発動機選定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 03:23 UTC 版)
開発開始当初に問題となったのは、他の日本機と同じく搭載発動機の選定だった。開発要求書で指定されていた護は九七式一号艦攻等で実績のある単列9気筒の光を複列14気筒化した1,800馬力級の中島製発動機で、火星は九六式陸上攻撃機等で実績のある金星のボア・ストロークを拡大した1,500馬力級の三菱製発動機だった。海軍は非力ではあるものの既に十二試陸上攻撃機(後の一式陸上攻撃機)試作機に搭載されて各種試験が進められていた火星を推していたが、中島側は自社製であるため改修が容易に行えること、現状でも火星より大馬力であるが2,000馬力級まで出力向上が見込めること、火星より燃料消費量が少ないこと等を理由に護を推していた。議論の末、海軍が中島の主張を入れる形で昭和16年(1941年)3月に搭載発動機を護とすることに決定した。
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