老衰
人口学者は次のような死亡の特定の側面に特別な注意を向けている。それは個人の遺伝的体質、先天異常 2、出産に伴う傷害、あるいは加齢に伴う退化的な疾病によって引き起こされる内因性死亡 1と、それとは反対に、感染症や寄生虫病、事故による傷害(出産時に子供が被る傷害は除く)等のような外的な原因によって引き起こされる外因性死亡 3である。また、妊娠、分娩および産褥 4にかかわる傷病にも特別の注意が向けられている。これらの傷病による死亡は妊産婦死亡 5と呼ばれる。妊産婦死亡率 6は1年間の妊産婦死亡数の、同じ年における出産数に対する比率として計算される。老衰 7による死亡の割合は、主に死因報告の不充分さの指標として関心が持たれている。
老衰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/24 00:05 UTC 版)
老衰(ろうすい、英語: Senility)とは、加齢により脳を含めた全臓器・細胞の力がバランスを保ちながらゆっくり命が続かなくなるレベルまで低下していき、最後に下顎呼吸後に死亡することである。現代の医療では、どんな病気だとしても、老衰を目指した治療やケアをしている。末期癌のように、自我や意識がありながら一部の臓器だけ極端に悪く苦痛を受け続けるのと異なり、意識が無いため苦痛そのものを知覚しない。そのため、最も苦痛の無い死に方であるとも言える[1][2]。
- ^ a b “1000人の看取りに接した看護師が教える、「老衰が理想的な死」と言える訳”. ダイヤモンド・オンライン (2019年2月28日). 2022年1月20日閲覧。
- ^ “在宅医療とは|医療法人 徳島往診クリニック”. toku-oushin.jp. 2022年1月20日閲覧。
- ^ 令和3年度版死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル ー 厚生労働省 令和三年8月22日(日)閲覧。
- ^ WHO>2014 ICD-9-CM Diagnosis Codes>Search>Senility
- ^ WHO>2014 ICD-10-CM Diagnosis Codes>Search>Senility
- ^ 厚生省大臣官房統計調査部『昭和25年人口動態統計(第3分冊)』p.410
- ^ WHO. “Global Health Estimates”. 2021年10月21日閲覧。
- ^ 富家孝 (2019年5月27日). “「老衰」が増えることの意味、医師は自然な死を知らない”. ヨミドクター. 読売新聞社. 2019年5月29日閲覧。
- ^ 厚生労働省>平成26年 我が国の人口動態>平成24年までの動向>54~56ページ>第5表 性・年齢階級別にみた死因順位
- ^ [1]
- ^ 老衰多いと医療費低く 男性最多は茅ケ崎市 全国平均を14万円下回る 日経調査『日本経済新聞』朝刊2017年12月25日(1面)
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