スマイルプリキュア!・48話『光輝く未来へ!届け!最高のスマイル!!』感想
キャンディの祈りにより、最終形態・ウルトラプリキュアに変身したみゆき達。
巨大化し、地球全てを飲み込むべく猛威を振るうピエーロに対し、最後の戦いを挑みました。
最初は只の偶然だった、みゆき達キャンディ(&ポップ)との出逢い。
しかし、いつしか両者の関係は必然となり、運命を共にする仲間となりました。
ピエーロ激しい戦いを繰り広げる、みゆき達。
しかし、戦いの最中、ピエーロを倒す為に大きな決断を迫られる事態に陥ります。
みゆき達の選んだ答えは、果たして何でしょうか?
その答えが遂に、明らかにされます。
※今回の感想は、ピエーロの存在意義を中心に書きました。
また、全体的な感想も併せて書きました。
ピエーロの正体は、彼曰く『怨念の集合体』です。
そして、彼の目的は、『世界をバッドエンドに染めること』です。
しかし、ピエーロの目論みが叶った場合、世界はどうなってしまうのでしょうか?
例えば、メルヘンランドは一度、ピエーロによってバッドエンドに染められましたが、みゆき達が訪問した際は、余所者に対する恐れこそあったものの、ロイヤルクイーンが不在であること以外は、平和そのものに見えました。
別に洗脳されて自我を半ば失ったり、心の花が枯れて結晶化されたり、石化されて生命の音を消されている様な事態には陥っていません。
上記の事態に比べると、たとえ世界がバッドエンドに染められてしまっったとしても、生きていれば何とかなるレベルです。
そう考えると、ピエーロの行為には、実害は無いのかも知れません。
しかし彼は、『恐怖の対象』として、世界に存在しています。
では、ピエーロの存在意義は、果たして何なのでしょうか?
その謎を解く鍵は、今回のピエーロの言動にあると思います。
結論から言えば、ピエーロの存在意義は、『みゆき達が成長する為の壁(試練)』だと思います。
この言い方だと少し乱暴なので、順を追って説明します。
「貴様達の『希望は』、口先だけだ。本当の深い悲しみを知らないお前達が世界の絶望に敵う筈がない。」
ピエーロの強力な攻撃を受け、プリキュアに変身出来なくなったみゆき達に対して放った、この言葉。
まるで、『これが絶望と言うものだ』と、みゆき達に教え諭しているかの様です。
そんなピエーロの問い掛けに対し、みゆき達はそれぞれの考えを述べました。
絶望の定義は解らないけど、このまま終わりたくない。
まだ、やりたいことが沢山ある。
守りたい人が居る。
叶えたい夢がある。
進みたい未来がある。
――大切な人達の居るこの世界で、私達は、生きたい!
ピエーロにより地球を荒野に変えられ、絶望が目の前に迫ったみゆき達はまず、『生きたい』と強く願いました。
もしピエーロと戦わなければ、みゆき達は生きようとする意志の強さを学べなかったかも知れません。
そして、ピエーロを倒す為に、再度立ち上がったみゆき達ですが、ミラクルジュエルの力を使って『最後の変身』を果たせば、キャンディ達と二度と会えなくなる事態に陥ることに気付き、号泣しました。
号泣するみゆき達の姿を見ながら、ピエーロはこう言いました。
「そうだ。それが絶望だ。お前達が希望だという友達は失われ、地球も無くなり、明日は永遠に来ない。」
このピエーロの言葉は、「絶望を知ったお前達は、どう行動する?」と訊いている様に感じました。
そして、ピエーロの問い掛けに真っ先に答えたのは、キャンディでした。
絶望に打ち拉がれ、「何が大切なのか、もう解んないよ…。」と呟くみゆき。
その言葉を聞いた瞬間、キャンディは涙を堪え、絶望している5人に語り掛けました。
「大切なことは、ちゃんと自分で考えて、自分で決めるクル…!」
「キャンディは、皆と一緒で、沢山たくさん楽しかったクル…。」
みゆき達と過ごした楽しい日々を思い出しながら、自分の思いの丈をぶつける、キャンディ。
自分は皆と居られて、幸せだった。
これからも、「ウルトラハッピー」を感じたい。
だから、みゆきの様に、自分の幸せを他人に分けてあげられる様になりたい!
みゆき達と出会った当初は、泣き虫で我儘だったキャンディが、悲しみを堪えて前進しようとしている。
キャンディの姿勢に励まされ、みゆき達は覚悟を決め、再び立ち上がりました。
どんなに辛くても、皆で未来に向かって歩いて行きたい。
たとえ離ればなれになったとしても、心が繋がっていれば、いつも一緒。
「私達の進む未来はきっと、キラキラ輝いているよね?」
未来へと進む為に、『辛い決断』をしたみゆき達。
最後の戦いに挑む前に、熱い抱擁を交わし号泣しました。
ひとしきり泣いた後、未来を諦めない為に全力を尽くすことを決意したみゆき。
その決意を秘めた表情が、仲間達に立ち上がる力を与えました。
「絶望を乗り越えたと言うのか…?」
このピエーロの言葉も、「覚悟を決めたのか?では、最後の試練だ。」と言っている様に感じました。
それ位、ピエーロはみゆき達への攻撃を待ってくれています。
未来へ向かって歩く決意をみゆき達が叫んだ瞬間、石化したスマイルパクトが再び輝き始めました。
みゆきの掲げたスマイルパクトに全員の手が重なり、遂に最後の変身です。
「皆の力を一つにするクル!」
「プリキュア!ミラクルレインボーバースト!!」
ピエーロが放つ絶望の力と、みゆき達の希望の力が激しくぶつかりました。
この先、どんな困難が待ち構えようとも、決して負けない!
前に向かって進んで行く!
そして、困難を全力で乗り越えて、本当の笑顔を手に入れてみせる!
私達は、本当の笑顔を決して忘れない!絶対に頑張ってみせる!!
「輝け!スマイルプリキュア!!」
6人の希望の力が巨大なみゆきの姿に変化し、地球を覆い尽くそうとしていたピエーロを更に包みました。
みゆきの笑顔に包まれて、ピエーロは消滅しました。
戦いが終わり、遂に世界は光を取り戻しました。
みゆき達の変身が解け、空から落ちて来た『プリキュアの本』を手にしたポップが、本を開きました。
『こうしてピエーロは消え、メルヘンランドに平和が戻り、妖精達は皆、仲良く暮らしましたとさ。』
プリキュアの本の中には、幸せそうな笑顔を湛えた、ウルルン・オニニン・マジョリンの姿が。
悲しみを抱えていた彼等に漸く、溢れる笑顔が戻りました。
世界に平和が戻ったことを実感し、キャンディがみゆきの胸に飛び込みました。
その瞬間、キャンディとポップの姿が半透明に。
遂に、お別れのときが訪れました。
「今迄、いっぱい、ありがとう…!」
みゆき達との別れが寂しくて大泣きするキャンディを、優しく抱き寄せるみゆき。
そして、あかねとやよいがみゆき達を包み、なおとれいかが、更に包みます。
キャンディ達の身体が宙を舞い、いよいよお別れの瞬間。
未だに泣き続けるキャンディに、みゆきは語り掛けます。
「キャンディ!思い出して。バイバイするときは…?」
両手の人差し指で口角を持ち上げ、笑顔を作るみゆき。
「スマイル、クル…!」
みゆきの言葉に倣い、笑顔を作るキャンディ。それを静かに見守るポップ。
「キャンディ!メルヘンランドでもしっかりね。私達、キャンディのことが――。」
「大好きだよー!!」
「キャンディも、皆のことが大好きクル~!!」
泣き笑いの表情で、みゆき達に別れを告げ、キャンディ達はメルヘンランドに戻って行きました。
2人の旅立ちを笑顔で見守った直後、みゆき達は我慢をするのを止めて、号泣しました。
みゆき達とキャンディの前途を祝福する様に、空に虹が掛かりました。
そして――。
バレー部のエースとして活躍するあかね。家業も繁盛し、順風満帆です。
やよいは、先日描いた漫画が佳作を取り、漫画家への道を歩み始めています。
サッカー部のエースストライカーとして活躍する、なお。その雄姿を、大切な友達と家族が見守っています。
生徒会長に学業、そして書道に弓道。自分の気持ちに正直になったれいかは、様々なことに全力投球です。
和室に掲げられた『蛇の道は蛇』の掛け軸が、仄かに笑いを誘います。
そして、学校の図書館を訪れる度に、キャンディのことを思い出すみゆき。
彼女は今、キャンディとの想い出や友達と築いた絆を噛みしめながら、新たな道を歩み始めました。
みゆきが家族の団欒を思い浮かべると、其処には祖母・タエさんの姿が。
みゆきの望みが叶い、同居を果たしたのでしょうか?
『幸せは探す物じゃなくて、感じる物だったんだね。沢山の幸せが、こんなにすぐ傍にあったなんて』
屋上で集合した仲間達と触れ合いながら、幸せの意味を改めて心に刻む、みゆき。
沢山の人から貰った『幸せな気持ち』を、他の人にも分け与えたい。
その手段としてみゆきが選んだのは、『絵本を描くこと』でした。
みゆきの描く初めての絵本の題名は、『最高のスマイル』。
主人公はキャンディです。一体、どんな物語になるでしょうか?
今はまだ上手くないみゆきの絵ですが、夢を諦めずに努力を続けていれば、いつか実を結ぶ日が来るでしょう。
最終回のED曲は、特別バージョン。
名場面集が流れながら、『満開*スマイル』のダンスの映像が画面左下に映っています。
キャンディを囲み、笑顔のみゆき達の一枚絵が映り、ED曲が終了しました。
そして――。
「うわぁ~!遅刻チコク!!」
季節は廻り、桜の季節。一年前と同じ様に、遅刻しそうになり必死に走るみゆき。
一年前は曲がり角を曲がった瞬間、キャンディとの出会いがありました。
でも今は、キャンディはメルヘンランドの新女王としての日々があり、七色ヶ丘町に赴く手段も無い為、二度と会えません。
「絵本みたいにはいかないかぁ~。」
キャンディと再会出来ない一抹の寂しさを隠し、照れ笑いするみゆき。
しかし、そんな彼女の前に小さな奇跡が。
「…クル~!クル~!!みゆき~!!」
一年前と同じ様に、みゆきの顔に飛び込むキャンディ。
その勢いに倒れ込みながらも、キャンディと再会の抱擁をするみゆき。
「「「「あ~!キャンディ!!」」」」
遅刻したみゆきを迎えに来たのか、あかね達も合流し、再会の喜びを分かち合いました。
「『皆に会いたい!』って、お星さまに沢山お願いしたクル!そしたら、また、こっちの世界に来れる様になったクル!!」
お星さまの正体は、みゆき達に力を貸してくれたペガサスでしょうか?
それとも、『メルヘンランドのお母さん』ロイヤルクイーンの魂でしょうか?
何にせよ、奇跡が起こり、みゆき達とキャンディは再会を果たしました。
それに伴い、きっと、みゆき達はプリキュアに変身する力を取り戻していることでしょう。
みゆきとキャンディは喜びの抱擁を交わしながら、嬉し涙を流しています。
2人に釣られて、あかね・やよい・なお・れいかの瞳にも涙が。
「これからは、ずっと、一緒だね!」
「ずっと、ずっと、ずーっと一緒クル!」
再会を祝して、桜並木を駆け抜けるみゆき達。
長い闘いの日々は終わりを告げ、みゆき達にはもう、憂いはありません。
『皆笑顔で、ウルトラハッピー!!』
美しい大空の下、最高の笑顔を見せるみゆき達。
これからも、6人で力を合わせて、どんな困難にも諦めずに立ち向かい、笑顔で乗り越えて行くことでしょう。
※長いみゆき達の戦いの日々が終わり、物語は一旦、幕を閉じました。
色々と思うことはありますが、感無量です。
思えば、『スマイルプリキュア!』の感想は、最初から4周遅れでした。
弟の結婚式の準備等の私用が重なったこともありますが、大きな理由の一つは『アンチ活動に対する懸念』でした。
その懸念が何だったのかは、語ると長くなるので省略します。
余り面白くありませんが、此方の記事に書いてあるので、宜しければご参考下さい。
放送前には色んな懸念もありましたが、視聴を続け感想を書いているうちに、それは消えました。
しかし、一度追い付いたにも拘らず、再び感想が周回遅れになった最大の理由は、『高校野球』です。
3週遅れを取り戻すのに結局、47話まで掛かりました…。
――プリキュアシリーズを視聴している関西人にとって、『8月のプリキュア休止期間』は、阿鼻叫喚の地獄です。
『ドキドキ!プリキュア』では是非、ネット放送を検討して頂きたいです。
お金が必要なら、1話に付き1000円でも、喜んでお支払いします。
さて、本題に戻り、『スマイルプリキュア!』の全体的な感想を。
『スマイルプリキュア!』は、『東日本大震災で悲しい想いをした人達に、笑顔で居て欲しい』という願いを込めて作られたと、何らかの記事で読みました。
だから今作は、前作『スイートプリキュア♪』と異なり、『金太郎飴』の様な作品を目指していた様に感じました。
多分、『何話から観ても、全部面白い』と感じられる様に腐心していたのではないでしょうか?
ただ、1話ずつの面白さに拘る余り、全体的な話の展開で、勿体無い点があったと思います。
例えば、みゆきは『ハッピーエンドの物語』が好きですが、物語には切ない結末を迎える作品が多数あります。
でも、敢えて虚無感を与える為に作られた作品でない限り、其処には何らかの感動があると思います。
39話で、みゆき達は『はじまりのシンデレラ』の物語の登場人物になり、『物語が生む幸せな気持ち』を守る為に奮闘しました。
その設定を利用すれば、もっと多くの物語に触れることが出来て、みゆき達の成長を促す鍵になったと思います。
例えば、『幸福な王子』の話は切ない結末ですが、幸福の王子像と燕の美しい心は、深い感銘を与えると思います。
楽しい話や切ない話、様々な物語を経験して、みゆき達が成長を重ねる展開が観たかったです。
一番勿体無く思ったのはやはり、みゆき達プリキュアとウルフルン達3幹部との関係性です。
3幹部の出自が物語の悪役である以上、彼等の悲しみや怒りに対し、もっと頻繁に踏み込む必要があったと思います。
そして、45話の感想でも書きましたが、前半で3幹部の悲しみを癒して和解し、3クール目からは両者の交流を描けば、色々と賑やかで面白い展開になったではないでしょうか?
45話で悲しみを癒されたウルルン・オニニン・マジョリンは、最終回で一応、幸せに暮らしていることが示されました。
でも、あと一話あれば、彼等がメルヘンランドでの日々の様子が、より良く解った気がします。
BDの最終巻にオマケとして、ウルルン達の楽しい日常が描かれた話が収録されたら良いのになぁ、と思いました。
人物描写についても、初期に触れられた描写の補完が観たかったです。
例えば、あかねは、みゆき出会った当初、バレー部のエースではなく、発展途上の選手でした。
あかねがバレー部のエースになるまでの道程を丁寧に描けば、友情に篤いあかねの性格を、より鮮明に描けたのではないでしょうか?
やよいについては、いけ好かない美術部の面々(特に部長)との確執を乗り越える描写が観たかったです。
意地悪な部長が改心し、やよいと和解するシーンがあれば、その過程で、やよいが優しさを学ぶ場面をもっと描けていた気がします。
なおの描写については、本当に勿体無く思います。
当初描かれていた『姉御肌』『不正を許さない公正さ』よりも、『虫やオバケが苦手』『食いしん坊』という意外性が強調されていた気がします。
一番気になっているのは、18話のリレーの選手を決める際の、『走るのは好きだけど競争は苦手』という、なおの考え方です。
僕は、このなおの一言に、なおの競技者としての全てが凝縮されている様に感じました。
きっと、過去に『勝敗のみに拘る虚しさ』を感じたのだろうと思っていました。
でも結局、『なおの拘り』については、描写されませんでした。
このエピソードだけで1話書けると思うので、何らかの補完があれば良いなぁと思います。
僕は、5人のヒロインの中では、なおに一番感情移入していました。
特に、なおと歳の離れた弟妹との関係性は、「あるある!」と思いながら観ていました。
そう言う個人的な思い入れもあり、なおにはもっと、活躍して欲しかったです。
3月の映画では、なおがカッコ良く活躍するシーンが観られることに期待しています。
れいかについては充分な描写があったと思いますが、一つ挙げるなら、『入江会長との関係性』の描写が欲しかったです。
37話の感想にも書きましたが、入江会長の人柄が丁寧に描けていたら、れいかが会長になる際の指針の一つになり得たと思いました。
そして、主人公のみゆき。
彼女が求める『ウルトラハッピー』については、物語のテーマだった為、その答えが出るのは終盤でした。
そのこと自体は良いのですが、先程書いた様に、もっと色んな作品に触れるシーンが観たかったです。
様々な媒体の物語や人々との触れ合いを通じて、みゆきが『本当のウルトラハッピー』について考えて行く。
そんな展開も観て見たかったです。
他に気になったのは、みゆきの祖母・タエさんの存在です。
妖怪について詳しかった事や、ウルフルンに出会っても「可愛いキツネさん」と言ってのけ、バッドエナジーも吸収出来ない、何処か達観した雰囲気を醸し出していました。
更に、アカンベェの攻撃で自宅が丸焼けになる寸前に『天狗風』に助けられるという、不思議な加護まで持っています。
『ふたりはプリキュア』のキュアホワイトこと、雪城ほのかの祖母・さなえさんの様に、何らかの秘密があるのでしょうか?
みゆきが、『本当のウルトラハッピー』を探すキッカケになった不思議な少女・スマイルちゃん、みゆきに笑顔の大切さを教えてくれた絵本の世界の少女・ニコ(映画版で登場)と出会えたのは、タエさんの影響なのかもしれません。
製作者インタビューでも良いので、タエさんの謎については是非、明らかにして欲しいです。
最後は、ジョーカーとピエーロについて。
ジョーカーについては、終盤まで引っ張って来たのだから、何らかのフォローをして欲しかったです。
本当に勿体無いと思います。
また、ピエーロについては、今回の戦いの展開を観て何となく、『みゆき達が成長する為の試練』の様に感じたので、今回の様な感想になりました。
ピエーロの目的は、『世界をバッドエンドに染めること』でしたが、その目的が果たされたら、彼は何をするつもりだったのでしょうか?
その謎は残りましたが、もしピエーロが復活を果たしても、みゆき達や或いは次の世代のプリキュア達が、彼を浄化するでしょう。
さて、色々と『勿体無い』点を書きましたが、別に面白くなかった訳ではありません。
どんなに体調が悪くても、用事があっても、毎週妹と一緒にリアルタイムで視聴し、楽しんでいました。
ただ、『こんな展開も観たかったなぁ』と色々と思っていたので、最終回の感想を利用して、書いてみました。
それだけ熱心に観ていたのだと言うことで、どうかご容赦下さい。
以前、「プリキュアシリーズのOVA等の展開について、『可能性が無い訳では無い』という回答があった。」と、ネット上の何らかの記事で読みました。
『S☆S』を始め、1期で終わってしまったシリーズの第2期を望む声は、各地で少なからずあると思います。
過去作全てのシリーズと『スマイルプリキュア!』に、『プリキュアオールスターズ』以外で、何らかの展開があれば嬉しいです。
特に、ウルルン・オニニン・マジョリンの今後は、とても気になります。
3月の映画『プリキュアオールスターズ NewStage2』は、プリキュアの妖精達が主人公の映画だそうです。
彼等の再登場と共に、前作『スイートプリキュア♪』でラスボスから妖精枠に転生したピーちゃんにも、是非出番を与えてあげて欲しいです。
他にも、ブンビーさんやウエスター等の名脇役が活躍するショートストーリー(ロングも可)も、是非観てみたいです。
次回からは、新シリーズ『ドキドキ!プリキュア』が始まります。
『スマイルプリキュア!』同様に、毎週楽しめれば良いなぁと思います。
これからも、プリキュアシリーズが末永く続くことを期待しています。
色々ありましたが、一年間楽しかったです。
次回作『ドキドキ!プリキュア』も、多くの人々に愛される作品になることを、心から期待しています!
巨大化し、地球全てを飲み込むべく猛威を振るうピエーロに対し、最後の戦いを挑みました。
最初は只の偶然だった、みゆき達キャンディ(&ポップ)との出逢い。
しかし、いつしか両者の関係は必然となり、運命を共にする仲間となりました。
ピエーロ激しい戦いを繰り広げる、みゆき達。
しかし、戦いの最中、ピエーロを倒す為に大きな決断を迫られる事態に陥ります。
みゆき達の選んだ答えは、果たして何でしょうか?
その答えが遂に、明らかにされます。
※今回の感想は、ピエーロの存在意義を中心に書きました。
また、全体的な感想も併せて書きました。
ピエーロの正体は、彼曰く『怨念の集合体』です。
そして、彼の目的は、『世界をバッドエンドに染めること』です。
しかし、ピエーロの目論みが叶った場合、世界はどうなってしまうのでしょうか?
例えば、メルヘンランドは一度、ピエーロによってバッドエンドに染められましたが、みゆき達が訪問した際は、余所者に対する恐れこそあったものの、ロイヤルクイーンが不在であること以外は、平和そのものに見えました。
別に洗脳されて自我を半ば失ったり、心の花が枯れて結晶化されたり、石化されて生命の音を消されている様な事態には陥っていません。
上記の事態に比べると、たとえ世界がバッドエンドに染められてしまっったとしても、生きていれば何とかなるレベルです。
そう考えると、ピエーロの行為には、実害は無いのかも知れません。
しかし彼は、『恐怖の対象』として、世界に存在しています。
では、ピエーロの存在意義は、果たして何なのでしょうか?
その謎を解く鍵は、今回のピエーロの言動にあると思います。
結論から言えば、ピエーロの存在意義は、『みゆき達が成長する為の壁(試練)』だと思います。
この言い方だと少し乱暴なので、順を追って説明します。
「貴様達の『希望は』、口先だけだ。本当の深い悲しみを知らないお前達が世界の絶望に敵う筈がない。」
ピエーロの強力な攻撃を受け、プリキュアに変身出来なくなったみゆき達に対して放った、この言葉。
まるで、『これが絶望と言うものだ』と、みゆき達に教え諭しているかの様です。
そんなピエーロの問い掛けに対し、みゆき達はそれぞれの考えを述べました。
絶望の定義は解らないけど、このまま終わりたくない。
まだ、やりたいことが沢山ある。
守りたい人が居る。
叶えたい夢がある。
進みたい未来がある。
――大切な人達の居るこの世界で、私達は、生きたい!
ピエーロにより地球を荒野に変えられ、絶望が目の前に迫ったみゆき達はまず、『生きたい』と強く願いました。
もしピエーロと戦わなければ、みゆき達は生きようとする意志の強さを学べなかったかも知れません。
そして、ピエーロを倒す為に、再度立ち上がったみゆき達ですが、ミラクルジュエルの力を使って『最後の変身』を果たせば、キャンディ達と二度と会えなくなる事態に陥ることに気付き、号泣しました。
号泣するみゆき達の姿を見ながら、ピエーロはこう言いました。
「そうだ。それが絶望だ。お前達が希望だという友達は失われ、地球も無くなり、明日は永遠に来ない。」
このピエーロの言葉は、「絶望を知ったお前達は、どう行動する?」と訊いている様に感じました。
そして、ピエーロの問い掛けに真っ先に答えたのは、キャンディでした。
絶望に打ち拉がれ、「何が大切なのか、もう解んないよ…。」と呟くみゆき。
その言葉を聞いた瞬間、キャンディは涙を堪え、絶望している5人に語り掛けました。
「大切なことは、ちゃんと自分で考えて、自分で決めるクル…!」
「キャンディは、皆と一緒で、沢山たくさん楽しかったクル…。」
みゆき達と過ごした楽しい日々を思い出しながら、自分の思いの丈をぶつける、キャンディ。
自分は皆と居られて、幸せだった。
これからも、「ウルトラハッピー」を感じたい。
だから、みゆきの様に、自分の幸せを他人に分けてあげられる様になりたい!
みゆき達と出会った当初は、泣き虫で我儘だったキャンディが、悲しみを堪えて前進しようとしている。
キャンディの姿勢に励まされ、みゆき達は覚悟を決め、再び立ち上がりました。
どんなに辛くても、皆で未来に向かって歩いて行きたい。
たとえ離ればなれになったとしても、心が繋がっていれば、いつも一緒。
「私達の進む未来はきっと、キラキラ輝いているよね?」
未来へと進む為に、『辛い決断』をしたみゆき達。
最後の戦いに挑む前に、熱い抱擁を交わし号泣しました。
ひとしきり泣いた後、未来を諦めない為に全力を尽くすことを決意したみゆき。
その決意を秘めた表情が、仲間達に立ち上がる力を与えました。
「絶望を乗り越えたと言うのか…?」
このピエーロの言葉も、「覚悟を決めたのか?では、最後の試練だ。」と言っている様に感じました。
それ位、ピエーロはみゆき達への攻撃を待ってくれています。
未来へ向かって歩く決意をみゆき達が叫んだ瞬間、石化したスマイルパクトが再び輝き始めました。
みゆきの掲げたスマイルパクトに全員の手が重なり、遂に最後の変身です。
「皆の力を一つにするクル!」
「プリキュア!ミラクルレインボーバースト!!」
ピエーロが放つ絶望の力と、みゆき達の希望の力が激しくぶつかりました。
この先、どんな困難が待ち構えようとも、決して負けない!
前に向かって進んで行く!
そして、困難を全力で乗り越えて、本当の笑顔を手に入れてみせる!
私達は、本当の笑顔を決して忘れない!絶対に頑張ってみせる!!
「輝け!スマイルプリキュア!!」
6人の希望の力が巨大なみゆきの姿に変化し、地球を覆い尽くそうとしていたピエーロを更に包みました。
みゆきの笑顔に包まれて、ピエーロは消滅しました。
戦いが終わり、遂に世界は光を取り戻しました。
みゆき達の変身が解け、空から落ちて来た『プリキュアの本』を手にしたポップが、本を開きました。
『こうしてピエーロは消え、メルヘンランドに平和が戻り、妖精達は皆、仲良く暮らしましたとさ。』
プリキュアの本の中には、幸せそうな笑顔を湛えた、ウルルン・オニニン・マジョリンの姿が。
悲しみを抱えていた彼等に漸く、溢れる笑顔が戻りました。
世界に平和が戻ったことを実感し、キャンディがみゆきの胸に飛び込みました。
その瞬間、キャンディとポップの姿が半透明に。
遂に、お別れのときが訪れました。
「今迄、いっぱい、ありがとう…!」
みゆき達との別れが寂しくて大泣きするキャンディを、優しく抱き寄せるみゆき。
そして、あかねとやよいがみゆき達を包み、なおとれいかが、更に包みます。
キャンディ達の身体が宙を舞い、いよいよお別れの瞬間。
未だに泣き続けるキャンディに、みゆきは語り掛けます。
「キャンディ!思い出して。バイバイするときは…?」
両手の人差し指で口角を持ち上げ、笑顔を作るみゆき。
「スマイル、クル…!」
みゆきの言葉に倣い、笑顔を作るキャンディ。それを静かに見守るポップ。
「キャンディ!メルヘンランドでもしっかりね。私達、キャンディのことが――。」
「大好きだよー!!」
「キャンディも、皆のことが大好きクル~!!」
泣き笑いの表情で、みゆき達に別れを告げ、キャンディ達はメルヘンランドに戻って行きました。
2人の旅立ちを笑顔で見守った直後、みゆき達は我慢をするのを止めて、号泣しました。
みゆき達とキャンディの前途を祝福する様に、空に虹が掛かりました。
そして――。
バレー部のエースとして活躍するあかね。家業も繁盛し、順風満帆です。
やよいは、先日描いた漫画が佳作を取り、漫画家への道を歩み始めています。
サッカー部のエースストライカーとして活躍する、なお。その雄姿を、大切な友達と家族が見守っています。
生徒会長に学業、そして書道に弓道。自分の気持ちに正直になったれいかは、様々なことに全力投球です。
和室に掲げられた『蛇の道は蛇』の掛け軸が、仄かに笑いを誘います。
そして、学校の図書館を訪れる度に、キャンディのことを思い出すみゆき。
彼女は今、キャンディとの想い出や友達と築いた絆を噛みしめながら、新たな道を歩み始めました。
みゆきが家族の団欒を思い浮かべると、其処には祖母・タエさんの姿が。
みゆきの望みが叶い、同居を果たしたのでしょうか?
『幸せは探す物じゃなくて、感じる物だったんだね。沢山の幸せが、こんなにすぐ傍にあったなんて』
屋上で集合した仲間達と触れ合いながら、幸せの意味を改めて心に刻む、みゆき。
沢山の人から貰った『幸せな気持ち』を、他の人にも分け与えたい。
その手段としてみゆきが選んだのは、『絵本を描くこと』でした。
みゆきの描く初めての絵本の題名は、『最高のスマイル』。
主人公はキャンディです。一体、どんな物語になるでしょうか?
今はまだ上手くないみゆきの絵ですが、夢を諦めずに努力を続けていれば、いつか実を結ぶ日が来るでしょう。
最終回のED曲は、特別バージョン。
名場面集が流れながら、『満開*スマイル』のダンスの映像が画面左下に映っています。
キャンディを囲み、笑顔のみゆき達の一枚絵が映り、ED曲が終了しました。
そして――。
「うわぁ~!遅刻チコク!!」
季節は廻り、桜の季節。一年前と同じ様に、遅刻しそうになり必死に走るみゆき。
一年前は曲がり角を曲がった瞬間、キャンディとの出会いがありました。
でも今は、キャンディはメルヘンランドの新女王としての日々があり、七色ヶ丘町に赴く手段も無い為、二度と会えません。
「絵本みたいにはいかないかぁ~。」
キャンディと再会出来ない一抹の寂しさを隠し、照れ笑いするみゆき。
しかし、そんな彼女の前に小さな奇跡が。
「…クル~!クル~!!みゆき~!!」
一年前と同じ様に、みゆきの顔に飛び込むキャンディ。
その勢いに倒れ込みながらも、キャンディと再会の抱擁をするみゆき。
「「「「あ~!キャンディ!!」」」」
遅刻したみゆきを迎えに来たのか、あかね達も合流し、再会の喜びを分かち合いました。
「『皆に会いたい!』って、お星さまに沢山お願いしたクル!そしたら、また、こっちの世界に来れる様になったクル!!」
お星さまの正体は、みゆき達に力を貸してくれたペガサスでしょうか?
それとも、『メルヘンランドのお母さん』ロイヤルクイーンの魂でしょうか?
何にせよ、奇跡が起こり、みゆき達とキャンディは再会を果たしました。
それに伴い、きっと、みゆき達はプリキュアに変身する力を取り戻していることでしょう。
みゆきとキャンディは喜びの抱擁を交わしながら、嬉し涙を流しています。
2人に釣られて、あかね・やよい・なお・れいかの瞳にも涙が。
「これからは、ずっと、一緒だね!」
「ずっと、ずっと、ずーっと一緒クル!」
再会を祝して、桜並木を駆け抜けるみゆき達。
長い闘いの日々は終わりを告げ、みゆき達にはもう、憂いはありません。
『皆笑顔で、ウルトラハッピー!!』
美しい大空の下、最高の笑顔を見せるみゆき達。
これからも、6人で力を合わせて、どんな困難にも諦めずに立ち向かい、笑顔で乗り越えて行くことでしょう。
※長いみゆき達の戦いの日々が終わり、物語は一旦、幕を閉じました。
色々と思うことはありますが、感無量です。
思えば、『スマイルプリキュア!』の感想は、最初から4周遅れでした。
弟の結婚式の準備等の私用が重なったこともありますが、大きな理由の一つは『アンチ活動に対する懸念』でした。
その懸念が何だったのかは、語ると長くなるので省略します。
余り面白くありませんが、此方の記事に書いてあるので、宜しければご参考下さい。
放送前には色んな懸念もありましたが、視聴を続け感想を書いているうちに、それは消えました。
しかし、一度追い付いたにも拘らず、再び感想が周回遅れになった最大の理由は、『高校野球』です。
3週遅れを取り戻すのに結局、47話まで掛かりました…。
――プリキュアシリーズを視聴している関西人にとって、『8月のプリキュア休止期間』は、阿鼻叫喚の地獄です。
『ドキドキ!プリキュア』では是非、ネット放送を検討して頂きたいです。
お金が必要なら、1話に付き1000円でも、喜んでお支払いします。
さて、本題に戻り、『スマイルプリキュア!』の全体的な感想を。
『スマイルプリキュア!』は、『東日本大震災で悲しい想いをした人達に、笑顔で居て欲しい』という願いを込めて作られたと、何らかの記事で読みました。
だから今作は、前作『スイートプリキュア♪』と異なり、『金太郎飴』の様な作品を目指していた様に感じました。
多分、『何話から観ても、全部面白い』と感じられる様に腐心していたのではないでしょうか?
ただ、1話ずつの面白さに拘る余り、全体的な話の展開で、勿体無い点があったと思います。
例えば、みゆきは『ハッピーエンドの物語』が好きですが、物語には切ない結末を迎える作品が多数あります。
でも、敢えて虚無感を与える為に作られた作品でない限り、其処には何らかの感動があると思います。
39話で、みゆき達は『はじまりのシンデレラ』の物語の登場人物になり、『物語が生む幸せな気持ち』を守る為に奮闘しました。
その設定を利用すれば、もっと多くの物語に触れることが出来て、みゆき達の成長を促す鍵になったと思います。
例えば、『幸福な王子』の話は切ない結末ですが、幸福の王子像と燕の美しい心は、深い感銘を与えると思います。
楽しい話や切ない話、様々な物語を経験して、みゆき達が成長を重ねる展開が観たかったです。
一番勿体無く思ったのはやはり、みゆき達プリキュアとウルフルン達3幹部との関係性です。
3幹部の出自が物語の悪役である以上、彼等の悲しみや怒りに対し、もっと頻繁に踏み込む必要があったと思います。
そして、45話の感想でも書きましたが、前半で3幹部の悲しみを癒して和解し、3クール目からは両者の交流を描けば、色々と賑やかで面白い展開になったではないでしょうか?
45話で悲しみを癒されたウルルン・オニニン・マジョリンは、最終回で一応、幸せに暮らしていることが示されました。
でも、あと一話あれば、彼等がメルヘンランドでの日々の様子が、より良く解った気がします。
BDの最終巻にオマケとして、ウルルン達の楽しい日常が描かれた話が収録されたら良いのになぁ、と思いました。
人物描写についても、初期に触れられた描写の補完が観たかったです。
例えば、あかねは、みゆき出会った当初、バレー部のエースではなく、発展途上の選手でした。
あかねがバレー部のエースになるまでの道程を丁寧に描けば、友情に篤いあかねの性格を、より鮮明に描けたのではないでしょうか?
やよいについては、いけ好かない美術部の面々(特に部長)との確執を乗り越える描写が観たかったです。
意地悪な部長が改心し、やよいと和解するシーンがあれば、その過程で、やよいが優しさを学ぶ場面をもっと描けていた気がします。
なおの描写については、本当に勿体無く思います。
当初描かれていた『姉御肌』『不正を許さない公正さ』よりも、『虫やオバケが苦手』『食いしん坊』という意外性が強調されていた気がします。
一番気になっているのは、18話のリレーの選手を決める際の、『走るのは好きだけど競争は苦手』という、なおの考え方です。
僕は、このなおの一言に、なおの競技者としての全てが凝縮されている様に感じました。
きっと、過去に『勝敗のみに拘る虚しさ』を感じたのだろうと思っていました。
でも結局、『なおの拘り』については、描写されませんでした。
このエピソードだけで1話書けると思うので、何らかの補完があれば良いなぁと思います。
僕は、5人のヒロインの中では、なおに一番感情移入していました。
特に、なおと歳の離れた弟妹との関係性は、「あるある!」と思いながら観ていました。
そう言う個人的な思い入れもあり、なおにはもっと、活躍して欲しかったです。
3月の映画では、なおがカッコ良く活躍するシーンが観られることに期待しています。
れいかについては充分な描写があったと思いますが、一つ挙げるなら、『入江会長との関係性』の描写が欲しかったです。
37話の感想にも書きましたが、入江会長の人柄が丁寧に描けていたら、れいかが会長になる際の指針の一つになり得たと思いました。
そして、主人公のみゆき。
彼女が求める『ウルトラハッピー』については、物語のテーマだった為、その答えが出るのは終盤でした。
そのこと自体は良いのですが、先程書いた様に、もっと色んな作品に触れるシーンが観たかったです。
様々な媒体の物語や人々との触れ合いを通じて、みゆきが『本当のウルトラハッピー』について考えて行く。
そんな展開も観て見たかったです。
他に気になったのは、みゆきの祖母・タエさんの存在です。
妖怪について詳しかった事や、ウルフルンに出会っても「可愛いキツネさん」と言ってのけ、バッドエナジーも吸収出来ない、何処か達観した雰囲気を醸し出していました。
更に、アカンベェの攻撃で自宅が丸焼けになる寸前に『天狗風』に助けられるという、不思議な加護まで持っています。
『ふたりはプリキュア』のキュアホワイトこと、雪城ほのかの祖母・さなえさんの様に、何らかの秘密があるのでしょうか?
みゆきが、『本当のウルトラハッピー』を探すキッカケになった不思議な少女・スマイルちゃん、みゆきに笑顔の大切さを教えてくれた絵本の世界の少女・ニコ(映画版で登場)と出会えたのは、タエさんの影響なのかもしれません。
製作者インタビューでも良いので、タエさんの謎については是非、明らかにして欲しいです。
最後は、ジョーカーとピエーロについて。
ジョーカーについては、終盤まで引っ張って来たのだから、何らかのフォローをして欲しかったです。
本当に勿体無いと思います。
また、ピエーロについては、今回の戦いの展開を観て何となく、『みゆき達が成長する為の試練』の様に感じたので、今回の様な感想になりました。
ピエーロの目的は、『世界をバッドエンドに染めること』でしたが、その目的が果たされたら、彼は何をするつもりだったのでしょうか?
その謎は残りましたが、もしピエーロが復活を果たしても、みゆき達や或いは次の世代のプリキュア達が、彼を浄化するでしょう。
さて、色々と『勿体無い』点を書きましたが、別に面白くなかった訳ではありません。
どんなに体調が悪くても、用事があっても、毎週妹と一緒にリアルタイムで視聴し、楽しんでいました。
ただ、『こんな展開も観たかったなぁ』と色々と思っていたので、最終回の感想を利用して、書いてみました。
それだけ熱心に観ていたのだと言うことで、どうかご容赦下さい。
以前、「プリキュアシリーズのOVA等の展開について、『可能性が無い訳では無い』という回答があった。」と、ネット上の何らかの記事で読みました。
『S☆S』を始め、1期で終わってしまったシリーズの第2期を望む声は、各地で少なからずあると思います。
過去作全てのシリーズと『スマイルプリキュア!』に、『プリキュアオールスターズ』以外で、何らかの展開があれば嬉しいです。
特に、ウルルン・オニニン・マジョリンの今後は、とても気になります。
3月の映画『プリキュアオールスターズ NewStage2』は、プリキュアの妖精達が主人公の映画だそうです。
彼等の再登場と共に、前作『スイートプリキュア♪』でラスボスから妖精枠に転生したピーちゃんにも、是非出番を与えてあげて欲しいです。
他にも、ブンビーさんやウエスター等の名脇役が活躍するショートストーリー(ロングも可)も、是非観てみたいです。
次回からは、新シリーズ『ドキドキ!プリキュア』が始まります。
『スマイルプリキュア!』同様に、毎週楽しめれば良いなぁと思います。
これからも、プリキュアシリーズが末永く続くことを期待しています。
色々ありましたが、一年間楽しかったです。
次回作『ドキドキ!プリキュア』も、多くの人々に愛される作品になることを、心から期待しています!