橘花と火龍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 06:55 UTC 版)
「メッサーシュミット Me262」の記事における「橘花と火龍」の解説
Me262の資料と図面が、Me163の資料と共に、日独間の連絡潜水艦便(遣独潜水艦作戦)で日本に送られた(ただし実際には多くの資料が輸送中に失われた)。これを参考に中島飛行機が海軍向けに特殊攻撃機「橘花」を開発し、終戦直前の1945年8月7日に初飛行に成功した。しかし2度目の試験飛行で離陸前にオーバーランして故障し、修理中に終戦を迎えた。 なお中島飛行機は、同じくMe262を参考にして陸軍向けの戦闘襲撃機キ201「火龍」も計画していた。火龍は完成に至らず終戦を迎えている。 また、1944年9月頃には陸軍によって、Me262Aのエンジンを国産の軸流ターボジェットである中島・日立「TR230」(静止推力885 kg)または三菱「TR330」(静止推力1,300 kg)に変更した仮称「川崎ロケット機」を、川崎航空機で国産化することが計画された。1号機の完成は1945年12月を予定していたが、キ201に計画変更される形で中止された。
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