盛衰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/05 07:35 UTC 版)
どちらかというとインテリ趣味のサロン音楽の類いで、聴衆を選ぶきらいがあったため、国民に遍く知られる爆発的な大ヒットという楽曲に乏しい。 そんなルククルンにも競合があったのは1970-72の頃で、競争相手は、まるで対照的なルクトゥンだった。どちらも映画の主題歌や挿入歌として人気を博し、この時期にも、たくさんの名曲が作られた。幾人もの歌手が映画に出演し、さらに主演もし、あまつさえ人気を博する者までいて、その競合は熾烈を極めたが、優等生的なルククルンよりも、庶民的なルクトゥンのほうがタイ庶民の支持を受け、この競争のあとルククルン人気は下火になってしまう。時折、思い出したようにルククルンのCDがリリースされて、根強いファン層にそこそこ売れるものの、ルクトゥン級の大ヒットには至らない。 ルククルンの歴史の中で特筆すべきは、1987年から1990年の間に、全部で13枚のルククルン・アルバムを発表したユアマイというアコースティック・アンサンブルで、このバンドの女性専属歌手がオラウィー・サッチャノーンだ。その美しい歌声は「ガラスの鈴の歌声(นักร้องเสียงระฆังเเก้ว)」の異名を取り、下火だったルククルン人気を再燃・復活させ、カセット・テープも併せて累計100万枚以上を売り上げた。ルククルンとしては空前にして絶後の売上となり、業界の話題となった。この売上に大きく貢献した要因が、オラウィーの歌声である。 1996年、かつての人気アイドル・ガールズ・グループ「サオ・サオ・サオ(สาว สาว สาว)」のメンバーであったオラワン・イェンプンスク(อรวรรณ เย็นพูนสุข)」が美しいアレンジメントのアコースティック・アンサンブルをバックにルククルンの名曲を吹き込みアルバムCDとDVDをリリースした。しかし評判は上々だったものの、売上は今ひとつ伸びなかった。 また、2019年5月16日ー7月4日にタイ民放31チャンネル(ทางช่องวัน31)で放映されたテレビドラマ「ルククルン(ลูกกรุงー全29回)」では劇中歌として、かつてのルククルンの名曲がふんだんに紹介され、このドラマのヒットにより、ルククルンへの関心が高まった。
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