ケーブル
ケーブル (cable) は、ロープ、絶縁体と保護被覆で覆われた電線、および光ファイバーの総称である。鉄線や鋼線を使ったものは鉄索(てっさく)・鋼索(こうさく)とも呼ぶ。
用途
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吊り下げ・牽引・支持
針金やピアノ線をより合わせたものを使い、吊橋、クレーン、ウインチ、ケーブルカー、索道などに用いられる。
また、必ずしも一般的な区分ではないが、航空機等のいわゆるフライ・バイ・ワイヤにおける「ワイヤ」が電線のことを指すのに対し、機械的に直接動きを伝えるためのものを「ケーブル」と呼ぶ(分野にもよるが、たとえば自転車などで「ワイヤ」と呼ばれているものは、この呼び分けでは「ケーブル」になる)。
送電
送電用のケーブルの電気伝導体には、電気伝導性の高い銅やアルミニウム合金を使う。機器内部などを除き、送電用の電線(送電線)は銅線を寄りあわせたケーブルである(VVFケーブルなど、機器外部に使われる電線でも銅単線のものがある)。絶縁体でケーブルが覆われたものを
通信
通信用のケーブルには銅線や光ファイバーを使う。有線電気通信設備令(有線電気通信法)において通信用ケーブルとは、光ファイバー並びに光ファイバー以外の絶縁物及び保護物で被覆されている電線である。
- メタリックケーブル
- 光ケーブル
- ツイストペアケーブル
- 同軸ケーブル
盗難
送電、通信ケーブル類は、再生利用が可能で比較的高価格で取引されている銅線が使われている場合が多いため盗難に遭いやすい。ブラジルの例では、2016年にリオデジャネイロオリンピックの開会式が開催されたエスタジオ・ド・マラカナンスタジアムが閉幕後、管理が手薄になると途端にケーブル類が盗難に遭った[1]。日本でも東日本大震災発生時に立ち入り制限区域などで送電線などの盗難が複数発生したことをはじめ、比較的人目のつく場所でも送電線が盗まれるなど被害は少なくない[2]。
脚注
- ^ リオデジャネイロ=マラカナンスタジアムの危機=荒れ果てて盗難も発生=リオ五輪組織委の怠慢が原因か ジャーナル・ニッケイ新聞(2019年1月12日)2019年6月29日閲覧
- ^ 電線盗難相次ぎ計2500m 電柱から持ち去り 朝日新聞DIGITAL(2017年6月23日)2017年6月29日閲覧
関連項目
- ワイヤ
- 電線
- 世界の主要ケーブルメーカ一覧(英語版)
鉄索
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 01:19 UTC 版)
足尾ではケーブルカー(索道)のことを鉄索と呼んだ。1890年(明治23年)にまず、細尾峠を越えて日光を結ぶ路線が作られた。最も大規模なものは、本山坑から銀山平を経て小滝坑に向かい、そこからさらに利根村根利に向かう路線である。物資や鉱石を運ぶため、足尾町内に大規模なものがいくつも作られたが、閉山後に全て撤去されている。登山家を乗せたという記述も残っており、鉱夫などの輸送にも使われたとみられる。
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