スイートプリキュア♪45話・『ブオーン♪ノイズの好きにはさせないニャ!』感想
ただ、少し寂しく思えたのは、折角の展開を次回作の番宣が、物語の盛り上がりに水を差した事です。
本編開始直後にテロップが出たり、マクドナルドのCMだったり、挙句はエンドカード…。
次回作を売り込みたい気持ちは解りますが、『今』を大事にして欲しい――。
心底、そう思いました。
つまらない愚痴はさて置き。今回の感想を――。
決して諦めない響達の心が、奇跡を起こしたにも拘らず、ノイズの底力は、それを凌駕しました。響達の諦めない心が生み出した、新たなハートのト音記号。それは、新たな音楽の始まりを示していた。
世界中の人々の幸福を守る為に、再びプリキュアに変身した響達は、希望を胸に最終決戦の地・メイジャーランドへ。
その頃、アフロディテ様と床に臥せるメフィスト様の許に、ノイズ達が襲来する。
メイジャーランドに迫る、危急存亡の秋。
果たして、世界の命運は、誰の手に委ねられるのだろうか?
切り札を失い、絶体絶命の響達は、果たしてどうなるのでしょうか?
逃げ惑う人々をに、「目障りだ!」と石化ブレスを浴びせるノイズ。
メイジャーランドの国民が次々と石化し、世界からまた、音が消えて行く…。
その光景を目の当たりにし、衝撃を受けるアフロディテ様。
「宮殿近くに居た国民だけは、何とか収容しましたが…。」
残された国民を、宮殿に避難誘導したオウム。単なる王家の愛玩動物と思いきや、意外と有能です。
もしかしたら、何かしらの重要な役職に就いているのかも知れません。
彼の本名を、是非知りたいものですが、何か方法は無いものでしょうか?
ノイズ襲来を、プリキュアに知らせる様にオウムに告げるアフロディテ様。しかし――。
「無駄だ!プリキュアは来ない!!」
宮殿のテラスには、既にノイズが!戦く国民に、ファルセットが「今頃プリキュアは、コテンパンにやられている筈だ!」と追い打ちを掛けます。
しかし、「それにどうせ…。」と、余計な事まで言おうとした瞬間、ノイズに「お前は黙っていろ!」と叱られます。
最後の音符の攻防戦の時は、中ボスの貫録を見せたにも拘らず、此処に来て、一気に小物化するファルセット。
ノイズと言う圧倒的な存在が居るとは言え、少し哀れです。
プリキュアが変身出来なくなった事実を知らないアフロディテ様は、オウムをプリキュア達の許へ向かわせます。
主君の無事を祈りつつ、メイジャーランド危急存亡の秋を、響達に知らせに飛ぶ、オウム。
城では早速、アフロディテ様とノイズの攻防戦が。
「お前の攻撃など、効きません!」
アフロディテ様がハープを爪弾く様な仕草をすると、城のハープが呼応し、バリアが発生。ノイズの強力な攻撃を、弾きます。
アフロディテ様の仕草を見ていると、昔、プリキュアだったのではないかと言う位、アコの変身シーンとそっくりでした。
「だから、効かぬと言った筈!」「面白い!いつまで持つかな?」
一進一退の攻防が、続きます。
オウムの案内で、音吉さんより一足早く城へ赴く響達。
一人で国を護っている母の事が、心配でならないアコ。
「頼んだぞ、プリキュア!――さて、ワシも準備を急がねば!」
プリキュアを見送った音吉さんは、ノイズとの決戦に備え、最終調整に。
互角の攻防かと思われた、アフロディテ様とノイズの攻防。
しかし、ノイズの力は予想以上に強大で、アフロディテ様の力を以てしても、防ぎきれません。そして――。
バリヤーが破られ、地に伏せるアフロディテ様。其処に、ノイズの止めの一撃が!
「メイジャーランドよ!滅び去れ!!」ノイズの言葉に、覚悟を決めるアフロディテ様。
「待ちなさい!!」
アフロディテ様の危機を救ったのは、変身出来ない筈のプリキュアでした。
驚愕するノイズ達。救世主の出現に、歓声を上げる国民達。
そして、お互いの無事を確認し、喜ぶアコとアフロディテ様。
「何故だ?もうお前達は、変身出来ない筈!」
「私達は、何度だって変身する!」
「ノイズ!この世界を、あなたの好きにはさせない!」
「メイジャーランドは、幸福な音の溢れる国!」
「その音を消すなんて、私達が許さない!!」
何があっても、決して諦めない姿勢を見せ、ノイズに攻撃するメロディ達。
しかし、ノイズの反撃で吹き飛ばされてしまいます。
そのまま地面に激突するかと思いきや、ハミィが光の鍵盤を繰り出し、メロディ達を救出。
前回のエンドカードで、ハミィが出していた謎光線の正体が今、判明しました。
そう言えば、ハミィも鍵盤を出せたんでしたね。これは、メイジャーランドの住人なら、誰でも使えるのでしょうか?
それならエレンも、アコの様にプリキュアに変身した際にこの技を使えば、戦いのバリエーションが広がると思います。
プリキュア勢の善戦に驚くファルセット。
しかし、ノイズは響達よりも、クレッシェンドトーンに脅威を感じ、『プリキュアの用心棒』と称し、警戒しています。
「仲間と呼んで下さい…。ノイズ。今度こそ、決着を付けましょう!」
「どういう事?」ノイズとの因縁をリズムに訊かれ、「昔の事です。」と、多くを語ろうとしないクレッシェンドトーン。
しかし、その時の事を、昨日の事の様に覚えているノイズによって、かつての因縁の詳細が、明らかにされます。
「その為に、パパとママを引き裂いたって言うの?」かつて、全ての音を消し去る為に、メイジャーランドを強襲したノイズ。
しかし、若き日の音吉さんとクレッシェンドトーンの手により、その目論みは阻まれる。
全ての音を消し去ろううとしたノイズ。それを許さず、ノイズを消し去ろうとした、クレッシェンドトーン。
対の存在である2人の対決は、痛み分けに終わりる。
何とかクレッシェンドトーンを、魔響の森に封印したノイズ。
しかし、戦いにより深手を負ったノイズは、音吉さんに封じられてしまう。
(※次回予告の『ハミィっぽい何か』は、クレッシェンドトーンの封だった様です。模様は、マイナーランドの紋章でした。)
ノイズの恨みは、時間が過ぎても消える事は無く、増幅し続けた。
そして、復活の機会を待ち続けたノイズは、メフィスト様を洗脳し、マイナーランドを作らせた。
――全ては、メイジャーランドを滅ぼし、世界中の音を消し去る為に…。
ノイズの復讐の道具として父親を利用された事を知り、怒り心頭のミューズ。
「ママがどんなに辛い思いだったか、あなたに解る!?」
家族を引き裂かれた悲しみを、幼子の様にノイズにぶつけるミューズ。
しかし、そんな切ない彼女の想いを、ノイズは理解しようともしません。
更に、メフィスト様達と共に操られていたビートも、ノイズの非道さに対し義憤をぶつけます。
「フン…。人の心など、簡単に染まる。愚かな奴らだ。」自らの行為の結果を、全く顧みないノイズ。
ビートの必死の攻撃も、今のノイズには微風同然。全く効果がありません。
そんな中、ノイズの応援をするファルセットに対し、「あなたは、ノイズに利用されているだけなのよ!」と、必死に呼び掛けます。
ビートの言葉に、一瞬だけ反応したファルセット。これが、彼が我に返るキッカケになれば良いのですが…。
「喧しいぞ!」ビートの攻撃を一蹴するノイズ。
「耳障りだ。プリキュア共…。消えろっ!!」
ノイズの攻撃により、吹き飛ばされるプリキュア達。
「プリキュア――!!」彼女達の安否を気遣うハミィの叫びが、空に響き渡ります。
「フフフ…。良い静寂だ。」地に臥すプリキュアを見て、満足げに笑うノイズ。
「――許さない…。よくも今迄…罪も無い沢山の人を、悲しませてくれたわね!!」
「私達は、あなたを…。絶対に許さない!!」
再び立ち上がったメロディ達は、通常必殺技のコンボで、ノイズを攻撃。
しかし、攻撃はノイズの一喝で掻き消され、逆にノイズが放つ無数の羽が、プリキュアを襲います。
ノイズの攻撃がプリキュアに命中しかけた瞬間、光が立ち塞がりプリキュアを守護。
プリキュアの危機を救ったのは、彼女達の『仲間』・クレッシェンドトーンでした。
「ノイズ、其処までです。上を御覧なさい!」
「何だ?あれは!」ノイズが目にしたのは、戦艦と化した調べの館。
そして、音吉さんの最大の攻撃が今、始まろうとしています。
「ノイズ!聴かせてやろう!!究極のパイプオルガンの音色を!!!覚悟!!!!」
大空に響き渡る、パイプオルガンの聖なる音色。
「ウッ!オッ…ギャアアア!!!!」その威力に悶絶し、地面に膝をつくノイズ。
「皆!今こそ、ノイズを封印する時じゃ!!」「4人の力を一つに!!」
音吉さん達の合図で、プリキュアが『スイートセッション・アンサンブル・クレッシェンド』で、ノイズの封印に掛かります。
ギィヤァぁアアア!!!
必殺技が命中し、悶絶するノイズ。そして、パイプオルガンの真の威力が今、解放されます。
ステンドグラスに集められた音の奔流。そして――!
「聖なる音の力よ!その旋律で、ノイズを永遠に封じ込めよー!!!」
「後、一息です!」クレッシェンドトーンの合図で、更に気合を入れるプリキュア。これで、世界は救われる!!
「グウッ!…調子に乗るなよ!!」
静寂を求めるノイズの身体から突如、激しい鼓動の音が!そして、聖なる音の奔流を、弾き返そうとしています。
「音符の力を吸収した私は、あの時の私では無い!!」
仇敵に復讐する為に、忌み嫌う音の力すら吸収したノイズ。
今迄、音を憎むノイズが『伝説の楽譜』を求める理由が解りませんでしたが、ようやく理解出来ました。
「どうだ!音吉!!」
聖なる力を完全に弾き飛ばし、勝ち誇るノイズ。その余りの強大な力に、驚愕するしか無い音吉さん。
調べの館は墜落し、音吉さんも、地面に倒れ込みます。
「フフフ、音吉!お前は、私と同じ目に遭わせてやる!!」
音吉さんを、邪悪な力で捕まえたノイズは、かつての自分の様に、音吉さんを石板に封印しようとします。
巨大な穴に吸い込まれそうになる音吉さんを救う為、傷付いた身体で飛び出したミューズ。
「ダメー!!」音吉さんが吸い込まれる直前、ミューズの手を音吉さんが掴みます。
祖父を助け出す事が出来て、心から安堵の表情を見せるミューズ。しかし…。
「後は…頼む。」
愛する孫に笑顔を向け、繋いだミューズの手を解き、そっと押し返す音吉さん。
祖父の突然の行動が信じられない、ミューズ。
「おじいちゃーん!!!!!」
大空に響く、ミューズの悲しい叫び。仇敵を封印し、高笑いするノイズ。
切り札のパイプオルガンが通用せず、音吉さんまで封印されてしまった…。
諦めそうになったプリキュア達を、クレッシェンドトーンが鼓舞します。
「プリキュアの力の源。それは、誰かを守りたいと言う心…。その心がある限り、あなた達は、新たな音楽を奏でる事が出来る筈!」
「守りたい心!」クレッシェンドトーンの言葉を受け、希望を取り戻しかけたプリキュア達。
そうはさせじと、ノイズはクレッシェンドトーンを封印する為に、邪悪な力でクレッシェンドトーンを捕えます。
「ノイズ!アンタの思い通りにはさせない!」
クレッシェンドトーンの窮地を救った、ビート。その身体には目に見える程の力が宿っています。
「これ以上、悲しみを増やしたくない!!」「絶対に守ってみせる!!」「世界中の皆を!!」
大切な人々を守りたいと言う4人の決意が、プリキュアに新たな力を与えました。
それまでは全く効かなかった攻撃が、次々と命中し、ノイズを圧倒します。
4人の波状攻撃を受け、遂に地に臥すノイズ。
「…必要無い。この世界に音楽など…必要無ーい!!!」
「音楽は、私達に勇気をくれる、大切な力だよ!その力…見せてあげる!!」
「プリキュア・パッショナート・ハーモニー!!!!」
「私達4人のハーモニーパワー!響き渡れー!!!!」
4人が放つ、極大のハーモニーパワーが、ノイズの攻撃を弾き飛ばし、甚大なダメージを与えます。
「ギイィヤァアアァアーーーー!!!!!!」
「ノイズ様っ!!」
止めを刺されようとしていたノイズを、ファルセットの雷が救います。
3つの技が重なった衝撃で、弾き飛ばされる両陣営。
「プリキュアめ…。まさか此処までやるとは…。だが、最後に勝つのは、私だ――!!」
「フフフ…!音吉と仲良く、封印されてしまえ!!」
気力を振り絞り、プリキュアを石板に封印しようとするノイズ。プリキュアは抵抗を試みますが、既に余力は残っていません。
しかし、プリキュア達の危機を、クレッシェンドトーンの体当たりが救います。
「プリキュア…。この世界の未来を、あなた達に託します。今の強くなったあなた達なら、きっとやってくれる…!そう信じています――!!」
4人に世界の未来を託し、封印されてしまった、クレッシェンドトーン。
「フッ…。クレッシェンドトーンめ。自分が身代わりになるとは、馬鹿な奴だ…。ウッ…!」
「ノイズ様…。おのれ!覚えていろ、プリキュア!!」
気力を使い果たし、気絶したノイズを連れ、退散するファルセット。
「クレッシェンドトーン…。」
石化し、主の居ないヒーリングチェストを手に、途方に暮れるプリキュア達。
取り敢えずの脅威は過ぎ去ったものの、その代償は、余りにも大きい…。
※最終決戦直前でノイズと痛み分けしたものの、切り札をすべて失い、絶体絶命の響達。
果たして、本当にノイズに勝つ事が出来るのででしょうか?
クレッシェンドトーンが封印されてしまっては、響も、クレシェンドキュアメロディに変身出来ません。
また、奏達も、同様のパワーUP方法が望めそうにありません。
しかも、『中の人』がフリーザ様だけあって、ノイズは更なる変身を残していました。
ラスボスは、更なるパワーUPを遂げているのに、プリキュア側には、それが望めそうにも無い状況。
『ミラクルライトーン』でも無い限り、奇跡が起きる可能性は、限りなくゼロに近い状況です。
今迄のシリーズにも無さそうな絶望的な展開を、響達は、どうやってひっくり返すのでしょうか?
次回も、決して見逃せません!
そして、次回の感想こそは、もう少し余裕を持って書きたいと思います。