北岳(3193m)に来ただけぇ~ 2日目その2
2017年8月25日(金) 曇り一時雨
初めての南アルプス、2泊3日の北岳・間ノ岳ハイク。
ここまでのハイクの様子はこちら
北岳(3193m)に来ただけぇ~ 1日目その1
北岳(3193m)に来ただけぇ~ 1日目その2
北岳(3193m)に来ただけぇ~ 2日目その1
白根御池小屋から草すべりルートを登って、北岳肩の小屋に到着(10:22)
テントをデポした甲斐があってか、ゆるゆるの目標CT(5時間)通りだった(笑)
ここは北岳直下、標高約3000mの稜線上にある小屋で、本日の目的地の北岳山荘は北岳(3193m)を越えた2時間ほど先にある。
強風もだいぶ収まってきており、雲の隙間から甲府盆地が望めた。
でも風が収まったせいか、東側に押し込められていたガスが上ってきた。
北岳を越える前に腹ごしらえにしよう。
注文したのはカレーライス(1000円)
もちろんレトルトだが、まずまずのお味。
ふとザックの上を見ると、タオルに群がる無数の虫。
よほど香しい匂いを放っているのだろう(笑)
食事に夢中になっているうちに、気付けばすっかりガスに包まれていた(11:18)
(う~ん、どうしよう・・・)
ここでこの先の行程を再検討。
プランC③
ここまではほぼ計画(プランC③)通り。
北岳に登って1時間半ほど歩けば、15時前に楽勝に北岳山荘に到着できる。
ただ小屋の方やハイカーの情報では、今夜から天気が崩れ、明日は現在北陸地方に停滞している前線が南下してくるらしい。
今回、間ノ岳(3189m)まで足を伸ばすことはほぼ諦めていたので、北岳だけを登ればよく、無理に北岳山荘に行かなくても良い。
明日予報通りの雨ならば、濡れた丸太ハシゴが連続する八本歯のコルを通るのは非常に危険。
これを回避するには北岳を登り返して、肩の小屋まで戻ってこないとならない。
ということは・・・
ち~ん 本日のハイク終了!
すみませ~ん 泊めてくださ~い!(笑)
北岳山荘泊まりの予定だった先ほどのおねーさまたちやデッドヒートを繰り広げたソロの男性も、同じく肩の小屋泊まりにされるそうだ。
時間が早いせいか、1人1枚の布団で案内されたが、
天候の悪化に連れ、同じように北岳山荘を回避して肩の小屋泊まりにするハイカーが増えそう。
食堂のテレビを見ると、北陸地方の土砂災害警戒情報がニュースになっていた。
福井市内の道路が冠水した映像も放映されていた。
ヤバっ! この前線が明日、コチラに降りてくるのか・・・
明日は悪天候で下山するだけになりそうなので、今日のうちに山頂に行っておこう。
再びカッパを羽織って出発(12:10)
ガスで山頂は全く見えない。
それほど急ではないが、鎖が設置された場所も。
ここで腰の曲がったご高齢の女性ハイカーとすれ違う。
霧雨のような雨も降ってきた。
12:37 両俣小屋分岐(標高約3110m)
右からくる両俣小屋ルートと合流。
あれが山頂!?
騙しピークでした(笑)
このようにピークを登ると、さらに先が続いている。
小屋から見えているのは全て騙しピークだそうだ(笑)
下山してくるハイカーに、「あれも騙しピークですよね!?」
「ええ、山頂はあのもう少し先ですよ(笑)」
おい、なぜ下る?(怒)
どうせアレも騙しピークなんだろう。
岩場を巻ながら登っていくと・・・
13:15 北岳山頂(標高3193m)
小屋から1時間5分。最後はあっけ無く到着した感じだった。
ヘタれな私が日本第2位の北岳山頂に立つ日が来るとは・・・
この偉業は速報として放送され、
号外も配布された(大ウソ)
北岳山荘側から登ってきたハイカーも多数で、山頂は大賑わい。
登頂記念の三角点(三等・白根岳)タッチ。
なお三角点の標高は3192.18mで、最高地点(3193m)はこの地点。
360度ガースーで、富士山はおろか全く何も見えない(涙)
ただ幸いなことに雨は降っておらず、風もほとんどなかった。
何も見えないので下山開始(13:29)
ガレた岩場が続くので、落石や浮石に注意。
両俣小屋分岐で、ひと足先に下山されたおねーさまたちに追い付く(13:47)
うん? ヘリの音が聴こえるぞ!?
ガスで見えないが、どうやら荷揚げしているようだ。
14:01 北岳肩の小屋(標高約3010m)
下りは32分。
小屋直前で、先ほど登りですれ違ったおばあさんに追い付く。
えっ? まだ降りてなかったの?
でもこの方、南アルプスでは有名人らしく、今回も塩見岳から縦走してきたそうだ(驚)
約20分おきでヘリが飛来。
その都度、小屋内か建物の陰に退避するよう指示される。
燃料や食材を荷揚げしていた。
おでんだけでも200食あったが、1ヶ月も持たないのだろう。
甲斐駒のガスはだいぶ取れてきた。
山頂方面にも再び青空が覗く。
山の天気は本当変化が早い。
荷揚げはその後も続く(14:59)
夕食? いえ、おやつです!(キリっ)
西側の斜面側のテン場には何人かの猛者たち。
この天気でテン泊される貴方はどえむ、勇者です(笑)
夕食(17:00)まで時間があるので、小屋内で昼寝しよう。
どうか隣が来ませんように・・・
雨がトタン屋根を叩く音で目が覚める(16:42)
外に出てみると雨は既に止んでいた。
うん? あのシルエットはもしかして・・・
雨がガスを洗い流してくれたのか、鳳凰三山もお顔を見せてくれた。
ようやく地蔵岳(2764m)のオベリスクも望めた。
なかなか山頂部を見せてくれなかった甲斐駒ヶ岳(2967m)
甲斐駒行きたいね
来年、岡田くん、櫻井くんと一緒に登る予定(ウソ)
荒々しい男性的な甲斐駒とは対照的に、ふくよかで女性的な仙丈ヶ岳(3033m)
中央アルプスの山並みも望めた。
ついに富士山もその雄大なお姿を現す(16:51)
ここで夕食第1部開始のアナウンス。
今日は17:00・17:30の2部制になっていて、到着の早かった我々は第1部。
メニューは魚のあんかけ、焼売、ゴボウサラダetc.
もちろん、ご飯、味噌汁はお替り自由で、2杯目は大盛りにしてもらった。
1人分の席がめちゃくちゃ狭く(約45㎝幅)、本来なら3人並ぶのが普通のテーブルに4人並ぶ。
なお裏メニューだが、お替りの際、
「倍盛り!」もしくは「北岳盛り!」とコールすると、
こんな感じの盛りにして貰える。朝飯は北岳盛りにしようかな?(笑)
ただしおかすとのバランスが極めて悪いので、ご注意を。
急いで夕食を済ませ、再び外へ(17:18)
北岳側のガスもキレイに消えていた。
見えているのは騙しピークです(笑)
唯一、八ヶ岳だけは恥ずかしいのか、終日雲の中だった。
まさに高嶺の花です(笑)
熊谷からお越しのおねーさまたちとは、翌日も何度もお会いした。
地蔵岳の先には虹も出ていた。
日が傾くにつれ、影北岳も出現!
残念ながら夕焼けはイマイチだった(18:15)
絶景に乾杯!
僅かながらも赤富士も見られて大満足。
今日の眺望は諦めていたが、山の神様からのご褒美に感謝。
でも明日は雨なんだよな・・・
北岳(3193m)に来ただけぇ~ 3日目に続く・・・
(この日の行程)
4:30白根御池小屋5:22
5:23草すべりルート入口
5:52(小休止)6:02
6:59(小休止)7:11
8:17植生保護柵前(小休止)8:32
8:35右俣・草すべり合流点
9:08小太郎尾根分岐下(小休止)9:28
9:31小太郎尾根分岐
10:02肩の小屋北稜線
10:22北岳肩の小屋(昼食・休憩)12:10
13:15北岳山頂(小休止)13:29
14:01北岳肩の小屋(小屋泊)
やっぱり、山っていいね!
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初めての南アルプス、2泊3日の北岳・間ノ岳ハイク。
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北岳(3193m)に来ただけぇ~ 1日目その1
北岳(3193m)に来ただけぇ~ 1日目その2
北岳(3193m)に来ただけぇ~ 2日目その1
白根御池小屋から草すべりルートを登って、北岳肩の小屋に到着(10:22)
テントをデポした甲斐があってか、ゆるゆるの目標CT(5時間)通りだった(笑)
ここは北岳直下、標高約3000mの稜線上にある小屋で、本日の目的地の北岳山荘は北岳(3193m)を越えた2時間ほど先にある。
強風もだいぶ収まってきており、雲の隙間から甲府盆地が望めた。
でも風が収まったせいか、東側に押し込められていたガスが上ってきた。
北岳を越える前に腹ごしらえにしよう。
注文したのはカレーライス(1000円)
もちろんレトルトだが、まずまずのお味。
ふとザックの上を見ると、タオルに群がる無数の虫。
よほど香しい匂いを放っているのだろう(笑)
食事に夢中になっているうちに、気付けばすっかりガスに包まれていた(11:18)
(う~ん、どうしよう・・・)
ここでこの先の行程を再検討。
プランC③
2日目 (8/25) | ||||||
4:30 白根御池小屋 5:30 | → (草すべり) | 9:30 小太郎尾根分岐 9:40 | → | 10:30 肩の小屋 11:30 | → | 12:40 北岳山頂 13:10 |
---|---|---|---|---|---|---|
→ | 14:30 北岳山荘 (小屋泊) |
ここまではほぼ計画(プランC③)通り。
北岳に登って1時間半ほど歩けば、15時前に楽勝に北岳山荘に到着できる。
ただ小屋の方やハイカーの情報では、今夜から天気が崩れ、明日は現在北陸地方に停滞している前線が南下してくるらしい。
今回、間ノ岳(3189m)まで足を伸ばすことはほぼ諦めていたので、北岳だけを登ればよく、無理に北岳山荘に行かなくても良い。
明日予報通りの雨ならば、濡れた丸太ハシゴが連続する八本歯のコルを通るのは非常に危険。
これを回避するには北岳を登り返して、肩の小屋まで戻ってこないとならない。
ということは・・・
ち~ん 本日のハイク終了!
すみませ~ん 泊めてくださ~い!(笑)
北岳山荘泊まりの予定だった先ほどのおねーさまたちやデッドヒートを繰り広げたソロの男性も、同じく肩の小屋泊まりにされるそうだ。
時間が早いせいか、1人1枚の布団で案内されたが、
天候の悪化に連れ、同じように北岳山荘を回避して肩の小屋泊まりにするハイカーが増えそう。
食堂のテレビを見ると、北陸地方の土砂災害警戒情報がニュースになっていた。
福井市内の道路が冠水した映像も放映されていた。
ヤバっ! この前線が明日、コチラに降りてくるのか・・・
明日は悪天候で下山するだけになりそうなので、今日のうちに山頂に行っておこう。
再びカッパを羽織って出発(12:10)
ガスで山頂は全く見えない。
それほど急ではないが、鎖が設置された場所も。
ここで腰の曲がったご高齢の女性ハイカーとすれ違う。
霧雨のような雨も降ってきた。
12:37 両俣小屋分岐(標高約3110m)
右からくる両俣小屋ルートと合流。
あれが山頂!?
騙しピークでした(笑)
このようにピークを登ると、さらに先が続いている。
小屋から見えているのは全て騙しピークだそうだ(笑)
下山してくるハイカーに、「あれも騙しピークですよね!?」
「ええ、山頂はあのもう少し先ですよ(笑)」
おい、なぜ下る?(怒)
どうせアレも騙しピークなんだろう。
岩場を巻ながら登っていくと・・・
13:15 北岳山頂(標高3193m)
小屋から1時間5分。最後はあっけ無く到着した感じだった。
ヘタれな私が日本第2位の北岳山頂に立つ日が来るとは・・・
この偉業は速報として放送され、
号外も配布された(大ウソ)
北岳山荘側から登ってきたハイカーも多数で、山頂は大賑わい。
登頂記念の三角点(三等・白根岳)タッチ。
なお三角点の標高は3192.18mで、最高地点(3193m)はこの地点。
360度ガースーで、富士山はおろか全く何も見えない(涙)
ただ幸いなことに雨は降っておらず、風もほとんどなかった。
何も見えないので下山開始(13:29)
ガレた岩場が続くので、落石や浮石に注意。
両俣小屋分岐で、ひと足先に下山されたおねーさまたちに追い付く(13:47)
うん? ヘリの音が聴こえるぞ!?
ガスで見えないが、どうやら荷揚げしているようだ。
14:01 北岳肩の小屋(標高約3010m)
下りは32分。
小屋直前で、先ほど登りですれ違ったおばあさんに追い付く。
えっ? まだ降りてなかったの?
でもこの方、南アルプスでは有名人らしく、今回も塩見岳から縦走してきたそうだ(驚)
約20分おきでヘリが飛来。
その都度、小屋内か建物の陰に退避するよう指示される。
燃料や食材を荷揚げしていた。
おでんだけでも200食あったが、1ヶ月も持たないのだろう。
甲斐駒のガスはだいぶ取れてきた。
山頂方面にも再び青空が覗く。
山の天気は本当変化が早い。
荷揚げはその後も続く(14:59)
夕食? いえ、おやつです!(キリっ)
西側の斜面側のテン場には何人かの猛者たち。
この天気でテン泊される貴方は
夕食(17:00)まで時間があるので、小屋内で昼寝しよう。
どうか隣が来ませんように・・・
雨がトタン屋根を叩く音で目が覚める(16:42)
外に出てみると雨は既に止んでいた。
うん? あのシルエットはもしかして・・・
雨がガスを洗い流してくれたのか、鳳凰三山もお顔を見せてくれた。
ようやく地蔵岳(2764m)のオベリスクも望めた。
なかなか山頂部を見せてくれなかった甲斐駒ヶ岳(2967m)
甲斐駒行きたいね
来年、岡田くん、櫻井くんと一緒に登る予定(ウソ)
荒々しい男性的な甲斐駒とは対照的に、ふくよかで女性的な仙丈ヶ岳(3033m)
中央アルプスの山並みも望めた。
ついに富士山もその雄大なお姿を現す(16:51)
ここで夕食第1部開始のアナウンス。
今日は17:00・17:30の2部制になっていて、到着の早かった我々は第1部。
メニューは魚のあんかけ、焼売、ゴボウサラダetc.
もちろん、ご飯、味噌汁はお替り自由で、2杯目は大盛りにしてもらった。
1人分の席がめちゃくちゃ狭く(約45㎝幅)、本来なら3人並ぶのが普通のテーブルに4人並ぶ。
なお裏メニューだが、お替りの際、
「倍盛り!」もしくは「北岳盛り!」とコールすると、
こんな感じの盛りにして貰える。朝飯は北岳盛りにしようかな?(笑)
ただしおかすとのバランスが極めて悪いので、ご注意を。
急いで夕食を済ませ、再び外へ(17:18)
北岳側のガスもキレイに消えていた。
見えているのは騙しピークです(笑)
唯一、八ヶ岳だけは恥ずかしいのか、終日雲の中だった。
まさに高嶺の花です(笑)
熊谷からお越しのおねーさまたちとは、翌日も何度もお会いした。
地蔵岳の先には虹も出ていた。
日が傾くにつれ、影北岳も出現!
残念ながら夕焼けはイマイチだった(18:15)
絶景に乾杯!
僅かながらも赤富士も見られて大満足。
今日の眺望は諦めていたが、山の神様からのご褒美に感謝。
でも明日は雨なんだよな・・・
北岳(3193m)に来ただけぇ~ 3日目に続く・・・
(この日の行程)
4:30白根御池小屋5:22
5:23草すべりルート入口
5:52(小休止)6:02
6:59(小休止)7:11
8:17植生保護柵前(小休止)8:32
8:35右俣・草すべり合流点
9:08小太郎尾根分岐下(小休止)9:28
9:31小太郎尾根分岐
10:02肩の小屋北稜線
10:22北岳肩の小屋(昼食・休憩)12:10
13:15北岳山頂(小休止)13:29
14:01北岳肩の小屋(小屋泊)
やっぱり、山っていいね!
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