倭王武の上表文とは? わかりやすく解説

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倭王武の上表文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 23:59 UTC 版)

日本の古代東北経営」の記事における「倭王武の上表文」の解説

ヤマト政権による国土統一進んだ古墳時代中期となる5世紀後半順帝昇明2年478年)に倭王武中国南朝の宋の皇帝送った「倭王武の上表文」中に以下の記述がある。 「昔から祖彌(そでい)躬(みずか)ら甲冑かっちゅう)を環(つらぬ)き、山川さんせん)を跋渉ばっしょう)し、寧処(ねいしょ)に遑(いとま)あらず。東は毛人征すること、五十五国。西は衆夷を服すること六十六国渡り海北平らぐること、九十五国。」 — 『宋書』倭国伝「倭王武の上表文」より大意 倭王武稲荷山古墳出土鉄剣銘文中にみえる獲加多支鹵大王、すなわち雄略天皇であると推定されている。上表文によれば「王の先祖が自ら甲冑纏い山川跋渉し、戦を続け、東は毛人55カ国を征し、西は衆夷66カ国を服し海北渡り95カ国を平らげる」とあり、雄略天皇の代にはほぼ国家統一成っていた様子窺い知ることが出来る。また、ヤマト政権によって平定されたとされる東日本諸地域人々指して毛人文字使用されている点には大い注目される日本武尊以降上毛野氏複数人物蝦夷征討したとされているが、これは毛野氏古くから蝦夷に対して影響力持っていたことを示していると推定されている[要ページ番号]。例え俘囚多く吉弥侯部氏を名乗っているが、吉弥侯部君子部公子部は毛野氏部民に多い姓である[要ページ番号]。

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倭王武の上表文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/08 13:31 UTC 版)

上表文」の記事における「倭王武の上表文」の解説

倭の五王最後倭王武は、宋の昇明2(478年5月、宋の皇帝順帝上表文を奉っている。 「封国は偏遠(へんえん)にして藩(はん)を外に作(な)す。昔から祖彌(そでい)躬(みずか)ら甲冑を環(つらぬ)き、山川さんせん)を跋渉ばっしょう)し、寧処(ねいしょ)に遑(いとま)あらず。東は毛人征すること、五十五国。西は衆夷を服すること六十六国渡り海北平らぐること、九十五国。王道融泰(ゆうたい)にして、土を廓(ひら)き畿を遐(はるか)にす。累葉朝宗るいようちょうそう)して歳(としごと)に愆(あやま)らず。」(『宋書』倭国伝) 倭王武は、祖先功業成果として、東国毛人国々のみならず対馬海峡渡って南朝鮮国々まで、大和朝廷威力が行渡っているかのように誇らしげうたいあげている。この第1段とも謂うべきところが特に有名である。この上表文には、『春秋左氏伝』毛詩』『荘子』『周礼』『尚書』等から引かれているものが見受けられるという。例えば、「躬ら甲冑を環き、山川跋渉す」などは『春秋左氏伝』にも見られる字句である。この上表文書いた倭王官人漢文教養深さ窺われる。 「倭の五王」のうちの倭王武は、雄略天皇比定され流こともあるが確証はない。(→古墳時代

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