外用薬として
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パントテン酸のアルコール類縁体のデクスパンテノール(ドイツ語版)は、保湿、創傷治癒の商品に成分として含まれ、ドイツでは1944年にベパンテン軟膏 (Bepanthen) が登場した。保湿作用があり、皮膚バリア機能を修復する。1.2%にアレルギー性接触皮膚炎が起こっており、以前の研究における比較的高い発生率に一致する。軽症から中等症のアトピー性皮膚炎の子供に、ステロイドと同等の効果であった。 プロビタミンB5の形態のパントテン酸は、パンテノール(英語版)である。シャンプーなどの化粧品に配合されている。パンテノールは日本では目の疲れをとる目的で目薬に配合している製品もある。パンテノールとナイアシンを配合した軟膏 (Bepanthen SensiDaily) は、非炎症性の乾燥、敏感肌を対象としているため、108名の小児アトピー性皮膚炎の維持期に使い、3か月後に炎症がなかった割合はパントテン酸軟膏で96%、比較対象の保湿剤で77%であった。皮膚バリア機能と水分量に効果があった。
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外用薬として
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日本で、2018年からナイアシンアミドのシワ改善作用の効能表示が承認されている。また2007年から美白有効成分(ニコチン酸アミド)として同様に承認されている。色素のメラニンを生成する酵素のチロシナーゼを阻害するのではなく、メラノソーム転移を35-68%阻害して色素沈着を減少させる。 ニキビ(尋常性痤瘡)に対して、以下が2017年のレビューで発見された。80人の被験者で、抗生物質のエリスロマイシンと同等の病変の減少が見られニコチンアミドでは皮脂が減少していた。76名の被験者で、中等症のニキビに対して、ニコチンアミドはクリンダマイシンと同等の有効性であった。白人と日本人計50人が被験者となったRCTでは、皮脂の分泌に関して日本人では排泄速度を、白人では分泌量を抑制した。中等症のニキビに対して、クリンダマイシンにニコチンアミドを追加してもクリンダマイシン単独との差はなかった。 別のレビューでは以下が発見された。ニコチンアミドは脂性肌、クリンダマイシンはそうでない場合により有効であった。またニコチン酸アミドとリン脂質を使った研究があった。 美容に対して以下が、2017年のレビューで発見された。30人の健康な女性が被験者となったランダム化比較試験 (RCT) では、シワを減少した。50名でのRCTではシワ、色素沈着、黄色味が減少し、弾力が向上した。色素沈着を減少。 2018年のレビューでは、以下が見つかった。RCTで、わきの下の色素沈着について、良好な結果があった比率はニコチンアミドで24%、デソニド(ステロイド外用薬)で30%、偽薬で6%であった。RCTで、トラネキサム酸とニコチンアミドを配合したクリームを用いて、42名の韓国人女性の顔にある不規則な色素沈着を減少させた。
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