静止期(stationary phase)
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「増殖曲線」の記事における「静止期(stationary phase)」の解説
対数期における分裂が一定限度に近付くと分裂は次第にその速度を落とし静止期へと移行する。この時期では細菌の分裂率と死滅率が平衡に達し、生菌数は一定となる。静止期に移行する要因として栄養不足、有害代謝産物の蓄積、過密などが挙げられる。
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静止期(G0期)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 08:28 UTC 版)
G0期は、細胞分裂も分裂の準備も行われていないG1期が延長している状態ととも、細胞周期から分かれた活動停止状態とも捉えられている[要出典]。また、神経細胞や心筋細胞などは、細胞分化の果てに有糸分裂の後分裂を止め、成熟し、残りの寿命期間を本来の機能を発揮し続ける。これらの細胞にとってG0期は細胞周期外の非分裂状態にあることからG0期は「有糸分裂後」とも言われることもある。細胞質分裂をしない多核筋細胞もG0期にあると表現される。「有糸分裂後」という用語は、時折G0期と細胞の老化の両方を示す際に使われる。多細胞真核生物における非増殖性細胞は一般的にG1期からG0期に入り、長期に、時には(神経細胞の場合などは特に)無制限にG0期にとどまることがある。完全に細胞分化した細胞のほとんどはG0期に入る。細胞の老化は、子孫細胞が成長できなくなるようなDNAの損傷や劣化に反応してなる状態である。細胞の老化とは、損傷を受けた細胞を自己破壊するアポトーシスの生化学的代替手段ともいえる。
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