はっとり‐らんせつ【服部嵐雪】
服部嵐雪
嵐雪の代表作
庵の夜もみじかくなりぬすこしづゝ(『あら野』)
かくれ家やよめ菜の中に残る菊(『あら野』)
我もらじ新酒は人の醒やすき(『あら野』)
雪は申さず先ず紫の筑波かな(『猿蓑』)
狗背の塵に選らるる蕨かな(『猿蓑』)
出替りや稚ごころに物哀れ(『猿蓑』)
下闇や地虫ながらの蝉の聲(『猿蓑』)
花すゝき大名衆をまつり哉(『猿蓑』)
裾折て菜をつみしらん草枕(『猿蓑』)
出替や幼ごゝろに物あはれ(『猿蓑』)
狗脊の塵にゑらるゝわらびかな(『猿蓑』)
兼好も莚織けり花ざかり(『炭俵』)
うぐひすにほうと息する朝哉(『炭俵』)
鋸にからきめみせて花つばき(『炭俵』)
花はよも毛虫にならじ家櫻(『炭俵』)
塩うをの裏ほす日也衣がへ(『炭俵』)
行燈を月の夜にせんほとゝぎす(『炭俵』)
文もなく口上もなし粽五把(『炭俵』)
早乙女にかへてとりたる菜飯哉(『炭俵』)
七夕やふりかへりたるあまの川(『炭俵』)
相撲取ならぶや秋のからにしき(『炭俵』)
山臥の見事に出立師走哉(『炭俵』)
濡縁や薺こぼるゝ土ながら(『續猿蓑』)
楪の世阿彌まつりや靑かづら(『續猿蓑』)
喰物もみな水くさし魂まつり(『續猿蓑』)
服部嵐雪
服部嵐雪(はっとり らんせつ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 09:17 UTC 版)
「蕉門十哲」の記事における「服部嵐雪(はっとり らんせつ)」の解説
承応3年(1654年) - 宝永4年(1707年) 其角とならんで蕉門の双璧をなす。
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