コトネアスターとは? わかりやすく解説

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コトネアスター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/19 09:32 UTC 版)

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コトネアスター
Cotoneaster frigidus の葉と果実
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : ナシ亜科 Maloideae もしくは シモツケ亜科 Spiraeoideae
: (訳語なし) Pyreae
亜族 : (訳語なし) Pyrinae
: コトネアスター属 Cotoneaster Medik.

コトネアスターCotoneaster)は、バラ科の常緑低木。cotoneマルメロの古いラテン語表記、-aster は「-に似ているもの」であり、属名は「マルメロに似ているもの」という意味を持つ。サンザシ属と類似しているが、葉の部分に鋸歯がない、枝に棘が生えないなどの差異がある。

50種近くの品種があるが、多くはインド北部、チベットを原産地とする。分布は中国にまで広がっているが、日本には自生していない。また中国でも園芸植物として扱われていた形跡は見られない。森林、岩場に自制する。葉は互生に生える。甘い樹液を出し、ハチなどを誘引する。これはホリゾンタリス種(C. horizontalis )などに顕著である。

19世紀初頭、イギリスに紹介され、カルカッタ植物園園長N・ウォリックの尽力もあって多くの品種が導入、栽培されるようになった。常緑樹落葉樹、大きさも灌木から一般的な樹木に近いものなど、種類によって特徴は千差万別である。地面を這って伸びて行く匍匐性のコトネアスターも多く、壁に当るとよじ登って行く為、「建築家の友人」などと呼称される。

生垣やボーダー花壇での栽培に適している。匍匐性のものは、グラウンドカバーに用いられる。耐寒性は強く、栽培は比較的容易。湿潤な環境とは親和性が低く、育成するにあたっては中性土の土壌が適切とされる。いくつかの種類はアポミクシスによって繁殖する。

参考文献

  • アリス・M. コーツ 『花の西洋史事典』 白幡洋三郎、白幡節子(翻訳)、八坂書房、2008年ISBN 978-4896949056
  • 肥土邦彦(著)、植原直樹(写真) 『園芸植物―庭の花・花屋さんの花(フィールド・ガイド)』 小学館、1995年ISBN 978-4092080140
  • 原色園芸植物大図鑑(北隆館
  • A-Z園芸植物百科事典(誠文堂新光社
  • 園芸植物大事典 2巻(小学館

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