東京湾平均海面(TP)
東京湾平均海面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 05:56 UTC 版)
「量水標」も参照 東京湾平均海面(Tokyo Peil:T.P.)とは、全国の標高の基準となる海水面の高さである。「東京湾中等潮位」とも呼ばれる。実際の測量の基準としては、本土から遠く離れた離島を除いては(後述)、日本水準原点が使われる。 測量法では、「平均海面」の用語を用いているが、水路業務法では、「平均水面」の用語を用いていることに注意すべきである。水路業務法は、海面以外の湖や河川の水面についても適用があるため、「水面」を用いているのである。 日本水準原点の最初の標高 24.5000メートルの数値は、1884年、霊岸島量水標(現在の東京都中央区新川、当時の隅田川河口にあたる。)における1873年6月から1879年12月までの毎日(一時期欠測あり)の満干潮位を測定して平均値を算出し、量水標の読み(荒川工事基準面、Arakawa Peil、A.P.)で1.1344メートルを東京湾平均(中等)海面 「T.P.」(Tokyo Peil)とし、この位置をゼロメートルとして全国の標高の基準と定めた。 東京湾平均海面が定められるまでの水準測量は、各地の主要河川の河口に量水標と呼ばれる験潮場を設置し、その記録によって求めた平均潮位をもとに地域ごとに基準を定めていた。その名残りが日本各地の河川・港湾における「特殊基準面」と言われているものである。
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