内容等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 14:34 UTC 版)
「忠臣蔵 風の巻・雲の巻」の記事における「内容等」の解説
描かれる場面としては、概要欄に記されている出来事の他、畳替え、内匠頭と脇坂淡路守の交友、内匠頭と片岡源五右衛門との最後の対面、大評定、矢頭右衛門七と母との別れ、山科の別れ、大石東下り、恋の絵図面取り、徳利の別れ、主君綱憲を諫止する色部又四郎など、長く親しまれてきた忠臣蔵の見せ場がたっぷり盛り込まれた作品となっている。 約3時間で2年間の出来事を描いていくためもあって、赤穂浪士たちの動向を中心に物語は展開するが、赤穂浪士たちの仇討ちを警戒した吉良方の動向として、上野介の長男が養子入りして(上杉綱憲)当主を務めていた上杉家主導による“吉良邸防衛作戦”も描かれた(吉良家は儀式を司るよう定められていた家であり、警護目的に殆ど武力を持っていなかった事情もある)。作戦の司令塔は色部又四郎で、清水一学(当作では当初から色部の配下との設定と思われる)が色部の意を受けて吉良邸に現場指揮官として派遣され、上野介の警護団を組織する設定となっている。 当作以前に、既に忠臣蔵作品に出演経験のある出演者も多いが、特に中村橋之助は当作で3度目の上杉綱憲を演じており、当たり役ともなった(1985年日本テレビ系『忠臣蔵』・1989年テレビ東京系『大忠臣蔵』で同じ役を演じており、約6年の短期間で3回演じたことからも、当時、忠臣蔵作品が毎年のように各局で引っ張り凧になっていた活況ぶりが窺い知れる)。 当作では主要出演者表を登場順の形式とし、本編開始直後の赤穂の海岸に仲代の出演場面を描いて、仲代の名を主演者としてクレジットトップに配置、最終場面に登場する服部を演じた中村吉右衛門をトメに配置して、吉右衛門の客演に敬意を表する形となっている。
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