せっ‐か〔セキクワ〕【石化】
石化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/02/04 23:57 UTC 版)
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石化（せきか、せっか）とはフィクションでモチーフとして用いられる、人間や動植物が魔法や呪いなどによって、石に変えられてしまう現象である。ここでいう「石」とは自然物のそれとは限らず、石像化状態となったり、経年劣化や破損が遅いものや全く伴わないケースも多々見受けられる[1]。
神話・伝承における石化
石化は民間伝承や神話の基本的なテーマであり、ゴルゴーン[2]三姉妹のメドゥーサや[3]、バジリスク[4]、コカトリスなどの多くの伝説上の怪物と関連付けられている[5]。ノルウェー民話『心臓のない巨人』などのおとぎ話においては、探索に失敗した登場人物が石化し、探索を成功させた主人公によって助けられるというモチーフが使用されている[6]。
ゲームにおける石化
さまざまなロールプレイングゲームや『NetHack』などのローグライクゲームでは、石化は何らかの魔法の呪文やアイテムによってもたらされるキャラクターの状態変化の一つである。石化状態においては、キャラクターの一切の物理的な行動が禁止され、場合によっては思考活動も停止する。同じような行動不能状態である睡眠や麻痺よりも深刻な状態変化として扱われ、石化状態に陥ったキャラクターを治療する手段は限られている[7]。『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の呪文「ストーントゥフレッシュ」や、『ファイナルファンタジーシリーズ』のアイテム「金の針」などの、魔法の呪文やアイテムによって回復させなければならない。自然治癒しない設定の場合は、全員が石化してしまうと死亡したときと同様にゲームオーバー扱いとなってしまう。 石化中のキャラクターの扱いは作品によって異なり、敵の攻撃対象から外れるもの、『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』のように防御力が上がるもの、逆に『テイルズ オブ グレイセス』のように受けるダメージが増加するもの、『ファイナルファンタジーX』のように攻撃されると砕けてしまうもの等がある。
一方、『星のカービィシリーズ』の主人公カービィは、自身を石化させる「ストーン」という能力を使える。石化中は基本的に動けない[注 1]が、その代わり敵の攻撃の殆どを無効化したり、空中から落下して敵を押し潰したりすることができる。また、拳型の岩を手に付けてアッパーカットを繰り出す技も持つ。
特撮における石化
相手そのものを石に変えるだけでなく、『仮面ライダー (スカイライダー)』のザンヨウジューのように「対象を石(のように硬い物質)で包み込む」というパターンもある。 また、『仮面ライダーウィザード』のガーゴイルのように、自身を一時的に石化させることで敵の攻撃を防いだり、自重を増してのプレス攻撃に転用するという使い方も見られる。
注釈
- ^ 『星のカービィ64』やアニメ『星のカービィ』のように、石化中でも動ける作品も存在する。
脚注
- ^ 井辻朱美 2005, p. 45.
- ^ 宮本幸枝 2015, p. 90.
- ^ 朝里樹 2021, p. 62.
- ^ 金光仁三郎 2012, p. 125.
- ^ 幻想世界を歩む会 2016, p. 54.
- ^ 高野まき子 1986, p. 73.
- ^ 高平鳴海 2012, p. 81.
参考文献
- 高野まき子「外魂観念について」『口承文芸研究』第9号、日本口承文芸学会、1986年、69-75頁、ISSN 24362263。
- 井辻朱美 (2005). ファンタジー万華鏡. 研究社. p. 45. ISBN 9784327481483
- 金光仁三郎 (2012). 知っておきたい 伝説の英雄とモンスター. 西東社. p. 125. ISBN 9784791614882
- 高平鳴海 (2012). 知っておきたい 魔法・魔具と魔術・召喚術. 西東社. p. 81. ISBN 9784791616060
- 宮本幸枝 (2015). モンスター大百科. 学研プラス. p. 90. ISBN 9784052043314
- 幻想世界を歩む会 (2016). 幻想世界幻獣事典. インプレス. p. 54. ISBN 9784773085761
- 朝里樹 (2021). 大迫力！禁断の都市伝説大百科. 西東社. p. 62. ISBN 9784791685646
関連項目
- 石化泉 - 高いミネラルで水中のものを鉱物で覆う水を湧出させる泉。ナレスボロの泉など
- 石化作用 ‐ 堆積物が長期間の圧縮によって、堆積岩となる過程。
- タフォノミー ‐ 遺体の変化（化石化も含む）を扱う学問。
- 石化物 - パーミネラリゼーション、珪化、黄鉄鉱化
- 石児 - 母親の胎内で死んだ胎児が、母親の生体防御によって石灰化したもの。
- コンクリーション
- ジローラモ・セガート ‐ 18世紀のイタリアの博物学者。遺体などを石化させる研究を行った。
- 進行性骨化性線維異形成症 - 筋肉や腱などが骨化していく病気。
石化（ストーン）
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/05/14 15:04 UTC 版)
一定時間キャラクターが石となり、動けなくなる。一定時間内に状態異常を解除しなければ、解除時にダメージを受ける。
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「石化」の例文・使い方・用例・文例
- 化石燃料は動植物の化石化によって作られる。
- 化石化して石炭になる.
- 石化森, 化石の森.
- 恐怖は、彼の感情を石化した
- 恐れは、彼女の考えを石化した
- 時間とともに石化される木
- 小さい動物は、化石化して、今は石灰岩に埋め込まれる
- 時代遅れの化石化した方法
- ヒバマタ目の藻の化石化した鋳型もしくは跡
- 石化した針葉樹の世界で最も大きな集積地であるアリゾナの国定公園
- 石化で作成された岩石
- 石炭紀の化石化した裸子植物
- 初期の時代に存在した植物や動物が化石化する過程
- 珪化という化石化作用
- 大昔の生物が化石化してできた燃料源
- 化石化した骨の入った7500万年前の石が2006年に和歌山県で発見された。
- 石の１つには，滄竜の後肢の化石化した骨４つが含まれていた。
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