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ソロ活動 (1989年 - 現在)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/25 01:49 UTC 版)

ポール・ウェラー」の記事における「ソロ活動 (1989年 - 現在)」の解説

スタイル・カウンシル消滅ショック一時音楽界から身を引くことも考えたようだが、結局自分には音楽しかない」と考えそれまででは考えられなかったような小さなホールクラブハウス周るなど再び一から地道な活動始める。1991年に「ポール・ウェラー・ムーブメント (Paul Weller Movement)」名義ソロ最初シングル “Into Tomorrow” を自主制作レーベルFreedom Highからリリース。この時期にはスタイル・カウンシル時代には決し演奏することのなかったジャム時代の曲も披露している。日本でもクラブチッタ川崎などでクラブ・サーキットを行った紆余曲折経て1992年自身の名前を冠したソロ1stアルバムポール・ウェラー (Paul Weller)』を日本ポニーキャニオンから発表 (イギリス本国では契約取れず日本に遅れること約半年後Go!Discsよりリリース)。彼自身音楽向き合う原点回帰とも呼べる素の太いサウンドと、アシッドジャズ影響感じさせる柔軟ノリ良い曲との対比印象的である。当時彼は英国内ではメインストリームとは程遠く完全にマイナー・アーティスト扱いであったが、日本ではスタイル・カウンシル時代からのファン根強く本国よりもヒットした。 続く1993年には前作からさらに力強さ増し洗練された楽曲揃えた2ndアルバムワイルド・ウッド (Wild Wood)』を発表じわじわチャート上昇しソロとして復活印象付けるこの頃からオーシャン・カラー・シーンオアシスブラーといった若い世代アーティストからリスペクトを受けるようになり、結果的にブリットポップ・ムーブメントの火付け役一人と言える存在となった1995年にはウェラー本領発揮とも言うべき英国的な渋さ」と先人対す敬愛の念、さらに当時音楽シーンからの逆影響をフル詰め込んだ3rdアルバムスタンリー・ロード (Stanley Road)』が、当時UK席巻していた (自らもその形成一役買っていた) ブリットポップの波にも乗って大ヒットソロ転向後初の全英1位に輝くなど延々チャート居座り続け完全復活を果たす。 その後定期的にアルバムリリースし、自らの音楽遍歴生かした多様な楽曲発表年齢感じさせない鋭いロックサウンドを前面押し出したヘヴィー・ソウル (Heavy Soul1997年)』 『アズ・イズ・ナウ (As Is Now2005年)』や洗練された音が魅力の『ヒーリオセントリック (Heliocentric2000年)』 『イルミネーション (Illumination2002年)』のほかボブ・ディラントラフィックニール・ヤングドクター・ジョンなどのルーツ・ミュージック接近した作品多数製作しており、その嗜好自身初のフルカバーアルバム『スタジオ150 (Studio 1502004年)』に凝縮されている。 2006年ブリット・アウォーズ功労賞受賞。いまだシーン最前線活躍するUKロック/ソウル代表する大御所としての地位を完全に確立している。齢40超えてようやく過去栄光から吹っ切れたのか、近年今まであまり演りたがらなかったジャム時代の曲も頻繁にパフォーマンスするようになった2008年にはオアシスノエル・ギャラガーゲム・アーチャーギタリスト2人組リトル・バーリー、元ストーン・ローゼズのアジズ・イブラヒムやシングル“This Old Town”で競演していた元ブラーグレアム・コクソンおなじみのスティーブ・クラドックやサイモン・ダインなどそうそうたるゲストアーティスト迎えた壮大なコンセプト・アルバム22ドリームス (22 Dreams)』をリリース全英初登場1位を獲得し変わらぬ健在ぶりを見せている。 2014年には、娘のリア・ウェラーと共にファッションブランドDAKS宣伝ビジュアルモデルに起用された。

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