各池の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 21:43 UTC 版)
忍野八海はその名の通り、以下の8つの池のことを意味する。人工の池については節#人工の池を参照。 出典画像名称面積水深 水温pH 湧水量 守護神(八大竜王)位置備考 出口池でぐちいけ 1,467m2約0.5m 12.5°C7.20.265m3/秒 一番霊場難陀竜王なんだりゅうおう 地図 忍野八海で最大の池で、一番離れた所にあり周りは静かで他の池に比べ訪れる観光客も少ない。池を見下ろす林の中に出口稲荷大明神が建つ。石碑に「あめつちの ひらける時にうこきなき おやまのみつの出口たうとき」との和歌が刻まれている。 お釜池おかまいけ 24m2約7m 13.5°C7.20.18m3/秒 二番霊場跋難陀竜王ばつなんだりゅうおう 地図 八海の中で最も小さな池。釜に熱湯が沸騰するような湧水の様子からこの名がある。バイカモが生息する。石碑には「ふじの根のふもとの原にわきいづる水は此の世のおかまなりけり」との和歌が刻まれていた。 底抜池そこなしいけ 208m2約1.5m 14°C7.10.156m3/秒 三番霊場娑迦羅竜王しゃからりゅうおう 地図 榛の木林資料館(有料)の最奥にある池。お釜池と地底で水脈がつながっているといわれている。石碑に「くむからにつみはきへなん御仏のちかひぞふかしそこぬけの池」との和歌が刻まれている。忍野八海で唯一個人所有の池。 銚子池ちょうしいけ 79m2約3m 13.5°C7.20.02m3/秒 四番霊場和脩吉竜王わしゅきちりゅうおう 地図 間欠的な湧水。名前の由来は長柄の銚子に似ていることから。石碑に「くめばこそ銚子の池もさはぐらんもとより水に波のある川」との和歌が刻まれている。 湧池わくいけ 152m2直視深度3m潜水深度5m前後 13°C7.12.2m3/秒 五番霊場徳叉迦竜王とくしゃかりゅうおう 地図 八海で最も湧水量が多く透明度が高い。珪藻土層でなる水中洞窟を持ち、潜水調査により池の底から最奥部まで約55mあることが確認された。景観も良く、周辺住民の飲用水としても利用されている。石碑に「いまもなほわく池水に守神のすへの世うけてかはれるぞしる」との和歌が刻まれている。 濁池にごりいけ 36m2 12°C6.50.041m3/秒 六番霊場阿那婆達多竜王あなばたつだりゅうおう 地図 湧池に隣接し、池の水は横を流れる阿原川に合流している。湧水は池底から少しだけ湧き出ている。井戸水を水源とする中池からの水が流れ込んでいる。石碑に「ひれならす竜の都のありさまをくみてしれとやにごる池水」との和歌が刻まれている。 鏡池かがみいけ 144m2 11.5°C5.8月によって変化 七番霊場麻那斯竜王まなしりゅうおう 地図 名前の由来は逆さ富士が映ることから。古くは鰶池(このしろいけ)と呼ばれていた。湧水量は少ない。石碑には「そこすみてのどけき池はこれぞこのしろたへの雪のしづくなるらん」との和歌が刻まれている。 菖蒲池しょうぶいけ 281m2 12°C6.2月によって変化 八番霊場優鉢羅竜王うはつらりゅうおう 地図 沼状の池。周囲に菖蒲が生い茂る。石碑に「あやめ草名におふ池はくもりなきさつきの鏡みるここちなり」との和歌が刻まれている。
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