シリカ(タイヤ)
ガラスや陶磁器などの原料としても用いられている二酸化ケイ素のことで、タイヤのトレッドゴムにシリカを混合すると、相反するウエット性能と転がり抵抗の両方を改善できる。通常、ヒステリシスロスの大きいゴムを使うと、ウエット路面での摩擦性能が向上してグリップがよくなる反面、転がり抵抗が大きくなって燃費が悪くなる。シリカを混合すると、ゴムは低温でも硬くならず、低温でのヒステリシスロスが大きくて、ウエット路面でのグリップ力が向上する。同時に高温での発熱が小さくなり、転がり低抗が減少する。最近、安全面からのウエット性能向上と環境面からの転がり抵抗の低減意識の高まりから、高性能タイヤや低燃費タイヤにシリカを使う例が増えている。
二酸化けい素
「SiO2」の例文・使い方・用例・文例
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