞こえた、不気味なオカマっぽい声の男に抗議するベール。
そしてオカマっぽい男の傍には、太った巨漢が。
「あれからまだ、一つの世界も攻略出来てないんですって?」
「俺達はもう、世界を3つも滅ぼして来てやったぜ!!」
「グーラ!」「へっ!どうせ、猿しか住んでいない様な、チンケな世界だろ?」
巨漢・グーラの登場に驚くマーモ。挑発するイーラ。
イーラの挑発に乗って、リーヴァとグーラがケンカ腰になった瞬間、キングジコチューの激しい叱責が。
そしてキングジコチューは、プリキュアの殲滅を新幹部に命じました。
キングジコチューに畏まりながら、その決定を苦々しく思う、ジコチュートリオ。
どうやら、かつてベールが言っていた『上』と言うのは、リーヴァとグーラの事であり、ジコチュートリオと彼等は、犬猿の仲の様です。
ただ、何となくですが、リーヴァに関しては、ベールの事を『ベールちゃん』と呼んでいるので、『個人的な特別な感情』をベールに抱いている気がします。
――気のせいだったら良いのですが。
『大貝商店街祭り』が開催され、賑わいを見せる商店街。
『ぶたのしっぽ亭』の店頭では、相田夫妻が調理するフランクフルトが販売されていました。
いつもなら、その傍に響く筈の、マナの快活な声。
しかし、マナはまだレジーナとの一件から立ち直れず、自室に閉じこもっていました。
大貝第一中学校は、装いも新たに夏服へ移行。
下校中と思しき六花と真琴は、相田夫妻からマナがまだ塞ぎ込んでいる事を聞き、その身を案じました。
「もしかして、レジーナちゃんとケンカでもしたんじゃないかと思って…。」
「あれは、ケンカってレベルでは無かったと思うけど…。」
娘を心配する健太郎さんに、迂闊な事を呟いた六花を、真琴がフォロー。
「マナは直ぐに、元気になると思います。」と、相田夫妻を安心させました。
「…そうだな。マナは本当に、良い友達を持ったな。」
マナ達の事情は全ては察していないものの、真琴の言葉を信じた健太郎さん。
この『察しの良さ』がきっと、マナに遺伝したのだと思います。
ベンチに腰掛けながら、相田夫妻から貰ったフランクフルトを食べる六花と真琴。
2人がマナの身を案じつつキュアエースの正体に思いを巡らせていると、ありすが登場。
セバスチャンによると、四葉財閥の技術力を以てしても、キュアエースの正体は判明不能の様です。
一体、どんな科学力や魔力が、キュアエースの正体を隠しているのでしょうか?
「あら?」と、ダンボール3箱を抱えた宗吉さんが階段から降りている姿を見付けたありす。
詳細を訊くと、フリーマーケットの荷物との事。
本当ならマナが手伝ってくれる筈でしたが、今のマナにそれが不可能な事は、周知の事実。
六花達は、マナに代わって祭りを盛り上げる為に、フリーマーケットの売り子を買って出ました。
「いらっしゃいませ~!」朗らかに笑う真琴の傍には、DBに変装したダビィが。
国民的人気アイドルの登場に、会場は大盛り上がり。
もしかしたら、出品が全て『まこぴ~の私物』と思ったのか、売り上げは上々の様です。
六花達が会場を沸かせている頃、マナは未だに、レジーナが去ってしまったショックから立ち直れずにいました。
全てが昨日まで自分の傍で見ていた光景なのに、今はもう、レジーナは居ない。『私とマナ!似てる?』
自分とマナが仲良くしている似顔絵を披露した、レジーナ。
『見て!マナのランドセル!私にピッタリだよ!』
マナの使っていたランドセルを担ぎながら、満面の笑みを溢すレジーナ。
『この枕、マナの匂いがする!』
マナの枕に顔を埋め、嬉しそうな表情を見せるレジーナ。
その寂しさから立ち直れないマナは、シャルルが持って来てくれた差し入れにも口を付けようともしませんでした。
「私は、もう…。」マナが何もかも諦めそうになった瞬間、「きゅぴらっぱ~!」と、相田家に何らかの魔法を掛けたアイちゃん。
「何…?今の。」異変に気付き、ロフトから降りたマナ。
この直後、マナは、自分の境遇が一変する事実を知る事となります。
「表が忙しくなって来たから、少しの間、アイちゃんを見ていてくれる?」
「ええっ~!!!?」
アイちゃんを抱っこするあゆみさんの姿を見て、驚きを隠せないマナ。
「アイちゃん、どうして此処に?」
「あなたの妹なんだから、此処に居るのは当たり前でしょ?」
驚くマナにアイちゃんを抱かせ、再び出店に戻ったあゆみさん。
マナは、さっきの魔法でアイちゃんが、『アイちゃんはマナの妹』と、相田家の記憶を改竄した事に気付きました。
こうしてマナは、『相田家の一人娘』から、『羽の生えた妹を持つ姉』になりました。
突然家族構成が変わってしまいましたが、戸籍は一体、どうなってしまうのでしょうか?
「マナ?」「アイちゃん!今、『マナ』って呼んでくれた?」
アイちゃんに名前を呼ばれた途端、元気を取り戻したマナ。
「アイちゃん、マナ。一緒きゅぴ~!」
アイちゃんの掌には、『お世話ラビーズ』が。マナが使って見ると、オモチャのラッパが召喚されました。
「マナ!げんき、げんき~!」
ぷっぷ~!ぷっぷ~!
アイちゃんの姿はまるで、ラッパを吹く天使の様でした。
「もしかして、私を励ましてくれてるの?」「あ~い!」
「アイちゃん…!私の方が、お世話されちゃった。アイちゃん、有難うね。」
アイちゃんの励ましで元気を取り戻したマナは、『妹』アイちゃんを連れて、お祭りの様子を見物しました。
「お祭り、賑やかだねぇ。…レジーナが見たら、喜ぶだろうなぁ…。」
一応は元気を取り戻したものの、まだ吹っ切れていないマナ。
それは、マナの周囲の人物が全て黒い背景である事が、如実に示しています。
マナの心はまだ、レジーナの事しか見えていない様です。
マナがふと視線を上げると、その先に見えたのは、レジーナそっくりの金髪の少女の姿。
アイちゃんを抱きながら、追い詰められた形相で少女を追い掛けるマナ。
お祭りの出店を抜け、住宅地に辿り着いたマナ。しかし当然、レジーナの姿はありませんでした。
落胆し、背中を丸めてお祭りに戻ろうとした瞬間、マナは背後から、謎の少女に声を掛けられました。
「何時まで背中を丸めているつもり!?」
マナが振り向くと、其処にはアイスを持った赤い服の少女が。
何処となくレジーナと似た風貌の少女に、アイちゃんは笑顔で飛び付きました。
「そんな事では、いずれあなたの、一番大切なモノを失う事になってよ!相田マナさん!」
アイちゃんを抱きながら、凛とした態度を取る少女の言葉に、呆気に取られるマナ。
その頃、大盛況の相田家のバザーでは、売り子である真琴のファンの男子2人が、サインを求めていました。
「ゴメンなさい。今日は、プライベートですので、サインはちょっと…。」
男子の申し出を、丁重に断るダビィ。その言葉を聞き、がっかりする男子ファン。
しかし、「まこぴ~、生で見られたし。」と、自分の幸運に納得する事にしました。
「我慢する事、無いじゃない?」男子の心に囁き掛けたのは、ジコチューの新幹部・リーヴァ。
「あなたの望み、叶えてあげるわ!」リーヴァが指を鳴らした瞬間、2人のプシュケーは闇に染まりました。
「暴れろ!お前等の心の闇を、解き放て!!」
こうして真琴のファンの男子2人は、リーヴァとグーラによって、『サインジコチュー』に変えられてしまいました。
嗚呼。これが先週までだったら、『お姉さん』のマーモか、美少女・レジーナに唆される展開だったのに。
一週遅れた所為で、彼等はオッサン2人に操られる羽目になってしまいました…。
「サイン!」「頂戴!!」ペンから放たれるインクと色紙の連携攻撃で、周囲の人々に襲い掛かるジコチュー達。
真琴・六花・ありすの3人は、人々を守る為に、プリキュアに変身しました。
「あ~ら。お早い登場ですコト。」
「あなた達、何者!?」
「私はリーヴァ。」「俺は、グーラ!」「どうぞ、お見知り置きを――。」
キュアソードの質問に、シルクハットを放って答えたリーヴァ。
勢い良く投げ付けられたそれを、3人が間一髪で躱すと、背後の木が、縦2つに両断されました。
「余所見してると、食べちゃうぞ!!」
呆気に取られるキュアダイヤモンドを齧ろうと、飛び付くグーラ。
キュアロゼッタが咄嗟にロゼッタリフレクションで防ぎますが、それすらも齧り、砕いてしまいました。
『暴食(※ラテン語で『gula』(グラ))』の名は、伊達ではありません。
「サイン!」「頂戴~!!」
何とかジコチュー達の攻撃を躱したものの、ジコチュー達と幹部達に囲まれてしまったキュアソード達。
絶体絶命の、ピンチです。
「あなたは…?」「マナ、闇の鼓動シャル!!」
謎めいた少女を目の前にして、呆気に取られるマナに、仲間の危機を知らせたシャルル。
『スパークルソードが効かない!!』どうやら、敵には必殺技が効かない様です。
傷付き倒れ、止めを刺される寸前の仲間達。その危機を救う為に、マナは遂に立ち上がりました。
「行こう。シャルル!皆の所へ!!」
マナの瞳に戻った、熱い情熱。変身出来ないマナを心配するシャルルに、「それでも行く。」と笑顔を向けたマナ。
謎の少女・円 亜久里(まどか あぐり)に向き合い、礼を述べました。
(※少女の名前は、字幕放送で確認出来ます。また、発売中の一部関連部商品にも、少女の名前は紹介されています。)
「有難うございました。私、レジーナが居なくなった事で、頭が一杯になって、大事な事が見えなくなっていたんですね。」
「でも、何が一番とかじゃなくて、私は、皆の笑顔を守りたい!」
「仲間達の笑顔も!レジーナの笑顔も!全部、守ってみせる!!」
強い決意を胸に、仲間達の救出に直走るマナ。一緒に付いて行くアイちゃん。
その様子を確認し、少女は満足そうに微笑みました。
「サイン!」「頂戴!!」弱ったプリキュア達に連携攻撃を浴びせ、遂に『キュア拓』を採る事に成功したジコチュー達。
その様子に満足する、リーヴァ。
しかし、傷付き倒れても、プリキュア達は誰一人として、諦めようとしませんでした。
『マナの分まで、人々を守ってみせる』その一念で、再び立ち上がりました。
「鬱陶しいわねぇ~。」と、ジコチューを3人にけしかけたリーヴァ。
その魔の手が3人に振り下ろされた瞬間、立ちはだかったマナ。
「ちょっと、待ったああああ!!!!!」
気合の叫び一つで、ジコチューを弾き飛ばしたマナ。
変身出来ないマナを案じる仲間達を庇いながら、マナは自分の決意を叫びました。
「私は、もう逃げない!大切な人達を守る為に、私は戦う!!」
インク攻撃を、パラソルで防ぐマナ。そして、そのインクはもう一体のジコチューに命中。
2体のジコチューは、仲間割れを始めました。
堂々としたマナの態度に、賞賛の言葉を贈る仲間達。そして、謎の少女もまた、マナを絶賛しました。
「お見事です。相田マナ。いえ、キュアハート!!」
「プリキュア5つの誓い!一つ!」
「『プリキュアたる者、いつも前を向いて歩き続ける事』!」
少女の言葉を聞き、キュアダイヤモンド達は漸く、少女の正体に気付きました。
「取り戻したみたいですね。あなたの愛を。さあ!一緒に戦いましょう!!」「はい!」
少女からキュアラビーズを受け取り、キュアハートに変身したマナ。
その背後には、自信に満ち溢れたオーラが漲っていました。
「ソイツの顔も、真っ黒にしておしまい!」「出来るかしら?あなた達に。」
ジコチュー達の前に颯爽と立ち、余裕を見せる少女。
そして遂に、キュアエースの変身する瞬間が明らかになりました。
「アイちゃん!行くわよ!」「きゅぴ~!」
「プリキュア・ドレスアップ!!」「きゅぴらっぱ~!!」
アイちゃんが放った光から現れたのは、『ラブアイズパレット』キュアエース専用の変身アイテムです。
ラブアイズパレットを使い、少女がメイクを施すと、少女の身体が急成長。
『炎髪灼眼の討ち手』の様に炎を身体に纏わせ、キュアエースに変身しました。
炎髪灼眼の討ち手:キュアエース役・釘宮理恵さんが演じた、『灼眼のシャナ』のメインヒロインの二つ名。
「愛の切り札・キュアエース!!」
「美しさは正義の証!ウインク一つで、あなたのハートを射抜いて差し上げますわ!」
「「「えええっ???」」」
小学生っぽい少女が急成長を果たした瞬間を目の当たりにし、驚くキュアダイヤモンド達。
「行くわよ!」「はい!」
初めて一緒に戦う筈なのに、ピッタリと呼吸を合わせて戦う、キュアハートとキュアエース。
特にキュアエースは、指先一つで敵を吹き飛ばす程、圧倒的な身体能力を有しています。
キュアエースの動きに呼応する様に、軽やかにそして激しくジコチューを攻撃したキュアハート。
その攻撃もまた、キュアエースと同様に、強力な一撃でした。
「宜しくて?」「ええ!」並んで、構えを取る2人。
こうして改めて見ると、キュアエースの身長は、キュアハートより高い事が確認出来ました。
どうやら、変身時の少女の身体年齢は、マナ達以上の様です。
「彩れ!ラブキッスルージュ!!」
「ときめきなさい!エースショット!ばきゅーん!!」
「プリキュア・ハートシュート!!」
2人のプリキュアの浄化技により、ジコチュー達は浄化され、プシュケーは男子達の許へ。
こうして、町の平和は守られました。
「キュアエース。」「次は、容赦しないわよ。」
小手調べが終わり、消え去ったリーヴァとグーラ。
「キュアハート!!良かった!本当に良かった!!」
復活を果たしたキュアハートにしがみ付き、喜びの涙を零すキュアダイヤモンド。
どんな気丈に振る舞っていても、やはりマナの事を一番心配していたのは、六花でした。
「ゴメンね。心配掛けて。」「良いのよ。ハートが元気を取り戻してくれたのなら。」「ええ、本当に。」
キュアハートの完全復活を喜ぶ、仲間達。
しかし、そんな4人に対し、キュアエースは喝を入れました。
「喜んでいる暇は無くってよ!あなた達の試練は、まだ始まったばかり。」
「早く登っていらっしゃい。私のステージまで!」
――待ってるわ!アデュー!
花弁を散らし、颯爽と去って行った、キュアエース。
依然として正体不明の彼女を、夕暮れと共に4人は見送りました。
そして次回。
真琴はキュアエースに、アン王女が見付かった事から来る気の緩みを指摘され、アイドルを辞める決意をする様です。
しかし、アン王女を探す為に始めたとは言え、真琴にとって歌は大切な筈。そして何より、真琴はファンを大切にしている筈です。
本当に真琴は、アイドルを辞めてしまうのでしょうか?
そして、謎の少女・円 亜久里の正体は?
次回も見逃せません。
※ここ一週間体調を崩し、感想を書き終えるのが本当にギリギリになってしまいました。
これから夏にかけて、益々、体調管理に注意しようと思います。
今回、キュアエースが必殺技を放った際の、「ばきゅーん!」と言う決め台詞には、本当に笑ってしまいました。
一見大人っぽいキュアエースですが、正体が小学生なら、致し方ないのかも知れません。
寧ろ、彼女の本質を表している感じがして、好感が持てました。
彼女の正体と、レジーナに雰囲気が似ている理由は、追々明らかになるのでしょうか?
これからの展開が、とても楽しみです。