ドキドキ!プリキュア・2話『ガーン!キュアハートの正体がバレちゃった!!』感想
自分のことを身を挺して助けてくれたキュアソードが今、危機に瀕している。
彼女を救う為、困難に立ち向かう勇気が欲しい――!
マナの祈りは謎の青年・ジョー岡田から貰った骨董品・キュアラビーズに届き、偶然遭遇した妖精・シャルルの力が宿るアイテム・ラブリーコミューンに注がれました。
シャルルの声に導かれ、新たなプリキュア・キュアハートに変身したマナ。
マナはキュアソードを救い、ジコチューに変えられた女性の心を取り戻すことが出来るでしょうか?
マナが新たなプリキュア・キュアハートに変身した瞬間を目撃した瞬間、気を失ってしまったキュアソード。
「面倒臭ぇなぁ…。」と言いつつ、走りながらキュアハートに攻撃を仕掛けるイーラ。
今回の敵幹部は、何時になく好戦的です。
初戦から敵幹部との戦いを強いられた、キュアハート。
しかし、元々の身体能力の高さからか、イーラの攻撃を高速移動で難無く躱し、イーラの更なる攻撃も次々と躱しました。
「軽い!」
苛立つイーラの攻撃を余裕で見切る、キュアハート。
「何やってんのさ!?」新人プリキュアに苦戦しているイーラの姿に業を煮やし、キュアハートに攻撃を仕掛けるマーモ。
しかし、マーモの回し蹴りからの6連続蹴りを、キュアハートは余裕で躱しました。
「私の身体…!キュンキュン動く!!」
苛立ち紛れのマーモの手刀を見切り、ジャンプで躱したキュアハート。
しかし、まだ有り余る力を制御出来ないのか、想定よりも遥か上空に飛んでしまいました。
「ちょっと、飛び過ぎたみたい…。うわぁあああ!!!!」
プリキュアに初変身し、その力を制御出来ずに持て余してしまう。
程度の違いはあれ、毎年の恒例行事(?)です。
しかし、今年の新人・キュアハートは、とても優秀でした。
猛スピードで落下しながらも体勢を立て直し、屋上の落下防止柵に着地。
一瞬ふらついたものの、挟み撃ちにしようとした敵の攻撃をジャンプで躱し、ダメージを与えました。
とは言え、やはりまだまだ新人なのか、攻撃をジャンプで躱した直後、クローバータワーの天辺の棒まで飛んで行ってしまい、危うく衝突しそうになりました。
二人掛かりでもキュアハートに苦戦し、苛立ちを隠せないマーモ。
ジコチューに命令し、悪役の常套手段・『人質を危険に晒す』を用い、キュアハートに降伏を要求しました。
「ちょ、そんなのあり!?」
自分が抵抗すれば、キュアソードは地面に叩き付けられる――。
キュアハートは行動不能に陥り、卑怯な敵の振る舞い非難しました。
「解ってないなぁ…。」
「世界は、キング・ジコチュー様を中心に回っているの!どんな汚い遣り方も、アリなのよ!!」
キュアハートの正論に、悪の理論で返答するイーラとマーモ。
今作のラスボスの名が、『キング・ジコチュー』と判明しました。
ジャアクキングやアクダイカーン(※本当のラスボスはゴーヤーン)を彷彿させる、懐かしい感じの名前だと思いました。
「解ってないのは、あなたの方よ!」※『世界一の自己中』とは一体、どんな人物(存在)なのでしょうか?
他人の迷惑を顧みずに、欲望のままに振る舞い続ければ、最終的には人間性を失いかねません。
だとすれば、キング・ジコチューは、『人間性を失った存在』と言えるのではないでしょうか?
他人に対する配慮が一切無ければ、敵を滅ぼすことにも、一切の躊躇いも無いでしょう。
そんな『悪意の塊』の様な敵かも知れない、キング・ジコチュー。
彼(?)を改心・浄化させるにせよ、消滅させるにせよ、マナ達の戦いは最終的に、熾烈を極めそうです。
「私とその子は、お友達でも何でも無い!私を助ける為に、その子が命を投げ出すと思ったら、大間違いよ!!」
凛と言い放ち、ジコチューのハサミに蹴りを放ち、その勢いを利用して反転したキュアソード。
ジコチューのハサミを抉じ開け、一本背負いで投げ捨てようと試みます。
その際に、足場にしていた柵がひしゃげてしまいました。
柵の変形具合から、ジコチューが相当な重さだと推測出来ます。
自分の数倍の大きさのジコチューを投げ飛ばす力量を見せた、キュアソード。
しかし、ジコチューが落下際にキュアソードの足を挟み、道連れにしようとしました。
キュアソードを助ける為に、躊躇無く駆け抜け、キュアソードに向かって飛び降りたキュアハート。
その有り得ない行動に、敵も妖精達も、一様に驚きました。
「キュアソード!!」
キュアソードに向かって手を差し伸べ、何とか手を掴むことに成功したキュアハート。
視線の先に清掃用のゴンドラを見付け、ゴンドラのワイヤーを掴む為に左手を振るいました。
手を振るった遠心力を利用し、左手でワイヤーを掴む、キュアハート。
ワイヤーを掴んだ際、摩擦で煙が噴き出す様子が、とても痛々しいです。
思わず心の中で、『痛い!痛い!』と叫んでしまいました。
でも同時に、このシーンを観た瞬間、カッコいいとも思いました。
このアクションシーンのカッコ良さ、これこそ、『河野作画』の醍醐味です。
落下スピードを相殺することに成功し、何とか助かったキュアハートとキュアソード。
ハサミがキュアソードから離れ、ゴンドラへ落下するジコチュー。
「あなた、どうして!?」
「人助けに、理由なんて要らないでしょ?」
キュアハートの言葉に驚く、キュアソード。
その直後、3人分の重さに耐え切れずワイヤーが切れ、落下する2人。
戦闘経験不足のキュアハートは、尻餅をつき顔面ダイブ。
一方キュアソードは、戦闘経験を活かし、華麗に着地しました。
ゴンドラにしがみつき、落ちまいとするジコチュー。しかし、ワイヤーが一本だけではバランスが取れず、敢え無く落下してしまいました。
落下するジコチューから『助けて!』と叫ぶ、女性の声を聞いたキュアハート。
イーラが男性をジコチュー化した瞬間を思い出し、「無理やりジコチューに変えられて、苦しんでいたのでは?」と推測しました。
「だったら、私が助けなきゃ!」
マナの心の叫びに応えて、輝き出すキュアハートのハートマーク。
其処から飛び出したのは、心の種ではなく、新しいキュアラビーズでした。
「シャルル、行くよ!」「シャルル~!」
「あなたに届け!マイ・スイートハート!!」
キュアハートのハートマークから、強力な浄化の光が放たれ、ジコチューに命中。
ジコチューは浄化され、キュアハートの手許には、女性の心が。
「ジコチューを浄化した…?」
「「やった!やった~!!」」
初戦闘でジコチューを浄化したことに驚く、キュアソード。
抱き合い、キュアハートの勝利を喜ぶ、ラケルとランス。
「へへへ~!やられちまいやンの!」「お黙り!」
イーラにからかわれ、苛立ちながら去る、マーモ。その姿を確認し、消え去るイーラ。
「あれは、『プシュケー』。人間の心なんだシャル!」
手許から離れ、飛び去った女性の心を見上げるキュアハートに説明する、シャルル。
このシャルルの一言で、敵の発生原因が、さり気無く丁寧に説明されました。誰の心にも芽生える事のある、我儘な心。しかし、それに負けない様に、人々は日々を暮している。
ジコチューは、そんな我儘な心を、無理やり膨れ上がらせて出来た怪物。
女性にプシュケーが戻ったと同時に、戦闘で破壊された建物が、元通りになりました。
原理は不明ですが、これで今後は、気兼ねなく戦うことが出来ます。
「初めまして。私、キュアハート。宜しくお願いします!」
キュアソードと友達になる為に、手を差し伸べるキュアハート。
しかし、キュアソードの返事は、素っ気ないモノでした。
「助けてくれたのは礼を言うわ。でも、いい気にならないで。」
「言った筈よ。私達、友達でも何でも無いって…!」
「でも、一緒に戦った仲間なんだし。もう友達だよ!」
「あんなの戦いのうちに入らないわ。奴等が本気で攻めてきたとき、あなたは本当に、大切な人を守れるの?」
『私は、守ることが出来なかった。』
言葉にはしませんでしたが、キュアソードはきっと、心の中でこう付け足したのだと思いました。
「あっ、ちょっと待って!まだ聞きたいことが!」
「あのう…。これって、どうやったら、元の姿に戻れるの~?」
立ち去ろうとするキュアソードに向かって、質問を投げ掛けるキュアハート。
しかし、キュアソードからの返事はありませんでした。
※このシーンを観てふと、キュアパッション(東せつな)とキュアビート(黒川エレン)のことを思い出しました。
両者ともイレギュラーな形で初変身を果たした、プリキュアでは珍しい存在です。
キュアビートの場合は、仮免だった為か自然に変身が解けましたが、キュアパッションの場合は、どうやって元に戻ったのか描写されませんでした。
『フレッシュプリキュア!』の放送当時、プリキュアから元の姿に戻るまでの間、せつなが何をしていたのか、とても気になりました。
「どうして仲間にならなかったビィ?仲間が居れば、私達の探している…。」
「煩いわよ、ダビィ…!」
「仲間なんて…要らない!!」
※キュアハートに対し、一見、素っ気ない態度を見せたキュアソード。
しかし、それはキュアソードなりの優しさの表れだと思います。
キュアソードはジコチュー達との戦いで、祖国と仲間を失っています。
それは、彼女にとって、とても辛い経験です。
キュアソードは、キュアハートに冷たく当たることで、キュアハートを戦場から遠ざけようとしたのだと思います。
『仲間なんて、要らない』
このキュアソードの呟きは、彼女の一人で戦い抜く決意と、仲間を失うことに対する恐れを示しているのでしょう。
キュアソードが仲間を心から求めたとき、彼女に本当の笑顔が戻るのだと思います。
何とか変身を解くことが出来、エレベーターでホールまで戻って来たマナの姿を見て、駆け寄る六花や大貝第一中学校の面々。
「怪我は無い?あのカニの怪物は!?」
「えーっと…。よく解んない。」
心配する六花に、髪を弄りながら曖昧に答えるマナ。
どうやら、嘘や隠し事をしているときは、髪を弄る癖がある様です。
「しっかし、このエレベーターホール。もっと目茶目茶になってませんでしたかい?」
「そう言えばそうねぇ~。夢でも見てたのかな?」
二階堂君の友人百田君(?)の疑問の声を、笑って誤魔化すマナ。
マナが何か隠していることを感じ取り、マナの顔を見詰める六花。
放課後。
何事も無かったかの様に振る舞うマナに、六花は、「左様で御座いますわね。幸福の王子。」と、皮肉を込めつつ心配し、『幸福の王子』のあらすじを説明しました。
マナが昔から、自分を擦り減らして人に尽くしていることに危うさを感じ、心配する六花。
その際、王子が燕に言った台詞をなぞりながら、王子像と同じポーズを取っていました。
六花の登場人物を演じながら語る仕草がもし、彼女の癖だったとしたら、それは身近の誰かの影響なのでしょう。
もしかしたら、ご両親の職業は、役者(俳優)と脚本家(作家)と言った芸能夫婦なのかも知れません。
「別に、擦り減ってなんかないよ…。」
髪を弄りながら答えるマナに、「まだ話してないこと、あるでしょ?」と、マナの返答を待つ六花。
隠し事をしていることがバレて驚くマナに、「伊達に10年、マナの友達やってないよ。」と当然の様に話す六花。
隠し事が下手っぽいマナの心理的負担を減らす為に、さり気無くマナからの発言を誘導している辺り、六花の頭の良さと優しさが窺えます。
此処で少し気になったのは、「擦り減ってないよ」と言いつつ、マナが髪を弄っていたことです。
この状況から判断すると、マナは自分を擦り減らして他人に尽くしていることを自覚している様にも思えます。
一見、誰にも警戒心を持たずに相手の心に飛び込み、呼吸をする様に人助けをしているマナ。
しかし、ジョー岡田に初めて声を掛けられた瞬間は警戒していたし、屋上でジコチューに叩き付けられたときは、一瞬とは言え挫けそうになっていました。
基本能力が高いとは言え、マナは完璧な人間ではありません。
でも、相手(ジョー岡田)が敵意を示していないことに気付けば、一瞬で笑顔を見せるし、困難にぶつかり挫けそうになっても、『ハートのおまじない』で勇気を奮い立たせようとする強さも持っています。
このことから判断すると、今回のケースは、素直に『マナが隠し事をしているのを六花が見抜いた』でいいのかな、と思いました。
「実は…。私、プリキュアに変身したの!」
「……はい?」
「トランプ王国から来た妖精が、私に不思議な力を与えてくれたのよ。私はその力で変身して、自己中な人達と戦ったの!」
「だったら、私は白ウサギの後を追い掛けて、世界の真実を暴きに行くわ。」
マナの突拍子の無い答えを聞き、誤魔化していると判断した六花は、すかさず『不思議の国のアリス』を例に出し、本当のことを言うように促しました。
詳細を語らずに、まず結論から言ってしまったばかりに、六花に信じて貰えなかったマナ。
何となくですが、マナは天才肌の様に感じました。
「嘘じゃないって!」「マナ!お帰り!」「お帰りなさい!」
「ただいまっ!」
食い下がろうとするマナでしたが、家族の出迎えの挨拶を耳にして、話題を切り替えました。
「おお!六花ちゃんも、お帰り。」「お帰りなさい。」
「ただいまです!」
マナの家族に笑顔で挨拶する、六花。
「マナ。続きはまた明日!」
マナと同様に話題を切り替え、自宅への階段を降りる六花。
「今日は、晩御飯食べて行かなくても良いのかい?」
「大丈夫です!さようなら!」
「「「さようなら!」」」
「ちょっと!六花!?」
マナの家の下にある自宅に戻ろうとする六花を呼び止める、マナ。
しかし六花はもう、自宅の門を潜った後でした。
※六花とマナの家族との、僅かな遣り取り。
でも、これだけで、マナの家族と六花の関係性が、明らかになりました。
六花の両親は不在がちで、マナと六花は夕飯をよく一緒に食べている。
OPで六花が両親に甘えていたのは、滅多に両親に会えないから。
両親が不在がちで、寂しい想いをしているであろう六花を、マナの家族が温かく迎える。
『スイートプリキュア♪』における響と奏の関係性を思い出して、少し懐かしい気持ちになりました。
「ありがとうございましたー!」
『洋食屋・ぶたのしっぽ』に響く、マナの明るい声。
接客が終わり、マナはカウンター席に座り、キュアラビーズを弄りながら、六花が自分の話を信じてくれなかったことに落ち込んでいました。
「ていうか、自分でも信じられないし…。信じて貰えないのも当たり前か…。」
「さっきから、何を一人でブツブツ言っているんだ?」
落ち込んでいるマナに、夕飯のオムライスを持って来た父・健太郎さん。
そして、デミグラスソースの掛かったオムライスを見た瞬間、マナの表情が明るくなりました。
「あ~!美味しいっ!最っ高にキュンキュンするオムライスだよ!!」
さっきまでの落ち込んでいた表情が嘘のような、マナの笑顔。
娘の笑顔を見て、健太郎さんは安心し、マナに微笑みかけました。
「パパ!お願いがあるんだけど…!」
笑顔のマナが、健太郎さんに頼んだ物とは――?
※マナが食べていたオムライスの付け合せのオレンジ色のプチトマト。
KAGOMEから『オレンジまこちゃん』という名前で発売されています。
(※地方限定かも知れません。別の名前で、同じ品種のトマトもあります。)
鮮やかなオレンジ色で、甘い人参の様な味です。トマト嫌いの方におススメです。
また、『まこちゃん』という名前から、思わずまこぴーを想像してしまいました。
もし、カゴメが『ドキドキ!プリキュア』のスポンサーになってくれたら、パッケージがまこぴーの絵柄に変わるのでしょうか?
そうだったら嬉しいなぁ…。
――さて、感想に戻ります。
自室で数学の宿題をする、六花。どうやら、勉強中はメガネ着用の様子。
「にゃ~!にゃ~!」
猫っぽい声がしたので六花が部屋の窓を開けると、玄関先にマナが居ました。
マナの手には、健太郎さん特製・桃饅頭が。
どうやら『ぶたのしっぽ』は、洋食だけでなく、様々な国の料理を出す店の様です。
「待って、今行くわ!」
マナを迎え入れる為に、玄関に向かう六花。
「ちゃんと話そう。そうすれば、六花も解ってくれる筈…。」
自分の身に起きた不思議な出来事を、改めて六花に説明するつもりのマナ。
しかし突然、妖怪ピンクシーツ(仮名)がマナに近付き、マナに囁き掛けました。
『プリキュアノヒミツハ、ハナシテハナラナイ…!』
不気味な声に後ろを振り向く、マナ。
「うわぁ!」
「お待たせ!」
六花が玄関のドアを開けた時、其処に残されていたのは、マナが持参した桃饅頭入りの紙袋だけ。
マナは一体、何処に行ってしまったのでしょうか?
マナの髪を引っ張る、妖怪・ピンクシーツ。その正体は――。
「「「ジャーン!!」」」
シーツから飛び出したのは、シャルル・ラケル・ランスでした。
3人は改めて、自分達がトランプ王国から派遣された妖精だと、マナに説明しました。
マナは挨拶を済ませた後、3人に「六花に説明するから、あなた達も手伝って!」と相談を持ち掛けました。
しかし、3人の返答は、マナの期待と正反対でした。
プリキュアのことは秘密。それは、規則である。
ジコチューは、人の心を闇に染める存在。それを防ぐことが出来るのは…。
「で、伝説の…?」「戦士!」「そう!戦士・プリキュアだけでランス!」
「マナは、その一人シャル!」
この時の3人の、特にラケルとランスの遣り取りが微笑ましくて、胸がキュンキュンしました。
ああっ!本当に可愛い!!
3人の説明により、自分がプリキュアに選ばれたことを理解したマナ。
そして、マナがプリキュアの秘密を明かしてはならない理由を訊くと、「秘密がバレたら、その人を戦いに巻き込むから。」と、キッパリと答えました。
今回の妖精達は、本当に使命感の強い良い子達です。
プリキュア同様、応援したくなりました。
シャルルの言葉を聞き、キュアソードが語った言葉の意味を理解したマナ。
「解った!もう言わない!」と、六花の安全を最優先にすることを決意しました。
翌朝。鏡の前で身支度を整える、マナ。
昨日胸のリボンに付けていたキュアラビーズは、リボンに付けて、準備完了です。
マナがキュアラビーズをリボンに付けた理由は、憧れのまこぴーの真似をしたことも考えられますが、最大の理由はきっと、校則に触れない為でしょう。
いくらマナが生徒会長でも、リボンに目立つ装飾をしていたら、教師に目を付けられかねません。
でも、リボンの一部なら、教師も目にも留まらないのではないでしょうか?
「行ってきます!」と、マナが元気良く家を飛び出すと、其処には六花が。
「おはよう…。」六花に隠し事をするのが辛くて、思わず髪を弄るマナ。
「昨夜は差し入れ、有難うね。美味しかったよ。二つは食べきれなかったけど。」
グサっ――!良心の呵責で、胸が痛いマナ。
更に、六花がマナの意を察し、「言える様になったら、ちゃんと教えてね。」と笑顔で語り掛けられ、更に2本の矢がマナの心に命中しました。
六花への後ろめたさと、六花の優しさが胸に突き刺さり、落ち込むマナ。
それは、朝の挨拶運動でも続いていました。
落ち込むマナを見て、心配そうに呟く百田君に対し、「あいつは無い位で、丁度良いんだよ。」と素っ気ない態度を取る二階堂君。
きっと、マナのことが好きなのでしょう。
それにしても、大貝第一中学校の校舎、お洒落な造りです。
木造建築の洋館っぽい外観に、窓のアチコチにトランプの絵柄が。
もしかしたら、重要文化財クラスの建物なのかも知れません。
「ぷはー!」
秘密を守る重圧に耐え切れなくなり、木陰に駆け出すマナ。
そして、「やっぱり話す!!」と、アッサリとシャルル達との誓いを破ろうとしています。
「六花に隠し事なんて出来ない!全部話す!!」
『お友達を戦いに巻き込んでも、良いシャルか~!?』
六花を呼ぼうとするマナに対し、『小声で叫ぶ』と言う特技を見せ、マナを止めるシャルル。
マナの不思議な様子を見て、親友が何を抱えているのか心配になって来た六花。
その頃、遅刻しそうになっていた男子生徒が信号機に掴まった瞬間に呟いた言葉がキッカケで、新たな事件が勃発しようとしていました。
「変えちゃえなよ。信号!」
『信号機を、自分の好きな時間に変えたい』
遅刻しそうになり、思わず呟いてしまった男子生徒の心の闇を増大させ、イーラは新たなジコチューを生み出しました。
信号機ジコチューは、自分勝手な横断を繰り返し、目の前に立ち塞がる存在を、自らの力を使い、次々と行動不能に陥れました。
そして、その被害は直ぐに生徒達に及び、遂にマナと六花の居る場所まで近付きました。
「マナ!」
現場に駆け付けたマナを呼び止める、六花。マナを頼る生徒達。
マナは生徒達の安全を守る為、一人で戦うことを決意し、六花に生徒達の避難誘導を頼みました・
「マナは?…マナは、どうするの?」
「あの信号を止める!!」
「この、幸福の王子!!」
一人で無茶をしようとするマナを、必死に呼び止めた六花。
そして六花は、一つの大きな決断を、マナに告げました。
「広場に立ってる王子の銅像には、困っている人達に金箔を配る燕が必要なのよ!」
「私は、あなたの燕にはなれない!?」
この六花の一言に、本当に心が震えました。
友達の為に、此処まで覚悟を決められるのか、と。
この六花の一言は、『マナの理想に自分が最後まで付き合う』と宣言すると共に、『その為には死すら厭わない』とまで言ってのける、とても重大な決意表明です。
マナが背負おうとしている重荷を共に背負い、困難に立ち向かおうとしている六花。
こんなに尊い言葉は、滅多に聞けるものではありません。
六花の決意を聞き、マナの心は決まりました。
「手伝って!」「うん!」
共に手を取り合い、ジコチューに立ち向かう2人。
校舎からバスケットボールの入った籠を持ち出し、ジコチューに向けてぶちまけるマナ達。
多数のボールがジコチューの足を掬い、転倒するジコチュー。
その隙に、生徒達を避難させたマナは覚悟を決め、六花の前でプリキュアに変身しようとします。
シャルルは止めたものの、六花の決意を聞いたマナはもう、立ち止まりません。
「みなぎる愛!キュアハート!!」
「愛を無くした悲しい信号機さん!このキュアハートが、あなたのドキドキ、取り戻して見せる!!」
変身と同時にジコチューに飛び蹴りし、吹き飛ばしたキュアハート。
2戦目にして早速、力の加減を覚えた様です。
「ええーっ!!」
マナの変身を目の当たりにし、流石に驚いた六花。
マナが言っていたことが真実だったと悟ったものの、まだ思考が追い付かない様です。
ジコチューが放った、『この道は、俺様のモンだ~!!』ラリアットをガードで躱したキュアハート。
しかし、直後の『赤信号光線(仮称)』で、キュアハートは行動不能に陥ってしまいました。
「マナっ!」
親友の身を案じる六花。キュアハートを踏み潰そうとするジコチュー。
ジコチューとキュアハートの距離が近付き、必死に声を張り上げてキュアハートを目覚めさせようとする六花。
しかし、ジコチューの歩みは止まらず、着実にキュアハートに近付いています。
その瞬間、ふと何かに気付き、眼鏡を掛けた六花。
目を凝らしてジコチューを見ると、そのお尻の部分に押しボタン信号が。
『おしてください』
押しボタンを押して、キュアハートを救う為、こっそりと素早くジコチューに近付く六花。
しかし、直前にバレてしまい、六花も行動不能に陥ました。
幸い、行動不能直前にボタンを押すことに成功した六花。
後は、キュアハートと共に、信号が青になるのを待つだけです。
六花「早くっ!」
ジコチュー「ハレホロヒレハレ(※空耳)」
キュアハート「早く青になって!」
ジコチュー「ハレホレ(※空耳)」
キュアハート・六花「「早くっ!!」」
「貰ったあああ!!!」
2人の祈りは届かず、キュアハートが踏み潰されそうになった瞬間、ジコチューの目の前に猫が。
ジコチューが猫に気を取られている隙に、キュアハートと六花の拘束は解けました。
「今よ!キュアハート!!」
「あなたに届け!マイ・スイートハート!!」
キュアハートの技がジコチューを浄化し、生徒のプシュケーは、彼の許に戻りました。
生徒達や通行人・自動車の動きも元に戻り、周囲は平穏を取り戻しました。
作戦が失敗に終わり、イーラは苛立ちながら立ち去りました。
そして、放課後。
「マナってば、どうしてこんな、厄介事ばかり抱えるのかしら?生徒会に立候補したときだってさ…!」
「悪かったって!謝るからさぁ、自分の鞄は自分で持とうよ…。」
心配を掛けた罰ゲームとして、六花の鞄を持つマナ。
流石のマナも、戦闘直後はしんどいのか、少し辛そうです。
此処で、マナが生徒会に立候補したときのエピソードが少し語られました。
今後、どうやって紹介されるのか、とても楽しみです。
「本当に反省してる?」
「してる、してる!」
「なら、宜しい!」
「私も、本当のこと伝えてくれて、嬉しかったよ!有難う!」
「六花…!六花ぁ~!!」
さっきまでの怒りを簡単に解き、最高の笑顔を見せた六花。
その笑顔を見て、六花に嬉しそうに駆け寄ったマナ。
きっと、この遣り取りは、2人がケンカして仲直りする度に行われる儀式みたいなモノなのだと思います。
「結~局、巻き込んじゃったシャル…!ラケル達に怒られるシャル…。」
嬉しそうに微笑む2人の後ろで、シャルルは一人、憂鬱な表情を浮かべていました。
マナのパートナーに選ばれてしまい、シャルルの苦労は、これからも続きそうです。
今回のサブタイトル、正確には『ガーン!キュアハートの正体がバレちゃったシャル!』の方が正しいのかも知れません。
そして、次回予告。
顕微鏡で、キュアラビーズを調べている六花。
たとえ魔法めいた不思議な力でも、科学で解き明かそうとする姿勢の様です。
その背後で、ビーカー等で遊んでいるシャルル達の姿が。
使命感が強いこの子達も、まだまだ子供なんだなぁ…と、しみじみ感じました。
実験途中で寝てしまっているランスが、とても可愛いです。
六花の前なのか、何故かモジモジしているラケル。
「僕のパートナーになってほしいケル!」とか言うつもりなのでしょうか?
どんな展開になるのか楽しみです。
次回のサブタイトルは、『最高の相棒登場!キュアダイヤモンド!!』です。
今週の内容から予想すると、正確には『僕の最高の相棒登場!キュアダイヤモンド!!』と言った、ラケルの心情を表した内容になると思います。
次回は、『プリキュアプレミアムコンサート2013』を聴きに行くので、リアルタイム視聴は難しいです。
でも、帰宅してから存分に楽しもうと思います。
コンサートの感想も、少しですが書くつもりです。
※書きたいことが沢山あるのに、なかなか上手く伝えられない。
自分の語彙力・文章力の無さが、もどかしいです。
それ程、今作にはハマってしまいました。
毎回、話を観終わったとき、本当に心地良い気分になれます。
話を重ねる毎にきっと、その充足感が増す予感がしています。