アカメとは? わかりやすく解説

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あか‐め【赤目/赤眼】

読み方:あかめ

疲れ病気などのため、赤く充血した目。

虹彩(こうさい)の色素少なくて眼底血の色透けて赤く見える目。白ウサギの目など。

フラッシュ使って撮影した写真で、瞳が赤く写ること。また、そのように赤く写った瞳。暗がり大きく開いた瞳孔通って網膜にある毛細血管に強い光が届くために起こる。赤目現象赤目効果。→赤目軽減機能

あかんべい」に同じ。

スズキ目アカメ科汽水魚全長約1メートル。体は側扁し、銀白色で目は赤い。食用

ヒガイ)の別名。

メナダの別名。


あか‐め【赤芽】

読み方:あかめ

植物の赤み帯びた新芽


チカメキントキ

学名Cookeolus japonicus 英名:Bigeye
地方名:アカメ、イーキブヤー 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目キントキダイ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
群れ生息し甲殻類・軟体類を主に小魚アミ類などを食べる。水深110m、水温17塩分345度前後海域底引き網により大量に漁獲される。白身肉質やわらかくおいしい。生息する水深大型になればなるほど深くなるキントキダイ科他の種とは体長体高の2倍以上あること、後方いくほど背びれ長いことなどから区別できる

分布:南日本全世界熱帯・亜熱帯 大きさ:25cm
漁法:  食べ方: 

フエフキダイ

学名Lethrinus haematopterus 英名:Common lentjan
地方名クチブダイ、アカメ 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目フエフキダイ科
色 形 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
岩礁域や砂礫底生息している。本属中、最も北まで分布する種である。ハマフエフキダイとよく似ているが、より体高高く、各うろこの中心が黒い。上下両あごの側方の歯は円錐形で、各側に2本の犬歯がある。沿岸の砂れき上や岩礁の間に生息する甲殻類多毛類などを食べる。5〜6月産卵する

分布:富山県和歌山県以南東インド諸島 大きさ:45cm
漁法:磯釣り定置網刺網 食べ方:刺身煮付け塩焼き

メナダ

学名Liza haematocheila 英名:Redlip mullet
地方名コスリトウブシ、アカメ 
脊椎動物門硬骨魚綱ボラ目ボラ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ
著作権仲谷 一宏

特徴
体は細長く尾びれ後縁はあまり湾入しない。眼の前後に弱い脂瞼(しけん)がある。上あご後端はかぎ状に下方へ曲がる。体側の各ウロコ基部黒斑がある。にごりの強い内湾浅所河口汽水域などに生息しボラのような回遊はしない水底けい藻やらんデトライタスなどを食べる。ボラと同様、塩焼きなどにすると美味しい。卵巣カラスミにする。

分布:北海道九州中国朝鮮半島アムール川など 大きさ:63cm
漁法:刺し網定置網など 食べ方:塩焼きカラスミ卵巣

赤目

読み方:アカメ(akame)

アカメ科海水魚

学名 Lates calcarifer


赤眼

読み方:アカメ(akame)

アカメ科海水魚

学名 Lates calcarifer


赤芽

読み方:アカメ(akame)

アカガシ別称
ブナ科常緑高木園芸植物

学名 Quercus acuta


赤芽

読み方:アカメ(akame)

アカネ別称
アカネ科つる性多年草

学名 Rubia argyi


赤芽

読み方:アカメ(akame)

アカメガシワ別称
トウダイグサ科落葉高木園芸植物薬用植物

学名 Mallotus japonicus


赤芽

読み方:アカメ(akame)

ネジキ別称
ツツジ科落葉小高木園芸植物薬用植物

学名 Lyonia neziki


赤芽

読み方:アカメ(akame)

カナメモチ別称
バラ科常緑小高木、園芸植物

学名 Photinia glabra


アカメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/17 23:39 UTC 版)

アカメ
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
: アカメ科 Latidae
: アカメ属 Lates
: アカメ L. japonicus
学名
Lates japonicus
Katayama et Taki, 1984
和名
本文参照
英名
Japanese lates,
Japanese barramundi
頭部
赤目

アカメ(赤目、: Japanese lates、学名 Lates japonicus )は、アカメ科に分類される魚の一種。西日本太平洋沿岸だけに分布し、河口などの汽水域によく侵入する大型の肉食魚である[1][2]。希少性と大きさから「日本三大怪魚」として扱われることがある[3]

別名

別名はメヒカリ(徳島県)、ミノウオ(高知県)、マルカ(宮崎県)、カワヌベ(志布志湾沿岸)、オキノフナ、オキノコイ(種子島・屋久島)など。なお、「アカメ」はキントキダイ類また「メヒカリ」はアオメエソ類の方言呼称など、他の魚を指すことがあり注意を要する。

特徴

成魚は全長1mを超える大型魚である。成魚の体は一様に銀白色で、背中側はやや灰褐色がかっている。一方、幼魚は黒褐色で額に黄白色の縦線、体側にも黄白色の横しまや斑点があり、成魚とは外見が異なる。顔つきはスズキに似るが、背中が大きく盛り上がっていて体高が高い。は通常は他の魚と同様に黒いが、暗い場所で光を反射すると角度によってはく光り、「赤目」の和名もここに由来する。

近縁種にバラマンディ L. calcarifer がいるが、バラマンディの目は金色に光る。またアカメの臀鰭は2番目の棘条が一番長いのに対し、バラマンディでは3番目の棘条が一番長い。アカメとバラマンディはかつて同一種とされたこともあったが、片山正夫と多紀保彦によって1984年に別種として記載された[1]

九州大学農学研究院の三品達平助教がアカメのゲノム解析を行ったところ、アカメの遺伝的多様性は低く、約3万年前から個体数が約1000個体前後と極めて少ないまま生存してきたこと、そしてバラマンディと異なり温帯域で独自に進化・生存してきたことが判明した[4]

生態

黒潮に面した西日本の太平洋沿岸域だけに分布する日本の固有種である。種子島屋久島から静岡県まで記録があるが、おもな分布域は宮崎県と高知県である。

成魚は沿岸の浅いに生息するが、河口や内湾の汽水域に頻繁に侵入することが知られる。これは餌を探す他にも、浸透圧が低下する汽水域で体についた寄生虫を弱らせて落とす目的もあると考えられている。食性は肉食性で、おもに小魚等を捕食する。本種は夜行性で警戒心も強く、夜や雨の日に汽水域へ侵入することが多い。

産卵についてはよくわかっていないが、に海域で産卵するとみられる。稚魚は汽水域に集まり、コアマモなどが生えた藻場で生活する。稚魚や幼魚は藻場で頭を下にしてとどまる習性があり、小魚や甲殻類を捕食して成長する。

釣り定置網などで漁獲され食用になる。身はスズキに近い白身で、刺身塩焼きなどで食べられる。また、大型肉食魚だけに釣りの対象としても人気が高い。

記録

2016年6月3日、高知県高知市の浦戸湾で重さ39キロ、全長131センチのアカメが釣り上げられ、日本の固有種であることから、これが重量としては世界記録とみられている。しかし戦前から川漁師を営んでいる者の中には、「人の背丈位あった。」等と言う証言が幾つも聞かれる。[5]

保全状態評価

絶滅危惧IB類 (EN)環境省レッドリスト

分布が狭く生息数も少ないため、各地で保護活動が行われている。しかし希少価値があるために稚魚が密漁される他、環境汚染や海辺の開発などで稚魚の生息地となる藻場も消失している。環境省レッドリストでは1991年版で「希少種」、1999年版では「準絶滅危惧(NT)」だったが、2007年版では2段階上がり「絶滅危惧IB類(EN)」として掲載された。

また2006年には、宮崎県が指定希少野生動植物の一種としてアカメを指定し、捕獲などを禁止した[6]。これはニホンカモシカ等と同じ扱いである。高知県も同様に指定しようとしたが釣り人らの反発に遭い、指定には至っていない。

地方版レッドリストカテゴリー

  • 徳島県:準絶滅危惧 (NT)
  • 愛媛県:情報不足 (DD)
  • 高知県:注目種
  • 大分県:情報不足
  • 宮崎県:絶滅危惧II類

近縁種

バラマンディ (Barramundi) Lates calcarifer (Bloch1790)
ペルシア湾からインド洋沿岸部を経て東南アジア台湾オーストラリア北部沿岸まで広く分布する。分布域では重要な食用魚の一つである。
ナイルパーチ (Nile perch) Lates niloticus (Linnaeus1758)
全長193cm、体重200kgの記録がある大型魚。アフリカ熱帯域の塩湖、汽水域に分布する。食用魚としてアフリカ各地の放流されているが、同時に生態系へ大きな影響を及ぼし問題となっており、特にヴィクトリア湖では固有種が激減している。IUCNの「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定されている。日本にも輸入され、環境省による要注意外来生物にリストアップされている[7]
アカメモドキ (: Waigeo seaperch、学名:Psammoperca waigiensis) (Cuvier1828)
全長45cmほどまでで、アカメよりは小型。分布域はバラマンディとほぼ同様だが、日本の南西諸島にも分布する。海藻の多い岩礁域やサンゴ礁に生息するが、汽水域にも侵入する。アカメ同様、目に光を当てると赤く光る。

脚注

  1. ^ a b 片山正夫, 多紀保彦, 「アカメ'Lates japonicus sp.nov.の記載」『魚類学雑誌』 30巻 4号 1983-1984年 p.361-367, doi:10.11369/jji1950.30.361, 原記載論文
  2. ^ 中村庸夫『魚の名前』2006年 東京書籍 ISBN 4487801168
  3. ^ 日本三大怪魚アカメ 50年で初?駿河湾で発見 水族館が飼育”. 毎日新聞 (2022年5月12日). 2022年5月12日閲覧。
  4. ^ ゲノム解析から探る「幻の怪魚」アカメの進化と生存の歴史、九州大学、2024年9月24日
  5. ^ “39キロのアカメ 高知市の浦戸湾で“世界新記録””. 高知新聞. (2016年6月4日). オリジナルの2016年6月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160605101424/http://www.kochinews.co.jp/article/26231/ 2016年6月5日閲覧。 
  6. ^ 指定希少野生動植物の概要(アカメ)、2012年12月21日更新、宮崎県HP
  7. ^ 外来生物法 要注意外来生物リスト 魚類 個表”. 環境省. 2006年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月25日閲覧。

参考文献

  • 三浦知之『干潟の生きもの図鑑』南方新社 ISBN 978-4-86124-139-0
  • 岡村収、尼岡邦夫監修 山渓カラー名鑑『日本の海水魚』(アカメ科解説 : 宮原一)ISBN 4-635-09027-2
  • 川那部浩哉、水野信彦、細谷和海編『山渓カラー名鑑 改訂版 日本の淡水魚』(アカメ解説 : 木下泉)ISBN 4-635-09021-3
  • 鹿児島の自然を記録する会編『川の生き物図鑑 鹿児島の水辺から』(魚類解説 : 四宮明彦・米沢俊彦)南方新社 ISBN 4-931376-69-X
  • 木下泉、岩槻幸雄 アカメ. 日本の希少な野生水生動物に関する基礎資料 (III):103-106. 1996. 日本水産資源保護協会.
  • Iwatsuki, Y., K. Tashiro and T. Hamasaki. 1993. Distribution and fluctuations in occurrence of a Japanese centropomid fish, Lates japonicus. Japan. J. Ichthyol., 40(3): 327-332.
  • Iwatsuki, Y., K. Tashiro, M. Endo and H. Ono. 1994. The matured female of the Japanese centropomid fish from the Oyodo River estuary, Miyazaki Prefecture. Bull. Fac. Agri., Miyazaki Univ., 41(1): 11-14.
  • 岩槻幸雄 2014. アカメ 小倉紀雄・竹村公太郎・谷田一三・松田芳夫編、水辺と人の環境学 ISBN 978-4-254-18538-6
  • 井本会美、瀬能宏、遠藤広光、増田元保、田中文也、岩槻幸雄、2012 ミトコンドリア DNA の D-loop 領域からみた日本産アカメの遺伝的集団構造 日本魚類学会年会、講演番号111
  • 田代一洋、岩槻幸雄、「アカメの飼育における成長と摂餌特性」『日本水産学会』 61巻 5号 1995年p.684-688, NAID 10004847502, doi:10.2331/suisan.61.684
  • 山本圭吾、波戸岡清峰 1994. 大阪湾でアカメがとれた.Nature Study 40(3): 2-4
  • Lates japonicusFroese, R. and D. Pauly. Editors. 2008.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version(09/2008).
  • NHKダーウィンが来た! 〜生きもの新伝説〜DVDブック36号「四万十川に潜入!巨大魚アカメ」, 朝日新聞出版,(2011)
  • Tanoue, H., T. Komatsu, T. Tsujino, I. Suzuki, M. Watanabe, H. Goto, and N. Miyazaki. 2012. Feeding events of Japanese lates Lates japonicus detected by a high-speed video camera and three-axis micro-acceleration data-logger. Fish. Sci., 78:533-538.

外部リンク


アカメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 21:52 UTC 版)

新ナニワ金融道」の記事における「アカメ」の解説

ダム労働者理容師だったが交通事故利き腕怪我し賭博と酒びたりになり生活費稼ぎ労働者に。灰原説得されもう一つの手理容師再起しようとするが、岸川起こした転落事故巻き込まれ、命は助かったものの頭と脊髄負傷し廃人となった

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