吸血鬼伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 08:00 UTC 版)
「バートリ・エルジェーベト」の記事における「吸血鬼伝説」の解説
ある時、粗相をした侍女を折檻したところ、侍女は出血をし、その血がエルジェーベトの手の甲にかかり、血をふき取った後の肌が非常に美しくなったように思えた。そのことがあってから、若い処女の血液を求め、侍女を始め近隣の領民の娘を片っ端からさらっては生き血を搾り取り、血液がまだ温かいうちに浴槽に満たしてその中に身を浸す、という残虐極まりない行為を繰り返すようになった。その刑具として「鉄の処女」を作らせ、用いたと言われている。 血が流れることを好んだ、被害者の皮膚をかじって血肉を喰らう行為、淫乱で黒魔術を好み悪魔崇拝をしたという証言から、吸血鬼のイメージが付加されるようになった。彼女を描いた有名な文学作品にはファーイ・アンドラーシュ(英語版)著『2人のバートリ・エルジェーベト』(A két Báthori Erzsébet,1827年)、シュプカ・ゲーザ(ハンガリー語版)著『呪われた女』(Az átkozott asszony,1941年)などがある。 シェリダン・レ・ファニュの女吸血鬼ホラー小説『カーミラ』(1872年)は、バートリ・エルジェーベトをモデルにしたと伝えられているが、定かでない。 詳細は「カーミラ#概要」を参照 ブラム・ストーカーの恐怖小説『ドラキュラ』もそのイメージを多く採り入れている[要出典]。
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