かざん‐がん〔クワザン‐〕【火山岩】
火山岩
火山岩
火山岩とは地表または地表近くの場所で急激に冷却固結した岩石で、構成鉱物は大粒の結晶になるひまがなく一般に細粒である。また、結晶度が低く、ガラス質の部分が多い事がある。
一般には岩石の分類は、その成因により、火成岩、堆積岩、変成岩に大別される。火成岩は、高温マグマが冷却してできる岩石であり、冷却する場所、期間に応じて深成岩、半深成岩、噴出岩または火山岩に分類される。火山岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/07 15:08 UTC 版)
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火山岩(かざんがん、英: volcanic rock)は、マグマ由来の岩石(火成岩)のうち、火口近くで急激にマグマが冷えて固まったもの。多くは火山から噴出されてできるため、噴出岩(ふんしゅつがん、effusive rock)ということもある。対応する火成岩の深成岩に比べ、岩石中の鉱物の粒が小さいことと、石基を持つ点が異なる。
火山岩という名称は火成岩とまぎらわしいが、火成岩は火山岩や深成岩を含む、マグマからできた岩石の総称である。
斑状組織
火山岩には、斑晶(はんしょう、phenocryst)と石基(せっき、groundmass)が含まれることが多い[1]。斑晶や石基から構成される組織を斑状組織(はんじょうそしき、porphyritic texture)という[1]。
斑晶は、粗粒の結晶で、噴出前にマグマだまり内で結晶化されたものである[2]。石基は、細粒の鉱物やガラスにより構成されている部分のことで[1]、火山噴出時に急冷されることで形成された[2]。
主な火山岩
火山岩の産状
利用
加熱すると冷めにくいことから、余剰電力で火山岩を750℃程度に熱し、必要な時に取り出した熱で蒸気タービンを回して発電する「岩石蓄電」に使われる[3]。
参考文献
- 久城, 育夫、荒牧, 重雄、青木, 謙一郎 編『日本の火成岩』岩波書店、1989年。ISBN 4-00-005766-9。
- 豊遙秋、青木正博『検索入門 鉱物・岩石』保育社、1996年。ISBN 4-586-31040-5。
- 周藤賢治、小山内康人『記載岩石学 : 岩石学のための情報収集マニュアル』共立出版〈岩石学概論〉、2002年。ISBN 4-320-04639-0。
- 榎並正樹『岩石学』共立出版〈現代地球科学入門シリーズ〉、2013年。ISBN 978-4-320-04724-2。
脚注
- ^ a b c 周藤・小山内 2002, p. 8.
- ^ a b 榎並 2013, p. 56.
- ^ 「岩石蓄電 22年にも実用化 シーメンス、10社以上と覚書」 『日本経済新聞』朝刊2020年1月30日(企業3面)2020年2月23日閲覧
関連項目
外部リンク
- “岩石の分類”. 石の博物館. 広島大学. 2011年6月6日閲覧。
- 山岸宏光. “火山岩岩石の露頭の見方”. 実務者のための岩石肉眼鑑定法. 斜面防災対策技術協会. 2011年6月6日閲覧。
- 日本大百科全書(ニッポニカ)『火山岩』 - コトバンク
火山岩
「火山岩」の例文・使い方・用例・文例
- 噴出岩, 火山岩.
- 火山岩
- 火山岩は火山ガラス黒曜石を含んでいる
- 一緒に溶かされた大きい断片から成る火山岩
- 膨張するガスによって形成された丸い空洞が、その後鉱床で満たされる火山岩
- 暗灰色をした火山岩
- ぎっしり詰まった火山灰から成る硬い火山岩
- 強い酸性を示す火山岩
- 火山岩塊という火山放出物
- 融合した火山岩片の集合
- 火山岩に含まれた物質
- リュウモン岩という火山岩
- その海域の海底は約1億3000万年前のものだが,そこの火山岩はわずか5万年から100万年ほど前のものだと推定されている。
- これらの像のほとんどは火山岩を削って彫られ,「アフ」と呼ばれる石の祭壇の上に置かれた。
- 火山灰や火山岩が空中に噴出した。
火山岩と同じ種類の言葉
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