登録商標問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 00:40 UTC 版)
1959年に大幸薬品が「正露丸」商標登録を行い、今も権利は有効ではあるが、実際には、大幸薬品以外の各社から正露丸が発売されている。これは過去に「正露丸」という商標に関して裁判が行われ、「正露丸」という語は「クレオソートを主材とする胃腸用丸薬自体の一般的な名称として国民の間に広く認識されていた」と判断する判決が下されたこともその一因である。そのため、薬局・薬店・ドラッグストア等で購入する際には「ラッパのマークの正露丸」と指定する事で大幸薬品の正露丸を購入する事が出来る(TVCMでは他社製品の正露丸との差別化を図るため、正露丸の主成分である木クレオソートの薬効についてなど、どのように正露丸が効いているのか、CGを用いて、腸管内のイメージを表現。学術面を強化して、差別化を図っている)。TVCM以外でも、TBSラジオ・JRN系「ドライバーズ・リクエスト」のヒッチハイクCM、ニッポン放送・NRN系「ミュージックスクランブル」「どうですか歌謡曲」のカウキャッチャーCMや地元・本社のある大阪のMBSラジオなども行っている。ちなみにCMで使われているラッパ曲は、旧陸軍で信号ラッパを用いて伝達用に吹奏されていた「喇叭(らっぱ)譜・食事」(通称・食事ラッパ)。現在でも自衛隊で「喇叭譜」は用いられているが、CMで使用されている旧陸軍のものとはメロディが異なっている。ラッパのメロディによるCMは1951年に日本で民間放送が開始された頃から60年以上にわたって使われている。また2014年から放映されている森高千里が出演する正露丸のCMでは森高がラッパのメロディにを歌詞を付けているバージョンが放映された。
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