新館の完成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 16:13 UTC 版)
戦後の日比谷図書館は、1949年(昭和24年)11月に京橋仮館舎にて閲覧を再開した。1951年(昭和26年)3月に館長に就任した土岐善麿は新館の建設を進め、図書館は改築工事のために1955年(昭和30年)2月に港区麻布(現在の有栖川宮記念公園)にあった養正館に一時移転した。 現在の施設は、1957年(昭和32年)10月3日に落成式が行われ、翌4日から一般の利用が開始された。設計は東京都建築局(高橋武士)によるもので、特徴的な三角形の平面は土岐善麿の発案とされる。当初は予算上の制約から3階建てであったが、1961年(昭和36年)4月に4階部分の増築が完成した。 1978年1月には、統計資料を集計する利用者のために電卓専用席を開設。後に全国の図書館で設けられるパソコン利用可能席の先駆けとなった。 2006年(平成18年)には、DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれている。 2009年(平成21年)4月の休館前時点では、利用者は地下1階から3階まで利用することができ、主な施設は地下1階に食堂、喫煙コーナー、1階に閲覧室、CDコーナー、2階に図書室、3階に閲覧室、新聞室、雑誌室等があった。
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