含鉄泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/03 13:43 UTC 版)
含鉄泉(がんてつせん)は、掲示用泉質名に基づく温泉の泉質の分類の一種。特殊成分を含む療養泉に分類される。
概要
炭酸水素塩系のものと硫酸塩系のものが存在する。湧出後の酸化により、温泉が黄色や赤色、赤褐色を示すのが特徴。赤湯と呼ばれる温泉は鉄泉であることが大半である。また、炭酸を含有する場合(炭酸泉)もある。
泉質の定義
温泉水1kg中に総鉄イオン (Fe2+, Fe3+) を20mg以上含有する温泉。
新旧泉質名との対比
新旧泉質名では、以下に分類される。
旧泉質名 | 新泉質名 | 略記泉質名 |
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鉄泉 | 鉄泉 | Fe泉 |
炭酸鉄泉 | (鉄(II)-炭酸水素塩泉) | (Fe(II)-HCO3型) |
単純炭酸鉄泉 | 単純鉄(II)泉(炭酸水素塩型) | 単純Fe(II)泉(HCO3型) |
含炭素・鉄泉 | 含鉄・二酸化炭素-カルシウム-炭酸水素塩泉 | 含Fe(II)・CO2-Ca-HCO3泉 |
土類炭酸鉄泉 |
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純土類炭酸鉄泉 |
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含食塩-土類炭酸鉄泉 |
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含芒硝-土類炭酸鉄泉 |
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重曹炭酸鉄泉 |
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純重曹・炭酸鉄泉 |
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含食塩-重曹炭酸鉄泉 |
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含芒硝-重曹炭酸鉄泉 |
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含食塩・芒硝-重曹炭酸鉄泉 |
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含土類-重曹炭酸鉄泉 |
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含食塩-炭酸鉄泉 |
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含硫酸塩-炭酸鉄泉 |
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緑礬泉(りょくばんせん) | (鉄(II)-硫酸塩泉) | (Fe(II)-SO4泉) |
単純緑礬泉 | 単純鉄泉(硫酸塩型) | 単純Fe(II)泉(SO4型) |
酸性緑礬泉 | 酸性-鉄(II)-硫酸塩泉 | 酸性-Fe(II)-SO4泉 |
含ヒ素緑礬泉 | 鉄(II)-硫酸塩泉 | Fe(II)-SO4泉 |
含明礬・緑礬泉 |
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効能
※効能はその効果を万人に保証するものではない
泉質に基づく効能として、以下が挙げられる。
代表的な温泉地
脚注
- ^ “参考資料2新旧泉質名対照 (PDF)”. 環境省自然環境局自然環境整備課温泉地保護利用推進室. 2018年3月26日閲覧。
関連項目
含鉄泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:55 UTC 版)
詳細は「含鉄泉」を参照 温泉水1kg中に総鉄イオンを20mg以上含む温泉。水中の鉄分が空気に触れて酸化されるため、茶褐色を呈する。
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