ご‐み【五味】
読み方:ごみ
1 5種の味覚。物の味の5種。甘さ・酸(す)っぱさ・辛(から)さ・苦(にが)さ・鹹(しおから)さ。
2 大般涅槃(だいはつねはん)経に説く、牛乳を精製して順次に生ずる五つの味。乳味・酪味・生酥(しょうそ)味・熟酥味・醍醐(だいご)味で、醍醐味を最高の味として仏の涅槃にたとえる。天台宗ではこれを釈迦1代の教説の順序になぞらえ、五時教に配する。
ごみ【五味】
五味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/20 06:44 UTC 版)
五味(ごみ)は、5つの味を意味する。ただし、場合によって意味するものは違う。
五基本味
基本味(きほんあじ)、五原味とも言う。味蕾から味覚神経を伝って脳で認識できる、味覚の根本となる5つの要が発見した「うま味」を加えたもの。
五行
中国の五行説では、5つで木・火・土・金・水の五行に対応している。
- 酸味 - 木
- 苦味 - 火
- 甘味 - 土
- 辛味 - 金
- 塩味(鹹) - 水
四川料理
四川料理においては一般的に以下の五味が基本とされている。これらに苦み、香味を加えて七味が四川料理の基本とする説もある[1]。
- 山椒の痺れるような味 - 麻
- 辛味 - 辣(唐辛子に限定しない)
- 甘味 - 甜
- 塩味 - 鹹
- 酸味 - 酸
仏教
仏教では、牛や羊の乳を精製する過程における、五段階の味を指す。
- 乳味
- 酪味
- 生酥味(しょうそみ)
- 熟酥味
- 醍醐味
醍醐味とは精製の段階を経て美味となった最高級の風味や乳製品を指し、このことから物事の真のおもしろさや仏教での衆生に例えられる(涅槃経による五味相生の譬)。
アーユルヴェーダ
インド伝統医学のアーユルヴェーダでは味覚を6つに分け、毎食6種類の「味(ラサ)」を食べることが望ましいとされる。
清酒の五味
- 甘味 - ブドウ糖、オリゴ糖、グリセリン、ブチレングリコール等の糖や多価アルコール、グリシン、アラニン、プロリン等のアミノ酸
- 辛味 - エチルアルコール、アルデヒド類等
- 酸味 - コハク酸、乳酸等の酸類
- 苦味 - コリン、チラミン等のアミンやヒスチジン、アルギニン、バリン、イソロイシン等のアミノ酸
- 渋味 - チロシンや無機塩の一部
関連項目
脚注
- ^ 『新・中国料理大全 4 四川料理:』小学館〈新中国料理大全〉、1997年、137頁。ISBN 9784096808641 。
- ^ 小泉武夫(著)『酒の話』講談社現代新書、1991年5月17日。ISBN 4-06-145676-8。
五味(ごみ)
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「護られなかった者たちへ」の記事における「五味(ごみ)」の解説
仙台市内で農業を営む男。電気柵のバッテリーを交換しようと農機具小屋に行ったところ、中で城之内猛留の遺体を発見した。
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五味
「五味」の例文・使い方・用例・文例
- 五味
- 五味粥という食べ物
- 5月1日,五味記者はアンマンの空港にクラスター(集束)爆弾の子爆弾を持ち込み,それが手荷物検査中に爆発した。
- 五味記者の供(きょう)述(じゅつ)によると,彼は,米国主導のイラク戦争を取材していたとき,その装置を拾った。
- 6月1日,ヨルダンの裁判所は,五味記者の爆発物に対する軽率さを指摘し,過失致死傷罪で禁(きん)固(こ)18か月の判決を言い渡した。
- その後,五味記者はヨルダン国王から特赦を与えられ,6月17日に釈放された。
- 「この事件に対する道義的責任を一生背負うことになるだろう。」と,五味記者は帰国後の記者会見で語った。
五味と同じ種類の言葉
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