粗出生率(普通出生率)
一般的用語としての出生率 1は、ある人口または部分人口において一定期間に観察される出生数を、その期間のその人口または部分人口の規模に関係づけることによって計算される率を表す。この率は通常人口1000人当たりで表され、期間は1年が普通である。出生率という用語が限定詞なしで用いられる場合は粗出生率(普通出生率) 2を指し、出生総数を総人口で割ることによって得られる。出生数に後期胎児死亡数を含めて総出産率 3が計算されることがある。嫡出出生率 4ならびに非嫡出出生率 5は、それぞれ分子を嫡出出生ならびに非嫡出出生、分母を有配偶女子人口ならびに非有配偶女子人口に分けて計算される。ただし、非嫡出出生割合 6、すなわち出生1000当たりの非嫡出出生数を使うことが多い。異なった人口の出生率を比較する目的で、人口構造(普通には性(男女)・年齢別構造)の違いが出生率に及ぼす影響を除去するために標準化出生率 7がよく用いられる。婦人子供比率 8は、再生産年齢、たとえば15~49歳の女子人口1000人当たりの0~4歳の子供人口として表されるのが普通で、信頼できる出生統計が入手できない場合の出生力指標として用いられる。 4,5.嫡出出生率ならびに非嫡出出生率の分母は、時に総人口を用いることもある。
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