サンドイッチ法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 07:27 UTC 版)
「ELISA (分析法)」の記事における「サンドイッチ法」の解説
目的タンパク質(抗原)に対する抗体(捕獲抗体)を固相に吸着させる。 スキムミルクなどで固相のブロッキングを行う。 固相に試料溶液および捕獲抗体とは別のエピトープを認識する一次抗体を加える。この時点で、固相 - 捕獲抗体 - 抗原 - 一次抗体という複合体が固相表面に形成される。 反応しなかった抗原および一次抗体を洗い流す。 一次抗体に酵素が標識されていない場合は、酵素標識済みの二次抗体を作用させる。その後、余分な二次抗体を洗い流す。 酵素の基質(通常、発色あるいは発光試薬)を加え、酵素反応の生成物を検出する。 本方法を行うには、同一タンパク質を異なるエピトープで認識する抗体が必要となる。また、抗体の立体障害を考えると、近位ではなく遠位(アミノ酸配列上でなく立体構造上の遠位)を認識することが望ましい。最大の利点は、同一タンパク質を捕獲抗体と一次抗体の2種類の抗体を用いて検出する性質上、特異性が非常に高い方法である。ただし、固相に吸着させる捕獲抗体の量が少ない場合、試料中の抗原は捕獲抗体以上の量が結合できないため、定量性が悪くなることがある。
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