アンテナ複合体
アンテナ複合体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 03:21 UTC 版)
アンテナ複合体は、2つのタンパク質上のクロロフィルとカロテノイド分子によって構成される。これらの色素分子は光励起されたときに光子からの共鳴エネルギーを伝達する。アンテナ分子は、可視光スペクトル内のすべての波長の光を吸収できる。これらの色素分子の数は生物により異なる。例えば、シアノバクテリアSynechococcus elongatus (Thermosynechococcus elongatus) の光化学系には約100分子のクロロフィルと約20分子のカロテノイドが存在しているが、ホウレンソウの葉緑体では約200分子ののクロロフィルと約50分子のカロテノイドが存在している。PSIのアンテナ複合体内にはP700反応中心と呼ばれるクロロフィル分子が存在しており、アンテナ分子から伝達されたエネルギーは反応中心へ向けられる。1個のP700あたり最大120個、最小25のクロロフィル分子が存在している。
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