防御と擬態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:12 UTC 版)
危険に遭うと触肢を高く上げ、鋏角を開き、後体を立てて威嚇する場合がある。それでも相手が諦めない場合は、鋏角で噛み付いて自衛する。背面に向けて発達した中眼は敏感な視力を有し、これは天敵への警戒に役立つと思われる。また、鋏角を擦り合わせ、摩擦音を出して威嚇する種もある。 ナミビアに生息するヒヨケムシ科の一種は、黒い体に白い背板をもつ。これは黒い体と白い前翅をもつ一部の Onymacris 属と Stenocara 属のゴミムシダマシ科の甲虫に防御擬態する特徴だと考えられる。 ヒヨケムシが別生物の擬態モデルとなった例もある。例えばイランに生息するヘビの1種 Pseudocerastes urarachnoides は、尻尾の先端がヒヨケムシの後体と脚に攻撃擬態した構造で、それを用いて鳥類を誘惑して捕食する。
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