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君色グラファー（青戸成）はラブコメ（ちょいエロ）で面白い！独占欲と男ツンデレ…ネタバレ注意！ジャンプNEXT!2013WINTER感想3

カテゴリ：ジャンプ増刊号
この記事にコメントする！comment数：0：『2013年01月』02日

君色グラファー（青戸成：あおとじょう）

☆キミの気持ちにオートフォーカス!!ドキドキカラフルグラフィティ読切47ページ!!ということで増刊を買っている人には印象深い青戸成先生の新作読切です。増刊、本誌込みで掲載回数が群を抜いて多いですよね。

　作品がラブコメよりに遷移してきた感じですが、今回は主人公は宇津見真也、ヒロインは小中真央さんで、『カメラ』や『写真』に関するストーリーです。名前を並べて書いて見ると『真』の字が重なってますね。

気になったところ。

　同じことを思った人は多いのじゃないかな？と思ったのですが、主人公の動機が邪（女の子のお色気写真を撮りたい）で、『盗撮』という行為を肯定的に自己解釈している部分が気になりました。しかも、それを販売してお金を貯める…という。

　ラブコメ作品ではよくある状況だと思うのですが、何故だか、今作では、それが気になりました。もしかしたらそれは、主人公から感じる『すごい独占欲』のせいかも知れません。

独占欲、ラブコメ具合。

　宇津見氏の小中さんへの独占欲、ツンデレ的思い。自分の力じゃなく、好きな子が綺麗になったらイライラする部分とか、読んでいて心がチリチリして、ちょっと少女マンガを読んでいるような気持ちになりました。

　地味だった女の子が可愛くなるとか、私の学生生活であったような、なかったような…。「好きだ」けど言ってない、本人も自覚してない（？）ような部分にラブコメを感じました。上から目線すぎる感じもしましたが、心に響く部分も大きかったです。

良かったところ。

　クライマックス付近のバトル的展開は痛快でした。写真以外の能力、攻撃力などは『普通』であるけど、不良相手に攻撃のリーチやそのそもの攻撃力を埋める部分に説得力がありました。

　ヒロインの涙を経て、物語のラストは、「そこまで飛躍させなくても」と思ったのですが、「良い」と思いました。かなり完結した物語の印象がありました。

考えたこと。

　ストーリーの内容に『いじめ』が含まれていて、『いじめ』という暴力に対しての対抗手段として、カメラや写真が使われてます。現代社会では、携帯などもが『いじめ』と連動して、その一環として使われたりするので、いじめる側の武器になっていたりすると思いますが…。

　『曝す』という行為は決して褒められるモノじゃあないと思いますが、対抗する手段と考えると…この辺りは賛否が分かれそうですが、絶対に勝てないであろう暴力の力に対して…というようなことを考えました。答えが出なくて、思考がループしそうなので、この辺りで…。

その他一言感想。

エロ少年達は群集で個である（モブ達）。しかし、写真に群がるのは、ある意味では健全かも知れない??
駄菓子屋？の店先の筐体が叙情的。懐かしい。ゲームセンターじゃあない世界感が良い（他の客や店員の問題かも知れないけど）。
俺の被写体（もん）…だと…!?独占欲が強すぎる。

連載化されたら？

　今回の話は、ビックリするくらいに完結してますから、もしも連載化にあたっては、マイナーチェンジが必要でしょうね。写真やカメラを含めたラブコメ路線で行くなら…??

　実は、結構、チリチリする感情が描かれているので、恋愛の部分を主軸にしても面白くなりそうな気がしますし、バトル的な部分を強調しても良いかも知れません。『ロックオン！』という連載があったので、それに近くなるような気もしますが…。