地下シェルター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 02:26 UTC 版)
「アゾフスタリ製鉄所」の記事における「地下シェルター」の解説
欧州最大級の同製鉄所は、ソビエト連邦時代に建設された巨大施設である。その当時に備えられたシェルターは、核攻撃などを想定した地下6階のトンネルなどであった。 平和な時代はこの空間は倉庫として使われていた。2014年の親露派武装勢力によるマリウポリへの攻撃の際、作業員が製鉄所の地下に避難したことがあるが、同年以降の再建は「製鉄所の電炉の水冷ランスが破裂するなどの事故に備えるためのもので、防空壕としての再建ではない」と製鉄所の人事部長とエンジニアが説明している。すべてのシェルターの監査・修理・換気設備の復旧、非常食のリスト作成と備蓄、期限切れの更新などが経営陣から指示された。スタッフとともに避難訓練もし、誰がどこにいくべきかリストを作り、工場全体で大規模な訓練を年に2回以上行って、8年維持されてきた。 いくつものシェルターやトンネルがつながっているほか、検査・診療所や園芸場、カフェ、居住空間などが完備され、最大4000人を収容できるように水や食料を備蓄していた。広さは11平方kmと、東京ドームおよそ235個分に相当する。市内には他にも同様の地下施設があり、製鉄所の施設と地下通路でつながっていた。
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