ハオルチア・ファスキアタ (十二の巻)
●南アフリカが原産です。高さは10~20センチほどになり、無茎のロゼット状の葉で、裏面の白い縞模様が特徴です。花茎を伸ばして褐色の筋のある赤みがかった白色の花を咲かせます。和名では「ジュウニノマキ(十二の巻)」と呼ばれます。
●ユリ科ハオルチア属の常緑多年草で、学名は Haworthia fasciata。英名は Zebra haworthia。
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十二の巻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/13 07:50 UTC 版)
十二の巻 | ||||||||||||||||||||||||
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十二の巻(H. fasciata) | ||||||||||||||||||||||||
分類(APG体系) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Haworthia fasciata (Willd.) Haw. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
十二の巻 |
十二の巻 Haworthia fasciata はアロエに近縁な小型の多肉植物であるハオルシア属の植物。その葉には白い横縞模様があり、美しい。この属のものでは最も広く普及している。
特徴
常緑性の草本で多肉植物[1]。茎はなく、根生する多数の葉がロゼットを構成する。ロゼットの径は8-10cm。葉の長さは5-7cm、葉の幅は1-1.3cm[2]。三角状披針形でほぼ立つ。その先端は尖り、表面は平坦だが先端近くでは縁が内に巻き、裏面は強く膨らんでいる。または裏の表面には多数の結節があり、それが左右に連なって横線状の隆起を作る。この隆起は白いので、白い横縞模様が多数あるような姿になる。
花は細長い花茎の上に5-10花をつける。
日本で栽培されているものについては一般には上記の学名を当てるが、実は H. attenuata かその改良種ではないかとの説もある。属内の分類では subgenus Hexangulares に含まれるとされる[3]。
分布
利用
観賞用に栽培される。この属のものは硬葉系と軟葉系に分けられるが、本種は硬葉系の代表的なものである。日本への渡来は昭和初期とされ、その普及の程度は「今や多肉植物としてではなく一般観葉植物として市場価値が高い」と書かれるほど[5]。実生から葉の模様の美しいものが選抜されている。
出典
- ^ 以下、主として浅山他(1977),p.247
- ^ 林・古里監修(1986)p.285
- ^ 園芸植物大事典(1994),p.1873
- ^ 園芸植物大事典(1994),p.1873
- ^ 園芸植物大事典(1994),p.1873
参考文献
- 『園芸植物大事典 2』、(1994)、小学館
- 浅山英一他、『原色図譜 園芸植物 温室編』、(1977)、平凡社
- 林弥栄・古里和夫監修、『原色世界植物大圖鑑』、(1986)、北隆館
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