養殖と放流とは? わかりやすく解説

養殖と放流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 17:10 UTC 版)

サクラマス」の記事における「養殖と放流」の解説

ヤマメとしての食用渓流釣り遊漁用)種苗降海後の捕獲目的とした養殖と放流が行われている。孵化事業1878年から北海道河川中心に行われていた、当時放流方法浮上した稚魚を餌を与えず短期間飼育する無給放流法』で行われていたが、回帰数の増加には殆ど寄与しなかった。1960年代以降浮上後の稚魚に餌を与え方法移行し、現在では稚魚幼魚スモルト3形態で放流が行われている。稚魚幼魚での放流行った場合翌年春の降海までの河川生活期間中の自然消耗遊漁捕獲により実際に降海する数が減少するため、放流数と回帰数の相関少ない。一方スモルト放流ではほぼ全ての個体降海するため放流数と回帰数の相関は高いが、スモルト期まで約1年飼育するための施設維持管理が必要となる。 河川残留型(陸封型)のヤマメアマゴ渓流釣り対象魚として人気高く各地放流事業が盛んである。しかし、放流される個体放流場所と異な水系由来のものであることが多くヤマメ域にアマゴアマゴ域にヤマメ放流され両者容易に交配してしまいヤマメアマゴ中間的な発見されており、分布域曖昧になりつつある。このことは、放流場所の個体群持っていた遺伝的特徴を失わせてしまう遺伝子汚染問題引き起こしている(関連した話題ヤマメメダカ参照)。近年富山県神通川ではサツキマスアマゴ)との混血による魚体小型化報告されている。 新潟県佐渡島両津湾では海面養殖が行われ、「佐渡サクラマス」のブランド出荷されている。 宮崎県では株式会社Smoltによって循環養殖が行なわれている。

※この「養殖と放流」の解説は、「サクラマス」の解説の一部です。
「養殖と放流」を含む「サクラマス」の記事については、「サクラマス」の概要を参照ください。

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