油津駅
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油津駅 | |
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カープ仕様となった駅舎(2020年10月) | |
あぶらつ Aburatsu (カープ油津駅) | |
◄日南 (2.2 km) (4.3 km) 大堂津► | |
東は元油津駅(初代・油津駅) | |
所在地 | 宮崎県日南市岩崎[1] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■日南線 |
キロ程 | 46.0 km(南宮崎起点) |
電報略号 | ラツ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- | 148人/日(降車客含まず) -2015年- |
開業年月日 | 1937年(昭和12年)4月19日[1] |
備考 | 簡易委託駅[1][2] |
油津駅 | |
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あぶらつ Aburatsu | |
(1.0 km) 元油津► | |
所属事業者 | 日本国有鉄道 |
所属路線 | 日南線(貨物支線) |
キロ程 | 0.0 km(油津起点) |
開業年月日 | 1941年(昭和16年)10月28日 |
廃止年月日 | 1960年(昭和35年)7月25日 |
油津駅(あぶらつえき)は、宮崎県日南市岩崎にある、九州旅客鉄道(JR九州)日南線の駅である[1]。
宮崎・志布志方面からの一部列車は当駅で折返すが、日中を中心に双方向の列車に接続している。
歴史
- 1937年(昭和12年)4月19日:鉄道省志布志線(現・日南線)大堂津駅 - 当駅間延伸時に終着駅として開設[1]。それに先立つ4月5日に油津線初代油津駅が元油津駅に改称。
- 1941年(昭和16年)10月28日:志布志線当駅 - 北郷駅間延伸、途中駅となる。同時に貨物支線当駅 - 元油津駅間開通。
- 1960年(昭和35年)7月25日:貨物支線当駅 - 元油津駅間廃止。
- 1963年(昭和38年)5月8日:志布志線志布志駅 - 北郷駅間が日南線へ編入、同線の駅となる[3]。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物取扱廃止[3]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、九州旅客鉄道(JR九州)の駅となる[3]。
- 2004年(平成16年)4月1日:簡易委託駅化[1][2]。
- 2018年(平成30年)2月4日:駅舎外観を赤く塗替え、愛称が「カープ油津駅」となる[4][5]。
- 2022年(令和4年)
- 開業当時の油津駅(開通記念絵葉書)
- 赤く塗り替えられる前の油津駅(2005年3月)
駅構造
島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な地上駅[1]。駅舎とホームは構内踏切で連絡している。構内は広く、以前は側線があったので、ホームと駅舎間は少し離れている。1937年(昭和12年)の開業当時からの駅舎が使用されている[1]。
元は白を基調とした駅舎であったが、日南市が長きに渡り広島東洋カープのキャンプ地であることから地元のカープファンの提案により、2018年2月より駅舎を赤く塗替え、「カープ油津駅」の愛称が付けられることとなった[4][5][注釈 1]。更に、日南飫肥杉デザイン会が駅舎内部もカープ仕様にすることを企画し、クラウドファンディング等の資金で内装も改められ、2022年2月8日にリニューアル式典が実施された[6]。
簡易委託駅であり[2]、きっぷうりばが設置されている[8]。以前は駅員が配置されていたが、2004年(平成16年)4月1日限りで無人駅化された[1]。しかしそれに危機感を抱いた日南市は、市の外郭団体である日南市観光協会を市役所内から駅舎内に移転、観光案内所を開設。同時に出札業務を受託し、簡易委託駅となった[2]。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | ■日南線 | 上り | 南宮崎・宮崎方面 |
下り | 南郷・志布志方面 |
利用状況
2015年(平成27年)度の1日平均乗車人員は148人である。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1996年 | 276 |
1997年 | 262 |
1998年 | 242 |
1999年 | 233 |
2000年 | 241 |
2001年 | 218 |
2002年 | 212 |
2003年 | 207 |
2004年 | 170 |
2005年 | 169 |
2006年 | 160 |
2007年 | 182 |
2008年 | 175 |
2009年 | 170 |
2010年 | 160 |
2011年 | 157 |
2012年 | 158 |
2013年 | 153 |
2014年 | 147 |
2015年 | 148 |
駅周辺
駅周辺には油津市街地が広がっており、各種銀行等も揃っている。
バス路線
- 1番のりば
- 2番のりば
- 宮崎空港・宮崎駅行
- 伊比井方面 ANAホリデイ・イン リゾート宮崎(旧・青島パームビーチホテル)行
- 中益安・北郷方面 さくらアリーナ行
- 内野田・北郷方面 さくらアリーナ行
- 風田方面 松永行・風田行
- 飫肥行
- 南郷・夫婦浦方面 幸島入口行
隣の駅
かつて存在した路線
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j 『週刊 JR全駅・全車両基地』 44号 宮崎駅・都城駅・志布志駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月23日、26頁。
- ^ a b c d “日南市観光協会 JR油津駅に移転 切符販売や駅舎管理、無人化防ぐ=宮崎”. 読売新聞 (読売新聞西部本社): p. 32(朝刊). (2004年4月2日)
- ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、775頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 『カープ油津駅お披露目セレモニー(除幕式)ご案内』(PDF)(プレスリリース)日本一のカープ駅をつくる会、2018年1月26日。オリジナルの2020年11月7日時点におけるアーカイブ 。2020年11月7日閲覧。
- ^ a b “駅舎赤く染め「カープ油津駅」に JR九州も快諾 宮崎”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2017年12月9日). オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブ。 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b “油津駅内装もカープ仕様 赤の飫肥杉プレートずらり”. 宮崎日日新聞 (宮崎日日新聞社). (2022年2月8日). オリジナルの2022年5月1日時点におけるアーカイブ。 2022年5月1日閲覧。
- ^ “JR九州が組織強化へ 名称変更し「宮崎支社」発足”. 宮崎 NEWS WEB. NHK (2022年4月1日). 2022年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月1日閲覧。
- ^ 油津駅 - JR九州.2021年12月22日閲覧
- ^ “企業グループ”. 企業案内. 山形屋. 2024年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月18日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 油津駅(駅情報) - 九州旅客鉄道
固有名詞の分類
- 油津駅のページへのリンク