核内受容体とは? わかりやすく解説

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核内受容体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/08 14:31 UTC 版)

核内受容体(かくないじゅようたい、nuclear receptor)とは細胞タンパク質の一種であり、ホルモンなどが結合することで細胞核内でのDNA転写を調節する受容体である。発生恒常性代謝など、生命維持の根幹に係わる遺伝子転写に関与している。ヒトでは48種類存在すると考えられている[1]


  1. ^ Zhang Z, Burch PE, Cooney AJ, Lanz RB, Pereira FA, Wu J, Gibbs RA, Weinstock G, Wheeler DA (2004). "Genomic analysis of the nuclear receptor family: new insights into structure, regulation, and evolution from the rat genome". Genome Res 14 (4): 580–90. doi:10.1101/gr.2160004 PMID 15059999
  2. ^ Wärnmark A, Treuter E, Wright AP, Gustafsson J-Å (2003). "Activation functions 1 and 2 of nuclear receptors: molecular strategies for transcriptional activation". Mol. Endocrinol. 17 (10): 1901–9.
  3. ^ Nuclear Receptors Nomenclature Committee (1999). "A unified nomenclature system for the nuclear receptor superfamily". Cell 97 (2): 161–3. doi:10.1016/S0092-8674(00)80726-6 PMID 10219237
  4. ^ Laudet V (1997). "Evolution of the nuclear receptor superfamily: early diversification from an ancestral orphan receptor". J. Mol. Endocrinol. 19 (3): 207–26. doi:10.1677/jme.0.0190207. PMID 9460643


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核内受容体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/16 06:25 UTC 版)

エストロゲン受容体」の記事における「核内受容体」の解説

ERには2つアイソフォーム存在しており、それぞれERα(NR3A1、595アミノ酸残基)およびERβ(NR3A2、530残基)と呼ばれる。これらは独立した遺伝子(ESR1、ESR2)から産生され選択的スプライシングによる産物ではない。ESR1は6q25.1に存在し、ESR2は14q21-22存在している。リガンドの結合により活性化されERタンパク質ホモ(αα、ββ)あるいはヘテロ二量体(αβ)を形成するまた、ERαとERβはいずれ6つドメインA-F領域)から構成されている。2種類受容体タンパク質間ではアミノ酸配列配列類似性高くDNA結合領域C領域)で96%、リガンド結合領域(E/F領域)は若干低く58%となっているが、A/B領域やD領域では配列類似性が低い。ER転写活性化関与する2つドメイン構造はA/B領域およびE領域内に存在しそれぞれAF-1およびAF-2と呼ばれている。これらのリガンド対す反応性それぞれ異なり、AF-1による転写活性化リガンド依存性であり恒常的に転写活性化能を示すが、AF-2による転写活性化リガンドの結合依存している。さらに、DNA結合領域C領域)には2つZnフィンガーモチーフが含まれDNA上に存在する応答エレメントERE:AGGTCAnnnTGACCT、nはATGCいずれか核酸)との結合関与している。D領域ヒンジ領域呼ばれ受容体タンパク質の柔軟性形成している。カルボキシル基末端側のEおよびF領域リガンドとの結合関与しているドメインであり、リガンド結合状態においてはhsp90hsp70等の分子シャペロン結合している。また、この領域受容体タンパク質二量体形成においても重要な働きをしている。

※この「核内受容体」の解説は、「エストロゲン受容体」の解説の一部です。
「核内受容体」を含む「エストロゲン受容体」の記事については、「エストロゲン受容体」の概要を参照ください。

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