第五福竜丸とは? わかりやすく解説

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だいごふくりゅう‐まる【第五福竜丸】

読み方:だいごふくりゅうまる

昭和29年(1954)3月南太平洋ビキニ環礁米国が行った水爆実験の「死の灰」を浴びて犠牲者出した静岡県焼津木造遠洋マグロ漁船。この事件昭和30年(1955)の広島での第1回原水爆禁止世界大会開催発端となった。現在は東京都夢の島公園記念保存


第五福竜丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/26 13:28 UTC 版)

第五福竜丸(だいごふくりゅうまる、第五福龍丸)は、米国ソ連核兵器開発が急進展した冷戦時代に、アメリカ合衆国1954年3月1日ビキニ環礁で行ったテラー・ウラム型水素爆弾実験場の付近に居合わせたことにより、多量の放射性降下物(死の灰)を浴びた、乗組員23名の遠洋マグロ漁船。無線長久保山愛吉が、被爆から約半年後の9月23日に死亡した。政府調査によれば同時に被曝した船が1422隻あった。




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第五福竜丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 20:53 UTC 版)

日本とマーシャル諸島の関係」の記事における「第五福竜丸」の解説

マーシャル諸島委任統治という形で領有したアメリカは、1953年ネバダ核実験場実施されていた核実験アップショット・ノットホール作戦」の後継実験である「キャッスル作戦」をビキニ環礁及びエニウェトク環礁実施していた。キャッスル作戦は計六回の核実験により構成されており、第一回目の核実験ブラボー実験」は1954年3月1日ビキニ環礁実施された。 このブラボー実験ではマーシャル諸島沖で操業していた日本漁船「第五福竜丸」の乗組員23名も「死の灰」と呼ばれる放射性降下物汚染され日本焼津への帰国後に火傷頭痛嘔吐眼の痛み歯茎からの出血脱毛など急性放射線症候群訴えた。なお、第五福竜丸はアメリカ設定した危険区域外側操業しており、本来被曝する事はありえなかったが、爆発威力アメリカ軍想定していた5メガトン大きく上回る15メガトン達していたため、被曝した。これは広島・長崎への原爆投下に次ぐ「日本巻き込んだ第三原子力災害」となり、日本原子爆弾水素爆弾両方兵器による原子力災害被爆と被曝)を経験したとなった。そして、第五福竜丸の被爆、特に久保山愛吉無線長(当時40歳)が「原水爆による犠牲者は、私で最後にして欲しい」と遺言し死んだ出来事1954年9月23日)は、日本だけでなく世界で反核運動が始まる動機になった。またこの出来事は、特撮作品ゴジラ制作にも大きな影響与えている。 しかしアメリカ側は、仮に放射性降下物降り注いだとしてもマグロなど水揚げされ水産物汚染される事はなく、大量海水ですぐに希釈されると主張。しかし広島・長崎への原爆投下や第五福竜丸事件があった事から日本はそれを信じずに独自に海の放射能汚染実態解明しようという一大プロジェクト水産庁主導始動して、海洋水産・大気・環境放射能などの専門家乗せた俊鶻丸をビキニ環礁に向かわせた。現地住民の協力得た結果放射能海水ではすぐに薄まらない事が証明され、また世界で初め放射能汚染物質食物連鎖通じてマグロカツオ体内蓄積されていくと判明した。この結果日本における反核運動助長し長らく放射能水爆実験関係性否定してきたアメリカ原子力規制委員会にもその関連性認めさせた。この時プロジェクト中心的存在であった三宅泰雄は、それ以降マーシャル諸島にたびたび調査赴いて放射能危険性訴え続けて高い評価得ている。 なお、現在ではビキニ環礁水爆恐ろしさ伝え負の遺産として世界遺産登録されており、広島市原爆ドームもまた原爆恐ろしさ伝え負の遺産として世界遺産登録されているなど、共通項存在するその事から、マーシャル諸島広島市なき世界を訴え立場を共にしており、広島ではビキニ環礁題材にした講演会開かれるなど交流存在する

※この「第五福竜丸」の解説は、「日本とマーシャル諸島の関係」の解説の一部です。
「第五福竜丸」を含む「日本とマーシャル諸島の関係」の記事については、「日本とマーシャル諸島の関係」の概要を参照ください。

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