研究業績の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 01:52 UTC 版)
同人のこれまでの研究は、東北大学大学院生及び教養部助手時代の原子核物理学、同情報処理教育センター助教授としての計算機教育分野、及び同金属材料研究所教授としてのスーパーコンピューターを用いた新材料設計と非平衡系材料データベース構築・提供と広範にわたるものである。これらの内でも特筆すべきものを挙げる。(1)原子核による電子散乱理論の高度な計算プログラムを作成して実験家との共同研究を行い、その成果を公表することにより、本学の成果が世界に知られるようになった。(2)計算機を用いた教育管理システムを構築し、教養部全学生に対して国内初の大規模情報処理教育を可能とし、実際に多人数教育を担当した。(3)仏教文献の自動認識によって科学的な仏典の比較研究法を確立し、仏教の本質に迫る成果を出すことに寄与した。(4)世界で初の非平衡材料データベースを構築し、著名なLandolt-Börnsteinシリーズとして出版した。(5)スーパーコンピューターを用いた超大規模シミュレーション計算により、新規材料設計開発を行った。(6)磁性の根源を解明し、これまでの標準的な教科書が誤っていることを正した。これらの研究成果に対し、東方学術賞(Eastern Prize)、科学技術情報センター学術賞、The Ken Francis Award、日本金属学会学術功労賞、IBM Shared University Research Award、日本金属学会学術貢献賞、ACCMS賞等が授与されている。
※この「研究業績の概要」の解説は、「川添良幸」の解説の一部です。
「研究業績の概要」を含む「川添良幸」の記事については、「川添良幸」の概要を参照ください。
- 研究業績の概要のページへのリンク