受け口とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 表現 > > 受け口の意味・解説 

うけ‐ぐち【受(け)口】

読み方:うけぐち

物を受け入れるためにあけてある口。受け入れ口。「電球の—」

《「うけくち」とも》下あご上あごより前に出ている口。

木を伐採するとき、倒そうとする側のやや下方につけておく、斧(おの)やのこぎり切り口。⇔追い口


切端咬合

読み方せったんこうごう
別名:受け口

上下の歯の先端がちょうど当たる状態。上の歯と下の歯の間に本来あるはずのスペースがなく、放っておくと、歯の先が欠けた磨耗したりする場合がある。

 上下前歯先端が、ちょうどぶつかってしまっている状態をいいます正常な咬み合わせでは、上の前歯は下の前歯に2~3mm程度かぶさり(垂直的距離のことでオーバーバイトと言います)、横から見たときも上の前歯は下の前歯よりも2~3mm程度前にあります平的距離のことでオーバージェットと言います)。切端咬合とはオーバーバイトオーバージェットがともに0mmの状態です。上下かみ合わせ逆になる反対咬合一種として発現することがあります
 原因としては、舌の動き口呼吸・顎の骨の成長の異常のために起こりやすいと考えられています。
切端咬合を放置すると、歯に負担がかかり歯の一番先(切縁と言います)が欠けた磨耗しりします


反対咬合

読み方はんたいこうごう
別名:受け口

上の歯よりも下の歯が外側出た状態。前歯のみで起こる場合が多いが、成長期の子供で奥歯の反対咬合を放っておくと顔が曲がるなどの障害生じ場合がある。

 一般的には前歯反対に咬んでいる状態を示します上下前歯傾斜原因があるものと、骨格の異常が原因場合あります
 乳歯であれ、永久歯であれ、正常な咬み合わせでは全ての上の歯は下の歯より少し外側に咬みます。これの逆の状態を反対咬合といいますが、全ての歯が反対に咬んでいることは稀です。前歯だけ反対場合が多いのですが、奥歯反対に咬んでいる場合あります
 奥歯見えにくいので気付きにくいのですが、放置しておくと成長伴って顔が曲がる原因ともなるのでなるべく早く専門家相談したほうが良い思われます。すでに下顎の過成長がある場合その後の顎の成長発育に伴い悪化することがあります


下顎前突症

(受け口 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/23 06:25 UTC 版)

下顎前突症(かがくぜんとつしょう、:mandibular prognathism、Prognathism) とは、歯科における不正咬合の一形態。噛み合わせたときに下あごにある歯全体が上あごにある歯全体より前方に突出していることをいう。受け口しゃくれ反対咬合ともいう。見た目上の特徴としては、下唇が上唇よりも明らかに前にある。

通常、下顎前突症は不正咬合分類によると第一大臼歯の咬合関係は、下顎大臼歯上顎大臼歯に対して相対的に前方(近心)に位置しているIII級(クラスIII)を呈する[1]

疫学

下顎前突症は欧米人に約1%程度現れる顎変形症である[1]。下顎前突症は「ハプスブルク家のあご(下唇)」(de:Habsburger Unterlippe)とも呼ばれ、血族結婚の多いことで知られるオーストリア王家であるハプスブルク家に家族性の特徴としてみられ、骨格性下顎前突症は遺伝的な要因が大きく関与していることがうかがえる[2]

また、下顎前突症は下顎骨が手足の骨と同じ構造体で長管骨であることから、体格の良い一流スポーツ選手などに多い咬合形態でもある。

分類

歯性下顎前突症
上下大臼歯の咬合関係は近遠心的に正常なAngle不正咬合分類I級(クラスI)であるが、下顎切歯上顎切歯よりも前方に位置する逆オーバージェット reverse overjet(前歯部反対咬合)を呈する。
骨格性下顎前突症
上下大臼歯の咬合関係は下顎大臼歯が上顎大臼歯に対して相対的に前方(近心)に位置しており、前歯部被蓋も逆オーバージェットを呈する。骨格性下顎前突症下顎骨の過成長だけでなく、上顎骨の劣成長がある場合にも発症する[1]

原因

おしゃぶり誘発性PFDS低位舌により下顎前突症を発症した3歳児

遺伝的要因、環境的要因、胎生期の発育障害、歯の発育障害、不適当な萌出誘導、口呼吸、舌癖(タングトラスト等)、睡眠態癖、おしゃぶり[3]低位舌など

骨格性下顎前突症(III級不正咬合)は下顎の姿勢位の異常を原因として生じることがある。下顎骨顆頭が関節窩から絶えず引き離されると成長が刺激されるからである。下顎の機能的な変化は歯の位置にのみ影響を与えるが、呼吸をするためや舌の大きさ、咽頭腔の大きさなどに合わせて下顎が一定の姿勢位をとり続ける場合、顎骨の大きさに影響を与える。下顎前突症は明らかに家系的および人種的傾向が認められ、遺伝的な顎骨の大きさの異常と関連している。

関連症状

審美障害、下顎運動障害(筋肉の不調和または疼痛)、口腔機能障害(咀嚼障害、嚥下障害発語構音不全等)、顎関節症不正咬合に関連のある歯周病およびう蝕

治療

乳歯列期(3歳ごろ)から混合歯列期初期までの下顎前突症ムーシールドの適用となる[4][5]

永久歯列期の歯性下顎前突症は通常の固定式矯正装置や、機能的矯正装置でも比較的簡単に治療可能であるが、骨格性下顎前突症外科的処置を伴う包括矯正歯科治療を考えなければならない。

脚注

  1. ^ a b c 『プロフィトの現代歯科矯正学(CONTEMPORARY ORTHODONTICS)』 著者 プロフィト.ウイリアムR (William R.Proffit) クインテッセンス出版 ISBN 4-87417-306-3 C3047
  2. ^ Chudley (1998) Genetic landmarks through philately – The Habsburg jaw. Clinical Genetics 54: 283-284.
  3. ^ 亀山孝將 おしゃぶり誘発顎顔面変形症PFDS)(1)、(2)、(3)、(4)、 月刊保団連;2006.11 No918、2006.12 No920、2007.3 No927、2007.4 No932、ISSN 0288-5093
  4. ^ 柳澤宗光他「機能的矯正装置による反対咬合者の治療に関する研究」『日本矯正歯科学会雑誌』第44巻第4号、日本矯正歯科学会、1985年、734頁、ISSN 1349-0303 
  5. ^ 柳澤宗光「小児の反対咬合治療の開始時期について」『デンタルダイヤモンド』第19巻第13号、デンタルダイヤモンド社、1994年、186-189頁、ISSN 0386-2305 

参考文献

関連項目

外部リンク


「受け口」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



受け口と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「受け口」の関連用語


2
レセプタクル デジタル大辞泉
94% |||||

3
追口 デジタル大辞泉
94% |||||

4
ソケット デジタル大辞泉
92% |||||

5
76% |||||


7
ブルドッグ デジタル大辞泉
50% |||||




受け口のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



受け口のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
厚生労働省厚生労働省
(C)2025 Ministry of Health, Labour and Welfare, All Right reserved.
e-ヘルスネット
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの下顎前突症 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS