ぶんこう‐がく〔ブンクワウ‐〕【分光学】
分光学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/13 07:08 UTC 版)
アダマンタンの赤外線吸収スペクトルにおけるピークと帰属波数 cm−1帰属†2930 CH2 の ν(C−H) 2910 CH2 の ν(C−H) 2850 CH2 の ν(C−H) 1458 δ(HCH) 1356 δ(HCC), ω(CH2) 1312 ν(C-C), ω(CH2) 1103 δ(HCC) 970 ρ(CH2), ν(C−C), δ(HCC) 798 ν(C−C) 638 δ(CCC) 444 δ(CCC) † 記号の意味δ - 面内変角振動 ν - 伸縮振動 ρ と ω - 面外変角振動 核磁気共鳴 (NMR) スペクトルでは1位と2位に対応する分離の悪い2本のシグナルを示す。重クロロホルム中の1H NMRは 1.756 ppm と 1.873 ppm に、13C NMRは28.46 ppmと37.85 ppmにピークを示すで見ることができる。アダマンタンのNMRスペクトルの単純さは純度を示すよい指標となる。すなわち、置換基を持つ誘導体は対称性が低いため、スペクトルはより複雑になる。 質量分析ではアダマンタンや誘導体は C10H16+ イオンに対応する m/z = 136 に特徴的なピークを示す。開裂により m/z = 93、80、79、67、41、39 にフラグメントイオンのピークが現れる。 赤外分光では、分子の対称性が高いためスペクトルが単純である。
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