ドキドキ!プリキュア・第16話『レジーナ猛アタック!マナはあたしのモノ!』感想
映画『スノーホワイト・白雪姫』が盛況で、仕事の依頼が増えた真琴。
登校中に、嬉しそうに語る真琴の報告を聞くマナと六花。
其処に突然、レジーナが登場。
その直後、レジーナは突然、騒ぎを起こした事を謝罪し、マナにとんでもない提案を持ち掛けました。
「私、マナの事がとーっても気に入ったの!だからぁ…。友達にしてあげる!」
真琴はキュアソードに即座に変身し、臨戦態勢。
しかし、『登校中に騒ぎを起こす訳には行かない』と、マナと六花は、真琴を必死に宥めました。
興奮冷めやらぬまま、一旦は変身を解いた真琴。
敵の首領の娘が突然、お友達に?
キングジコチューに故郷を滅ぼされた真琴は勿論、六花も反対するなか、マナは何と、レジーナの申し出を受け入れました。
「信じられない!」と、怒りに震える真琴。
その心中は充分に察しているものの、マナには予感めいたモノがありました。
しかし、その事を上手く説明出来ない所為で、真琴を怒らせる事になりました。
それから、何かとレジーナに振り回されつつも、レジーナの存在を否定しないマナ。
マナの思惑が、どうしても理解出来ない真琴。
レジーナを巡る両者の見解の相違は、一体、どんな結末を齎すのでしょうか?
レジーナに「何か面白い事をやれ」と命じられ、コントを始めたジコチュートリオ。
しかし、全くやる気が無い為にレジーナには受けず、呆れられてしまいました。
そんなレジーナの態度に反発する、イーラとマーモ。反抗的な2人を嗜めるベール。
「あの子の方が、よっぽど面白いわ…。」ボンヤリと先日のキュアハートとの戦いを思い出すレジーナ。
「私のモノにしよーっと!」放たれたバネの様に、元気良く飛び出すレジーナ。
映画の評判が良く、仕事の依頼が増えた事を、嬉しそうに語る真琴。
真琴の報告に、笑顔で聴き入るマナと六花。
そんなのどかな登校風景が突然、珍客・レジーナによって掻き乱されてしまいました。
先日の非礼を詫びる、レジーナ。しかし、相手がキングジコチューの娘だと言う事もあり、一気に臨戦態勢に入る、六花と真琴。
「ゴメンで済んだら、プリキュアは要らないわ!」「今度は、何を企んで…!」
咄嗟にマナを庇う様に、レジーナに対峙する2人。
しかし、2人の存在など眼中に無いかの様に、すう~っと間を擦り抜け、マナの胸元に顔を突き出すレジーナ。
「私、マナの事がとーっても気に入ったの!だからぁ…。友達にしてあげる!」
「嬉しい訳、無いでしょ!!」
レジーナの一言に、一気に臨戦態勢の真琴は、人前にも拘らず、キュアソードに変身。
「私は、あなたを許さない!」「何、怒ってるの?」
宣戦布告しているキュアソードに、無関心そうに質問するレジーナ。
「トランプ王国を滅ぼした癖に!」「そんなの知らないモ~ン。だって、やったの、私じゃなくてパパだもんっ。」
極めて他人事の様に振る舞うレジーナに、怒り心頭のキュアソード。
「ストーップ!!」2人の間に割り込み、一時休戦を提案するマナ。
それでも怒りの矛先をレジーナに向けるつもりのキュアソードでしたが、六花とダビィにも窘められ、渋々変身を解きました。
「マナ?マナと私は、友達だよ?良いよね!」
それが決定事項であるかの様に、肯定の言葉を聞きたくてワクワクしているレジーナ。
「いいよ。友達になろう。」
厳しい表情を作っていたマナでしたが、一気に緊張を解き、レジーナの申し出を受け入れました。
どうやら、レジーナに何かを感じ取った様です。
期待通りの言葉が聞けて、心底嬉しそうなレジーナ。マナの回答に疑問を呈する六花。
そして取り分け、真琴は、マナの選択に真っ向から反対しました。
「この子と友達になるなんて、まさか、本気じゃないわよね…?」
「本気だよ…。レジーナと、友達になれたら良いなぁ、って思ってる。」
一瞬言い淀んだものの、真琴にレジーナと友達になる事を告げたマナ。
しかし、それは到底、真琴には受け入れられない事でした。
「トランプ王国の惨状を見たでしょ!」と詰め寄る真琴に、「レジーナは、何か違う様な…。」と呟くマナ。
自分でも矛盾した感情を抱いている事を自覚して、少し戸惑っている様です。
「何か、憎めなくて…。」レジーナに対する感情を呟くマナに、怒りの感情のまま、黙って背を向ける真琴。
マナが戸惑いながら差し伸べた手を払い除け、そのまま静かに駆け去ってしまいました。
「ま、まこぴ~…。」一気にどんよりとした表情になるマナ。
「マナ、とにかく学校へ行こう!予鈴のチャイムに気付き、急ぐ事をマナに提案する六花。
「レジーナ…。またね…。」「またねっ!」
落ち込むマナの表情に気付かず、無邪気に笑いながら手を振るレジーナ。
教室の後ろのドアから、そっと真琴の様子を窺った後、ギクシャクした動作で自分の席に向かうマナ。
しかし、怒りが収まっていない真琴は、マナを無視。
その様子を見て、「完全にまこぴ~に嫌われたぁ…。」と、さめざめと泣くマナ。
落ち込むマナにそっと寄り添い、さっきの言動の理由を訊く六花。
戸惑いながらも、その理由をマナが語ろうとした瞬間、「ハーイ!」と言う元気な声と共に、勢い良く扉が放たれ、レジーナが登場。
レジーナにとって、『また』と言うのは、『すぐに』と同意語の様です。
「遊びに行こうっ!マナ。」無邪気にマナを遊びに誘うレジーナ。
しかし、「む、無理だよ~!」とマナに言われ、頬を膨らませています。
授業なんて、サボれば良いじゃない!
名案を思い付いたレジーナは、城戸先生が教室に入ろうとした瞬間、ドアを自動ロック。
突然の出来事に、周囲がざわつき出し、「No~!!!」と、頭を抱えるマナ。
「ちょっと、トイレ行って来ま~す!!」
レジーナの手を引き、その場を駆け去るマナ。
「勉強より、遊ぶ方が楽しいに決まってる!だから、マナの為にやったの!嬉しいでしょ?」
部外者が遊びに来てはいけないと注意するマナに、笑顔で「マナの為にやった」と答えるレジーナ。
「学校が終わったら、付き合うから!」と慌てながら約束するマナに、不承不承従い、その場から立ち去りました。
相手の気持ちを一切考えないかと思いきや、気に入った相手の事事情は、ほんの少しは考慮する様です。
問題がひとまず片付き、胸を撫で下ろすマナ。
そして放課後。マナが六花と一緒に生徒会室に向かおうとすると、「マナ、学校終わったよ!遊ぼっ!」と、登場したレジーナ。
「生徒会室に寄るから、ちょっとだけ待ってて。」
「待てない。私が片付けてあげる!」
指を鳴らし、学校を消し去ろうとするレジーナ。その意図を聞き、驚くマナと六花。
「学校を消せば、すぐに遊べる。これも、マナの為だよ。」と語るレジーナに、「友達なら、マナの都合を考えて…。」と抗議しようとする六花。
しかし、直後にレジーナの魔力でバツ印の付いたテープを口に張られてしまいました。
六花が慌ててテープを剥がそうとした隙に、マナの手を引き、連れ去るレジーナ。
とんでもない魔力を秘めていそうなものの、やっている事は、幼い子供の悪戯そのものです。
校門前の通路にDB(ダビィ)の運転する車が到着し、乗り込もうとした直前、ちょうどマナがレジーナに引っ張られている姿を目撃した真琴。
「いいの?」と訊くダビィに、「早く出して。」と呟く真琴。
真琴の乗る車は、静かに学校を離れました。
「別に?マナが行きたい所に行っても良いよ?」
当ても無くマナを連れ出したレジーナは、行き先をマナに一任する事を提案。
マナが町を案内する事を提示すると、「OK!」と、二つ返事。
マナが登ろうとした階段をエスカレータに変えたり、ゴミ拾いを手伝うと称して、周囲をゴミ塗れにしたり。
一般常識が欠如しているレジーナの行動に、頭を悩ませるマナ。
その頃、六花はソリティアの庭先で、ありすが淹れてくれる紅茶を飲みながら、事の顛末を報告中。
「マナ…。大丈夫かな…?」「大丈夫!」
突然現れたレジーナに驚く、六花とありす。
六花が疑問を呈すると、「レジーナが喉が渇いたって言うから。」と説明し、レジーナにありすの淹れる紅茶を勧めるマナ。
「じゃあ、作って!」ありすと六花の座るベンチに割り込み、当然の様におねだりするレジーナ。
「しばしお待ちを。」と、笑顔で応対するありすに、「今すぐ飲みたいの~!」と、頬を膨らませるレジーナ。
六花の飲んでいた紅茶を奪わなかったのは、やっぱり自分が最初に手を付けたいからでしょうか?
紅茶を美味しく淹れるコツを語るありすの言葉を退屈そうに眺めていると、ふと、アイちゃんの存在に気付いたレジーナ。
「この子、名前は?」アイちゃんを抱いていたマナに近付き、名前を訊きました。
「きゅぴっ!」「可愛い~!!」
いつかのマナ達のと同じ反応をするレジーナ。そして、シャルルの鳴らす音楽に乗りながら、アイちゃんとラケル・ランスと一緒に、楽しそうに踊り始めました。
真琴と違い、シャルル達は、レジーナに余り警戒心を抱いていない様です。
「何ボサっとしてんの?紅茶、早く作ってよ!」
無邪気に踊るレジーナの姿に、呆気に取られていた六花とありす。
レジーナの言葉に我に返り、ありすは慌てて紅茶の準備に戻りました。
アイちゃん達と一緒に、楽しそうに踊るレジーナ。
この光景だけ観ていると、彼女が悪人には見えません。
真琴と話せずに落ち込んでいたマナを気遣う六花。其処に、「私のマナに近付かないで!」とふくれっ面のレジーナ。
「マナは、モノじゃないわ!それに私は、マナの幼馴染で、あなたより…!」
「マナの友達は、私よ!だからぁ…あなたはもう、お払い箱なのっ!!」
マナとの仲の良さを競うなら、相手は誰であろうと負けられない。まるで、幼い子供の様に、必死に食い下がる六花。
しかしレジーナは、六花の声が耳に入らないかの様に、マナの手を取り、そのまま駆け去ってしまいました。
折角、ありすが淹れてくれた紅茶は、レジーナに飲まれる事無く、その場に取り置かれました。
「何、アレ!」「やはり、一筋縄では行きませんわね…。」
ふくれっ面の六花。困惑気味のありす。
2人の戸惑いを残し、レジーナの気儘なお遊びは、更に続きます。
「まこぴー!!!!」
『ぶたのしっぽ亭』で、携帯プレーヤーに収録されている『SONGBIRD』を聴きながら、号泣するマナ。
まるで、彼女に振られて泣いているかの様に落ち込むマナに、レジーナと友達になる事を諦める様に勧める六花。
「それは、駄目だよっ!」
落ち込みながらも、咄嗟に反論するマナ。ありすが理由を訊くと、「レジーナの言葉が嘘だと思えなかった。」との事。
「レジーナと友達になれるって、ビビッと来ちゃったんだもん!!」
マナの言葉に説明を求める六花。真琴に気持ちを伝えるべきと助言する、ありす。
しかし、マナ自身も、何故レジーナと仲良くしたいと願っているのか解らない様で、頭を抱えてしまいました。
そんなマナに六花は、真琴がレジーナに対して怒りを持つ事は、事情から察すると当然だと諭しました。
「でも…。敵と友達になっちゃ、駄目なのかな…?」
さり気無いマナの疑問ですが、これは、全ての戦争等の対立に対する、究極的な疑問であり、答えでもあると思いました。
もし争いが起きた時に、マナの様な考えを持つ人が増えれば、争いの火種が大きくなる前に、何とか出来る様になるかも知れません。
何となくですが、マナは将来、世界に多大な影響を及ぼす様な人物になる気がしました。
マナの考えは素晴らしい。でも、それは、とても難しい事でもありました。
六花とありすは、ひとまずマナの懸案事項である、真琴の様子をマナの代わりに窺う事を提案。
「だったら、これ!」と、紙袋を手渡したマナ。中身は一体、何でしょうか?
其処にまた、レジーナが登場。
「美味しいモノ、食べに行こう!」とマナの手を引き、連れて行ってしまいました。
「美味しいっ!!」
アイスクリーム屋で、2段重ねのアイスを頬張り、満面の笑みを浮かべるレジーナ。
レジーナの感情に連動して、頭のリボンも嬉しそうに弾んでいます。
この辺りで一番美味しい店だと説明するマナに、「流石、私の友達!使えるわぁ~!」と無邪気なレジーナ。
「どうせなら、頼りになるって言って欲しいなぁ…。」レジーナの物言いに、思わず苦笑するマナ。
オープンテラスで寛ぎながら、アイスを食べるマナとレジーナ。
「他のも美味しいよ。六花はチョコチップ。ありすはミント。まこぴーは、ベリー味が好きなんだ。」
アイスを突きながら、六花達の好みを語るマナ。
しかし、自分以外の話題をマナに対し、不機嫌になるレジーナ。
「マナの友達は私だけよ!マナは、私の事だけ考えれば良いの!他の子なんて要らないの。」
詰め寄るレジーナに、「それは違っ…。」と、窘めようとしたマナ。
その瞬間、「そうだ!要らないモノは消しちゃえばいいんだ!」と、物騒な『名案』を思い付いたレジーナ。
マナの制止も聞かず、レジーナはその場から消え去ってしまいました。
その頃、エースティのCM撮影に臨んでいた真琴。
休憩中に、ラブリーコミューンを操作してマナからの連絡が来ていないか調べていると…。
「マナからの連絡は、無いビィ!」「そんな事、訊いてないでしょ!」
にやけ顔で、真琴をからかうダビィ。図星を突かれた真琴は、照れながら抗議。
其処に、「まこぴー。」と声を掛け、六花とありすが訪問。
2人は差し入れとして、『マナ特製オムライス』を真琴に手渡しました。
「何故マナが直接来ないの?」と不満気な真琴に、言い淀む六花。
その雰囲気から、マナがレジーナと一緒に居る事を察した真琴は、「マナが解らない。」と、本音を溢しました。
真琴の本音に、「私達もマナ自身も、良く解っていないと思う。」と返答した六花。
でも、『レジーナと友達になれる』という直感がマナにあった様で、それは侮れないと語りました。
「初めて見たカニジコチューに、お説教をしたと言う人ですから。」六花の言葉をフォローするありす。
マナの事は信じているものの、それでも心配は尽きない2人。
その言葉を聞いて、マナの差し入れを見ながら、マナの気持ちを考える真琴。
「みーっけ!マナの友達は、私だけで良いの!」
高い塀から飛び降り、六花達の許へやって来たレジーナ。
スポンサーからの差し入れを持って来た青年の心を無理やり闇に染め、ジコチューに変えてしまいました。
レジーナと同じ服装の『差し入れジコチュー』は、撮影所を強襲。
六花達は、青年の心を救う為に、プリキュアに変身しました。
『オッサン面に少女の服装』と言う、一見笑いを誘う外見に反し、強敵なジコチュー。
キュアロゼッタの誇る強固な壁・『プリキュア ロゼッタリフレクション』も簡単に弾き、3人にダメージを与えました。
ちょうど、その場所に辿り着いたマナに、「マナの為に、色んな事、一杯してあげたよね?」と悪戯っぽく迫るレジーナ。
「私の為に、この子達の友達を、止めて。良いよね?」
肯定以外の答えを想定してない、レジーナ。しかし、マナの答えは『No』でした。
「嫌だ…。止めないよ!絶対、友達止めない!!」
マナは、自分の気持ちをレジーナに伝える為に、プリキュアに変身しました。
「お前も飲め!」と、キュアハートに攻撃を繰り出すジコチュー。
しかし、その攻撃は途中でキュアハートを逸れ、他の3人へ。
「マナ。あなたの所為だよ?皆、カワイソ~。」キュアハートの背後に立ち、囁き掛けるレジーナ。
その直後、倒れていた3人が立ち上がり、レジーナに反論しました。
「マナの所為じゃない!マナの友達になったのは、なりたいと思ったのは、私なんだから!」
「私達は、自ら望んで、マナちゃんと共に居るのです。この程度の困難は、承知の上ですわ!」
キュアダイヤモンドとキュアロゼッタの反論を聞き、「消えちゃえ!」とジコチューを使役するレジーナ。
「レジーナ、違うよ!私の大事な人達を消すなんて、そんなの友達がする事じゃない!」
キュアソードに向かった攻撃を身を挺して庇ったキュアハートは、レジーナを諭しました。
「どうして逆らうの!?どうして言う通りにしないの??友達なのに!!」
自分の思い通りにならないキュアハートに反論するレジーナ。
幼子の様な反論をするレジーナに、キュアハートは、真心を込めて、本音をぶつけました。
「友達だからだよ!本当の友達になりたいから本音をぶつけるし、間違ってる事は、全力で止める!!」
「聞きたくなーい!!」キュアハートの言葉に、耳を塞ぐレジーナ。
「聞きなさい!!」ジコチューの攻撃を弾き、キュアソードがレジーナに向かって反論しました。
「友達なら、相手の話を、キチンと聞くべきよ!!」
マナの意を汲んで、仇敵の娘であるレジーナを説得したキュアソード。
しかし、2人の言葉は、今のレジーナには通じませんでした。
「うるさーい!!私にお説教しないで!!」
なおも攻撃を続けようとするレジーナを止める為に、4人は力を合わせ、『ラブリーフォースアロー』でジコチューを浄化。
青年は正気を取り戻し、周囲も元通りになりました。
「レジーナ。私と、『本当の友達』になろう?」
心を込めて、レジーナに申し入れるキュアハート。
しかしレジーナは、「何それ?意味解んない!」とソッポを向き、その場を立ち去りました。
レジーナに真心が通じず、落ち込むキュアハート。
戦いが終わり、いつもの公園。
真琴はマナに、「レジーナと友達続けるの?」と、静かに問いました。
「自分でもどうかと思うんだけど、私、あの子が根っからの悪い子だと、どうしても思えないんだ…。」
「あの子の笑顔を見たら…。そんな気がして…。」
自分の選択に戸惑いながらも、レジーナを信じたいマナ。
勿論、真琴の気持ちは理解しているし、トランプ王国再建の為に尽力すると語り、何とか、自分の気持ちを真琴に通じようと試みます。
「私はレジーナの事、絶対に許せないわ。幾ら、マナの友達でも!」
キッパリとレジーナを否定する真琴の言葉に、ショックを受けるマナ。しかし…。
「これが私の本音だけど、良い?本当の友達は、本音をぶつけるんでしょ?…だから、ぶつけて見たんだけど。」
レジーナを許せない気持ちはあるけど、マナの意見も認めたと語った真琴。
その言葉を聞き、「まこぴ~ぃいい!!!」と号泣するマナ。
「後、差し入れのオムライス、多過ぎ!一人じゃ食べきれないわ。」
「つい、作り過ぎちゃったあああ~!!!」
仲直りしたカップルの様な2人を見ながら、微笑む六花とありす。
「食べるの手伝ってくれる?」「うん!!」
真琴と仲直り出来たマナは、笑顔で首肯しました。
「信じられない!私にお説教するなんて!」
ジコチューのアジトで、マナと一緒に食べていたアイスを食べながら怒る、レジーナ。
でも…。
『本当の友達になろう!』
ふと、マナの言葉を思い出し、見上げるレジーナ。
「本当の友達って、何だろう…?」
頑なだったレジーナに芽生えた、不思議な感情。
その感情の正体を、レジーナが知るのは、案外近いのかも知れません。
そして、次回予告。
アンジュ王女の手掛かりを得る為に、美術館に赴いたマナ達は、レジーナと一緒に見学する事に。
しかし突然、レジーナの目が赤く輝き、冷酷な表情に一変しました。
良くも悪くも天真爛漫なレジーナに、一体、何が起こるのでしょうか?
次回の展開が、とても気になりました。
※レジーナの正体がもし、アンジュ王女の一部だとすると、彼女は『アンジュ王女が我慢していた願望』の化身だと思います。
かつて、真琴に女神の様に崇拝されていたアンジュ王女。
いざと言う時は、自ら先陣を切って敵に立ち向かう勇気をも持ち合わせています。
また、人々から尊敬される為には、自分の小さな欲望を押し殺す必要もあると思います。
王国の頂点に立つ人物なら、尚更ではないでしょうか?
しかし、そんな理想的な為政者である王女も、真琴と2人きりの時には、子供っぽい一面を見せていました。
一見大人っぽく見えますが、実は真琴と余り年齢が離れていないと思います。
15.6歳位でしょうか?
どんなにしっかりしていても、子供であるなら、それらしい願望は誰にでもある事。
たとえ大人であったとしても、何かしら日々の生活で我慢している事はあると思います。
もし、アンジュ王女がジコチューに変えられた姿がレジーナの正体なら、今は案外、自由で幸福なのかも知れません。
一見気儘で単純に見えるレジーナですが、その実は、色々と抱えていそうな雰囲気を醸し出しています。
レジーナの様子を見ていると、色んな想像が浮かぶので、観ていてとても楽しいです。
登校中に、嬉しそうに語る真琴の報告を聞くマナと六花。
其処に突然、レジーナが登場。
その直後、レジーナは突然、騒ぎを起こした事を謝罪し、マナにとんでもない提案を持ち掛けました。
「私、マナの事がとーっても気に入ったの!だからぁ…。友達にしてあげる!」
真琴はキュアソードに即座に変身し、臨戦態勢。
しかし、『登校中に騒ぎを起こす訳には行かない』と、マナと六花は、真琴を必死に宥めました。
興奮冷めやらぬまま、一旦は変身を解いた真琴。
敵の首領の娘が突然、お友達に?
キングジコチューに故郷を滅ぼされた真琴は勿論、六花も反対するなか、マナは何と、レジーナの申し出を受け入れました。
「信じられない!」と、怒りに震える真琴。
その心中は充分に察しているものの、マナには予感めいたモノがありました。
しかし、その事を上手く説明出来ない所為で、真琴を怒らせる事になりました。
それから、何かとレジーナに振り回されつつも、レジーナの存在を否定しないマナ。
マナの思惑が、どうしても理解出来ない真琴。
レジーナを巡る両者の見解の相違は、一体、どんな結末を齎すのでしょうか?
レジーナに「何か面白い事をやれ」と命じられ、コントを始めたジコチュートリオ。
しかし、全くやる気が無い為にレジーナには受けず、呆れられてしまいました。
そんなレジーナの態度に反発する、イーラとマーモ。反抗的な2人を嗜めるベール。
「あの子の方が、よっぽど面白いわ…。」ボンヤリと先日のキュアハートとの戦いを思い出すレジーナ。
「私のモノにしよーっと!」放たれたバネの様に、元気良く飛び出すレジーナ。
映画の評判が良く、仕事の依頼が増えた事を、嬉しそうに語る真琴。
真琴の報告に、笑顔で聴き入るマナと六花。
そんなのどかな登校風景が突然、珍客・レジーナによって掻き乱されてしまいました。
先日の非礼を詫びる、レジーナ。しかし、相手がキングジコチューの娘だと言う事もあり、一気に臨戦態勢に入る、六花と真琴。
「ゴメンで済んだら、プリキュアは要らないわ!」「今度は、何を企んで…!」
咄嗟にマナを庇う様に、レジーナに対峙する2人。
しかし、2人の存在など眼中に無いかの様に、すう~っと間を擦り抜け、マナの胸元に顔を突き出すレジーナ。
「私、マナの事がとーっても気に入ったの!だからぁ…。友達にしてあげる!」
「嬉しい訳、無いでしょ!!」
レジーナの一言に、一気に臨戦態勢の真琴は、人前にも拘らず、キュアソードに変身。
「私は、あなたを許さない!」「何、怒ってるの?」
宣戦布告しているキュアソードに、無関心そうに質問するレジーナ。
「トランプ王国を滅ぼした癖に!」「そんなの知らないモ~ン。だって、やったの、私じゃなくてパパだもんっ。」
極めて他人事の様に振る舞うレジーナに、怒り心頭のキュアソード。
「ストーップ!!」2人の間に割り込み、一時休戦を提案するマナ。
それでも怒りの矛先をレジーナに向けるつもりのキュアソードでしたが、六花とダビィにも窘められ、渋々変身を解きました。
「マナ?マナと私は、友達だよ?良いよね!」
それが決定事項であるかの様に、肯定の言葉を聞きたくてワクワクしているレジーナ。
「いいよ。友達になろう。」
厳しい表情を作っていたマナでしたが、一気に緊張を解き、レジーナの申し出を受け入れました。
どうやら、レジーナに何かを感じ取った様です。
期待通りの言葉が聞けて、心底嬉しそうなレジーナ。マナの回答に疑問を呈する六花。
そして取り分け、真琴は、マナの選択に真っ向から反対しました。
「この子と友達になるなんて、まさか、本気じゃないわよね…?」
「本気だよ…。レジーナと、友達になれたら良いなぁ、って思ってる。」
一瞬言い淀んだものの、真琴にレジーナと友達になる事を告げたマナ。
しかし、それは到底、真琴には受け入れられない事でした。
「トランプ王国の惨状を見たでしょ!」と詰め寄る真琴に、「レジーナは、何か違う様な…。」と呟くマナ。
自分でも矛盾した感情を抱いている事を自覚して、少し戸惑っている様です。
「何か、憎めなくて…。」レジーナに対する感情を呟くマナに、怒りの感情のまま、黙って背を向ける真琴。
マナが戸惑いながら差し伸べた手を払い除け、そのまま静かに駆け去ってしまいました。
「ま、まこぴ~…。」一気にどんよりとした表情になるマナ。
「マナ、とにかく学校へ行こう!予鈴のチャイムに気付き、急ぐ事をマナに提案する六花。
「レジーナ…。またね…。」「またねっ!」
落ち込むマナの表情に気付かず、無邪気に笑いながら手を振るレジーナ。
教室の後ろのドアから、そっと真琴の様子を窺った後、ギクシャクした動作で自分の席に向かうマナ。
しかし、怒りが収まっていない真琴は、マナを無視。
その様子を見て、「完全にまこぴ~に嫌われたぁ…。」と、さめざめと泣くマナ。
落ち込むマナにそっと寄り添い、さっきの言動の理由を訊く六花。
戸惑いながらも、その理由をマナが語ろうとした瞬間、「ハーイ!」と言う元気な声と共に、勢い良く扉が放たれ、レジーナが登場。
レジーナにとって、『また』と言うのは、『すぐに』と同意語の様です。
「遊びに行こうっ!マナ。」無邪気にマナを遊びに誘うレジーナ。
しかし、「む、無理だよ~!」とマナに言われ、頬を膨らませています。
授業なんて、サボれば良いじゃない!
名案を思い付いたレジーナは、城戸先生が教室に入ろうとした瞬間、ドアを自動ロック。
突然の出来事に、周囲がざわつき出し、「No~!!!」と、頭を抱えるマナ。
「ちょっと、トイレ行って来ま~す!!」
レジーナの手を引き、その場を駆け去るマナ。
「勉強より、遊ぶ方が楽しいに決まってる!だから、マナの為にやったの!嬉しいでしょ?」
部外者が遊びに来てはいけないと注意するマナに、笑顔で「マナの為にやった」と答えるレジーナ。
「学校が終わったら、付き合うから!」と慌てながら約束するマナに、不承不承従い、その場から立ち去りました。
相手の気持ちを一切考えないかと思いきや、気に入った相手の事事情は、ほんの少しは考慮する様です。
問題がひとまず片付き、胸を撫で下ろすマナ。
そして放課後。マナが六花と一緒に生徒会室に向かおうとすると、「マナ、学校終わったよ!遊ぼっ!」と、登場したレジーナ。
「生徒会室に寄るから、ちょっとだけ待ってて。」
「待てない。私が片付けてあげる!」
指を鳴らし、学校を消し去ろうとするレジーナ。その意図を聞き、驚くマナと六花。
「学校を消せば、すぐに遊べる。これも、マナの為だよ。」と語るレジーナに、「友達なら、マナの都合を考えて…。」と抗議しようとする六花。
しかし、直後にレジーナの魔力でバツ印の付いたテープを口に張られてしまいました。
六花が慌ててテープを剥がそうとした隙に、マナの手を引き、連れ去るレジーナ。
とんでもない魔力を秘めていそうなものの、やっている事は、幼い子供の悪戯そのものです。
校門前の通路にDB(ダビィ)の運転する車が到着し、乗り込もうとした直前、ちょうどマナがレジーナに引っ張られている姿を目撃した真琴。
「いいの?」と訊くダビィに、「早く出して。」と呟く真琴。
真琴の乗る車は、静かに学校を離れました。
「別に?マナが行きたい所に行っても良いよ?」
当ても無くマナを連れ出したレジーナは、行き先をマナに一任する事を提案。
マナが町を案内する事を提示すると、「OK!」と、二つ返事。
マナが登ろうとした階段をエスカレータに変えたり、ゴミ拾いを手伝うと称して、周囲をゴミ塗れにしたり。
一般常識が欠如しているレジーナの行動に、頭を悩ませるマナ。
その頃、六花はソリティアの庭先で、ありすが淹れてくれる紅茶を飲みながら、事の顛末を報告中。
「マナ…。大丈夫かな…?」「大丈夫!」
突然現れたレジーナに驚く、六花とありす。
六花が疑問を呈すると、「レジーナが喉が渇いたって言うから。」と説明し、レジーナにありすの淹れる紅茶を勧めるマナ。
「じゃあ、作って!」ありすと六花の座るベンチに割り込み、当然の様におねだりするレジーナ。
「しばしお待ちを。」と、笑顔で応対するありすに、「今すぐ飲みたいの~!」と、頬を膨らませるレジーナ。
六花の飲んでいた紅茶を奪わなかったのは、やっぱり自分が最初に手を付けたいからでしょうか?
紅茶を美味しく淹れるコツを語るありすの言葉を退屈そうに眺めていると、ふと、アイちゃんの存在に気付いたレジーナ。
「この子、名前は?」アイちゃんを抱いていたマナに近付き、名前を訊きました。
「きゅぴっ!」「可愛い~!!」
いつかのマナ達のと同じ反応をするレジーナ。そして、シャルルの鳴らす音楽に乗りながら、アイちゃんとラケル・ランスと一緒に、楽しそうに踊り始めました。
真琴と違い、シャルル達は、レジーナに余り警戒心を抱いていない様です。
「何ボサっとしてんの?紅茶、早く作ってよ!」
無邪気に踊るレジーナの姿に、呆気に取られていた六花とありす。
レジーナの言葉に我に返り、ありすは慌てて紅茶の準備に戻りました。
アイちゃん達と一緒に、楽しそうに踊るレジーナ。
この光景だけ観ていると、彼女が悪人には見えません。
真琴と話せずに落ち込んでいたマナを気遣う六花。其処に、「私のマナに近付かないで!」とふくれっ面のレジーナ。
「マナは、モノじゃないわ!それに私は、マナの幼馴染で、あなたより…!」
「マナの友達は、私よ!だからぁ…あなたはもう、お払い箱なのっ!!」
マナとの仲の良さを競うなら、相手は誰であろうと負けられない。まるで、幼い子供の様に、必死に食い下がる六花。
しかしレジーナは、六花の声が耳に入らないかの様に、マナの手を取り、そのまま駆け去ってしまいました。
折角、ありすが淹れてくれた紅茶は、レジーナに飲まれる事無く、その場に取り置かれました。
「何、アレ!」「やはり、一筋縄では行きませんわね…。」
ふくれっ面の六花。困惑気味のありす。
2人の戸惑いを残し、レジーナの気儘なお遊びは、更に続きます。
「まこぴー!!!!」
『ぶたのしっぽ亭』で、携帯プレーヤーに収録されている『SONGBIRD』を聴きながら、号泣するマナ。
まるで、彼女に振られて泣いているかの様に落ち込むマナに、レジーナと友達になる事を諦める様に勧める六花。
「それは、駄目だよっ!」
落ち込みながらも、咄嗟に反論するマナ。ありすが理由を訊くと、「レジーナの言葉が嘘だと思えなかった。」との事。
「レジーナと友達になれるって、ビビッと来ちゃったんだもん!!」
マナの言葉に説明を求める六花。真琴に気持ちを伝えるべきと助言する、ありす。
しかし、マナ自身も、何故レジーナと仲良くしたいと願っているのか解らない様で、頭を抱えてしまいました。
そんなマナに六花は、真琴がレジーナに対して怒りを持つ事は、事情から察すると当然だと諭しました。
「でも…。敵と友達になっちゃ、駄目なのかな…?」
さり気無いマナの疑問ですが、これは、全ての戦争等の対立に対する、究極的な疑問であり、答えでもあると思いました。
もし争いが起きた時に、マナの様な考えを持つ人が増えれば、争いの火種が大きくなる前に、何とか出来る様になるかも知れません。
何となくですが、マナは将来、世界に多大な影響を及ぼす様な人物になる気がしました。
マナの考えは素晴らしい。でも、それは、とても難しい事でもありました。
六花とありすは、ひとまずマナの懸案事項である、真琴の様子をマナの代わりに窺う事を提案。
「だったら、これ!」と、紙袋を手渡したマナ。中身は一体、何でしょうか?
其処にまた、レジーナが登場。
「美味しいモノ、食べに行こう!」とマナの手を引き、連れて行ってしまいました。
「美味しいっ!!」
アイスクリーム屋で、2段重ねのアイスを頬張り、満面の笑みを浮かべるレジーナ。
レジーナの感情に連動して、頭のリボンも嬉しそうに弾んでいます。
この辺りで一番美味しい店だと説明するマナに、「流石、私の友達!使えるわぁ~!」と無邪気なレジーナ。
「どうせなら、頼りになるって言って欲しいなぁ…。」レジーナの物言いに、思わず苦笑するマナ。
オープンテラスで寛ぎながら、アイスを食べるマナとレジーナ。
「他のも美味しいよ。六花はチョコチップ。ありすはミント。まこぴーは、ベリー味が好きなんだ。」
アイスを突きながら、六花達の好みを語るマナ。
しかし、自分以外の話題をマナに対し、不機嫌になるレジーナ。
「マナの友達は私だけよ!マナは、私の事だけ考えれば良いの!他の子なんて要らないの。」
詰め寄るレジーナに、「それは違っ…。」と、窘めようとしたマナ。
その瞬間、「そうだ!要らないモノは消しちゃえばいいんだ!」と、物騒な『名案』を思い付いたレジーナ。
マナの制止も聞かず、レジーナはその場から消え去ってしまいました。
その頃、エースティのCM撮影に臨んでいた真琴。
休憩中に、ラブリーコミューンを操作してマナからの連絡が来ていないか調べていると…。
「マナからの連絡は、無いビィ!」「そんな事、訊いてないでしょ!」
にやけ顔で、真琴をからかうダビィ。図星を突かれた真琴は、照れながら抗議。
其処に、「まこぴー。」と声を掛け、六花とありすが訪問。
2人は差し入れとして、『マナ特製オムライス』を真琴に手渡しました。
「何故マナが直接来ないの?」と不満気な真琴に、言い淀む六花。
その雰囲気から、マナがレジーナと一緒に居る事を察した真琴は、「マナが解らない。」と、本音を溢しました。
真琴の本音に、「私達もマナ自身も、良く解っていないと思う。」と返答した六花。
でも、『レジーナと友達になれる』という直感がマナにあった様で、それは侮れないと語りました。
「初めて見たカニジコチューに、お説教をしたと言う人ですから。」六花の言葉をフォローするありす。
マナの事は信じているものの、それでも心配は尽きない2人。
その言葉を聞いて、マナの差し入れを見ながら、マナの気持ちを考える真琴。
「みーっけ!マナの友達は、私だけで良いの!」
高い塀から飛び降り、六花達の許へやって来たレジーナ。
スポンサーからの差し入れを持って来た青年の心を無理やり闇に染め、ジコチューに変えてしまいました。
レジーナと同じ服装の『差し入れジコチュー』は、撮影所を強襲。
六花達は、青年の心を救う為に、プリキュアに変身しました。
『オッサン面に少女の服装』と言う、一見笑いを誘う外見に反し、強敵なジコチュー。
キュアロゼッタの誇る強固な壁・『プリキュア ロゼッタリフレクション』も簡単に弾き、3人にダメージを与えました。
ちょうど、その場所に辿り着いたマナに、「マナの為に、色んな事、一杯してあげたよね?」と悪戯っぽく迫るレジーナ。
「私の為に、この子達の友達を、止めて。良いよね?」
肯定以外の答えを想定してない、レジーナ。しかし、マナの答えは『No』でした。
「嫌だ…。止めないよ!絶対、友達止めない!!」
マナは、自分の気持ちをレジーナに伝える為に、プリキュアに変身しました。
「お前も飲め!」と、キュアハートに攻撃を繰り出すジコチュー。
しかし、その攻撃は途中でキュアハートを逸れ、他の3人へ。
「マナ。あなたの所為だよ?皆、カワイソ~。」キュアハートの背後に立ち、囁き掛けるレジーナ。
その直後、倒れていた3人が立ち上がり、レジーナに反論しました。
「マナの所為じゃない!マナの友達になったのは、なりたいと思ったのは、私なんだから!」
「私達は、自ら望んで、マナちゃんと共に居るのです。この程度の困難は、承知の上ですわ!」
キュアダイヤモンドとキュアロゼッタの反論を聞き、「消えちゃえ!」とジコチューを使役するレジーナ。
「レジーナ、違うよ!私の大事な人達を消すなんて、そんなの友達がする事じゃない!」
キュアソードに向かった攻撃を身を挺して庇ったキュアハートは、レジーナを諭しました。
「どうして逆らうの!?どうして言う通りにしないの??友達なのに!!」
自分の思い通りにならないキュアハートに反論するレジーナ。
幼子の様な反論をするレジーナに、キュアハートは、真心を込めて、本音をぶつけました。
「友達だからだよ!本当の友達になりたいから本音をぶつけるし、間違ってる事は、全力で止める!!」
「聞きたくなーい!!」キュアハートの言葉に、耳を塞ぐレジーナ。
「聞きなさい!!」ジコチューの攻撃を弾き、キュアソードがレジーナに向かって反論しました。
「友達なら、相手の話を、キチンと聞くべきよ!!」
マナの意を汲んで、仇敵の娘であるレジーナを説得したキュアソード。
しかし、2人の言葉は、今のレジーナには通じませんでした。
「うるさーい!!私にお説教しないで!!」
なおも攻撃を続けようとするレジーナを止める為に、4人は力を合わせ、『ラブリーフォースアロー』でジコチューを浄化。
青年は正気を取り戻し、周囲も元通りになりました。
「レジーナ。私と、『本当の友達』になろう?」
心を込めて、レジーナに申し入れるキュアハート。
しかしレジーナは、「何それ?意味解んない!」とソッポを向き、その場を立ち去りました。
レジーナに真心が通じず、落ち込むキュアハート。
戦いが終わり、いつもの公園。
真琴はマナに、「レジーナと友達続けるの?」と、静かに問いました。
「自分でもどうかと思うんだけど、私、あの子が根っからの悪い子だと、どうしても思えないんだ…。」
「あの子の笑顔を見たら…。そんな気がして…。」
自分の選択に戸惑いながらも、レジーナを信じたいマナ。
勿論、真琴の気持ちは理解しているし、トランプ王国再建の為に尽力すると語り、何とか、自分の気持ちを真琴に通じようと試みます。
「私はレジーナの事、絶対に許せないわ。幾ら、マナの友達でも!」
キッパリとレジーナを否定する真琴の言葉に、ショックを受けるマナ。しかし…。
「これが私の本音だけど、良い?本当の友達は、本音をぶつけるんでしょ?…だから、ぶつけて見たんだけど。」
レジーナを許せない気持ちはあるけど、マナの意見も認めたと語った真琴。
その言葉を聞き、「まこぴ~ぃいい!!!」と号泣するマナ。
「後、差し入れのオムライス、多過ぎ!一人じゃ食べきれないわ。」
「つい、作り過ぎちゃったあああ~!!!」
仲直りしたカップルの様な2人を見ながら、微笑む六花とありす。
「食べるの手伝ってくれる?」「うん!!」
真琴と仲直り出来たマナは、笑顔で首肯しました。
「信じられない!私にお説教するなんて!」
ジコチューのアジトで、マナと一緒に食べていたアイスを食べながら怒る、レジーナ。
でも…。
『本当の友達になろう!』
ふと、マナの言葉を思い出し、見上げるレジーナ。
「本当の友達って、何だろう…?」
頑なだったレジーナに芽生えた、不思議な感情。
その感情の正体を、レジーナが知るのは、案外近いのかも知れません。
そして、次回予告。
アンジュ王女の手掛かりを得る為に、美術館に赴いたマナ達は、レジーナと一緒に見学する事に。
しかし突然、レジーナの目が赤く輝き、冷酷な表情に一変しました。
良くも悪くも天真爛漫なレジーナに、一体、何が起こるのでしょうか?
次回の展開が、とても気になりました。
※レジーナの正体がもし、アンジュ王女の一部だとすると、彼女は『アンジュ王女が我慢していた願望』の化身だと思います。
かつて、真琴に女神の様に崇拝されていたアンジュ王女。
いざと言う時は、自ら先陣を切って敵に立ち向かう勇気をも持ち合わせています。
また、人々から尊敬される為には、自分の小さな欲望を押し殺す必要もあると思います。
王国の頂点に立つ人物なら、尚更ではないでしょうか?
しかし、そんな理想的な為政者である王女も、真琴と2人きりの時には、子供っぽい一面を見せていました。
一見大人っぽく見えますが、実は真琴と余り年齢が離れていないと思います。
15.6歳位でしょうか?
どんなにしっかりしていても、子供であるなら、それらしい願望は誰にでもある事。
たとえ大人であったとしても、何かしら日々の生活で我慢している事はあると思います。
もし、アンジュ王女がジコチューに変えられた姿がレジーナの正体なら、今は案外、自由で幸福なのかも知れません。
一見気儘で単純に見えるレジーナですが、その実は、色々と抱えていそうな雰囲気を醸し出しています。
レジーナの様子を見ていると、色んな想像が浮かぶので、観ていてとても楽しいです。